レトロなワンオフトラック
フォードは、1978年に発売されたピックアップトラック「F100」を電動化したワンオフモデルを、米国のLAモーターショーで公開した。
<span>【画像】フォードF100エルミネーター【マスタング・マッハEと写真で比較】 全76枚</span>
F100エルミネーターと名付けられたこのコンセプトカーは、フォードのマスタング・マッハEの最上位グレードであるGTと同じツインモーターと4輪駆動を採用し、最高出力487ps、最大トルク87kg-mを発揮する。
設計を担当したのは、フォード・パフォーマンス部門。有名なホットロッドビルダーであるロードスター・ショップ(Roadster Shop)が製作したカスタムシャシーをべースとし、過去にマスタング・コブラジェット1400 EVの製作でも協力したMLeレースカーズ(Mle Racecars)と共同製作された。
ローダウンされたサスペンション、カスタムメイドのForgeline製3ピースアルミホイール、専用塗装を除いて、エクステリアにはオリジナルのF100と大きな変更はなく、パフォーマンスを秘めているというポテンシャルをほとんど感じさせない。インテリアでは、アルミニウム製のダッシュボード、レザーシート、マッハEと同じ最新のインフォテインメント・システムなどが採用されている。
EV向けハイパフォーマンス・パーツの紹介
このコンセプトカーは、フォードの電気モーター「エルミネーター」を紹介するために作られた。マスタング・マッハE GTに搭載されているこのモーターは、フォードが発表した初の電動パフォーマンスパーツだ。クレートモーターとも呼ばれ、個別で販売される。
エルミネーターは3900ドル(約45万円)で販売されており、「現代車からビンテージカー、トラック、SUVまでさまざまな車両を電動化するための横置き型パワートレイン」として、カスタムカービルダーをターゲットにしている。
フォード・パフォーマンス部門のグローバル・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、次のように述べている。
「電動パフォーマンスが楽しいのは事実であり、業界がEVに移行するにつれて、モータースポーツやパフォーマンス・アフターマーケットも移行していくでしょう」
「フォードが製品面でEV革命をリードしようとしているように、フォード・パフォーマンスもパフォーマンスやモータースポーツの分野で勝利を収めることにコミットしています」
フォードがEVの高性能化というビジョンを披露するのは、今回が初めてではない。シェルビー・マスタングのマッハE GTコンセプトが同時に発表されたほか、多数のカスタム車が登場している。
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