2022年度(22年4月~23年3月)の車名別新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)で、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が2年連続の首位に立った。単月ベースでも12カ月中、首位を9回獲得。高い人気と安定した新車供給がかみ合い、2位のトヨタ「ヤリス」に約3万台の差をつけた。上位10車種のうち、8車種が前年実績を上回った。昨年8月に全面改良されたトヨタ「シエンタ」は3年ぶりにランキング上位に入った。スズキ「ワゴンR」もスライドドア仕様車の人気により、4年ぶりにベスト10圏内に復帰した。
日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が6日、車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。総合上位10車種の登録車と軽の内訳は、軽が前年から1車種増え、5モデルずつだった。
年度前半は、単月ベースでヤリスがエヌボックスを上回る月もあったが、9月以降はエヌボックスが首位を独走。全車種中、唯一の年度20万台超えを達成した。ヤリスは前年実績を割り込んだが、2位の座を2年連続で守った。3位にはSUVモデルの上乗せでトヨタ「カローラ」が入った。昨年初めてトップ3入りしたトヨタ「ルーミー」は8位に終わった。
登録車のランキングでは、ヤリスが3年連続の首位だ。カローラも14年ぶりの2位を獲得した。上位10車種のうちトヨタが8モデルを占める中、日産「ノート」が4年ぶりにトップ3に返り咲き、ホンダ「フリード」も6位に入った。
軽ランキングでは、エヌボックスが8年連続で首位を守った。昨秋の一部改良が追風となったダイハツ「タント」は順位を1つ上げて2位につけた。日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」の販売台数は3万3097台で14位だった。
23年3月の総合ランキングでは、エヌボックスが7カ月連続の首位を獲得した。上位10車種中8車種が前年を上回り、新車不足の解消が進んだ格好だ。
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