メルセデスダブル表彰台の影に”シューマッハー”の献身アリ！ ハミルトン＆ラッセル「素晴らしい仕事をしてくれた」

　メルセデスF1はスペインGPでダブル表彰台を獲得。アップデートの成果が出ているように見える中、ふたりのドライバーはミック・シューマッハーのファクトリーでの貢献を称えている。

　第7戦モナコGPでアップデートパッケージを導入したばかりのメルセデスは、スペインGP初日の段階では苦戦。ルイス・ハミルトンはQ3への進出は難しいのではないかとも語っていた。

　ただ、そこから彼は大きく改善し予選で5番手タイムをマーク。決勝では予選で沈んでいたジョージ・ラッセル共々速さを見せ、ダブル表彰台を獲得した。

　この改善には、初日夜にファクトリーでシミュレーターでの作業を進めていたミック・シューマッハーの功績が大きかったと、ハミルトンとラッセルは語っている。

「金曜日は本当にバランスに苦しんでいたんだ。予想外だった」と、ハミルトンは言う。

「ドライビングがかなり難しかったし、予測不能だった。でも、僕らは夜通しで素晴らしい仕事をすることができた」

「ウチには素晴らしいチームがあるんだ。金曜夜にはミックがシミュレーター作業に戻って、彼が素晴らしい仕事をしてくれた。そのおかげで、土曜日には正しい道に戻ることができた」

　そう称賛するハミルトン。ラッセルもシューマッハーやファクトリーの仕事ぶりを次のように褒め称えた。

「涼しいコンディションもあって、おそらくバルセロナではこれまでで最高のフィーリングだった」

「今シーズンでもベストだったかもしれないし、一番まとまりを感じられたよ」

「チームは本当に、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ミックとシミュレーターチームは夜通しの仕事で、レースに向けてセットアップを手助けしてくれて、良いウインドウに収めてくれた」

「僕らは正しい方向に進んでいる。特に来年に向けて、全力で取り掛かる必要がある。というのも、僕が思うにウチはチームとして他の誰よりも早く成長しているからだ」

　なお“ゼロポッド”を捨てた新しいマシンパッケージに関して、ハミルトンは2022年の新規定導入以来、最高のモノだと語っている。

「この1年半で間違いなく最高のクルマだ」

　ハミルトンはそう語る。

「ファクトリーでマシンを改善し続けるために懸命に働いてくれている素晴らしいスタッフに称賛を贈りたい」

「今週末は最高のフィーリングだった。予選もレースも、この14～15ヵ月で最高の感触だった」

「ものすごく励みになるよ。それは僕にとってだけじゃなく、チームの皆にとってもね。全員の士気を大きく上げることになると思う。そのエネルギーを、マシン開発に注ぎ込むつもりだ」

　なおシューマッハーは、バルセロナでピレリのタイヤテストを行なう予定で、現行のメルセデスF1マシンの実車で初めて走行することとなる。

Comments

勝てば正義

素晴らしい仕事とはどういうものなのか、その程度の知識を社会として産業謳歌するのかとなると思う。その完璧性はとても危険というのが良く分かる。