現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 単に「ヤナセで買いました」の誇示じゃない! 黄色に青文字の「YANASEステッカー」がもつ重要な意味とは

ここから本文です

単に「ヤナセで買いました」の誇示じゃない! 黄色に青文字の「YANASEステッカー」がもつ重要な意味とは

掲載 28
単に「ヤナセで買いました」の誇示じゃない! 黄色に青文字の「YANASEステッカー」がもつ重要な意味とは

 この記事をまとめると

■輸入車代理店でお馴染みのヤナセではさまざまな輸入車を扱っている

クルマを買ったら「ダサいステッカー」だらけで剥がしたい! 「剥がすとNG」なものもあれば「貼りっぱなしがNG」なものもあった

■ヤナセでクルマを購入すると「YANASE」と表記されたステッカーが車両に添付される

■ステッカーにはさまざまな役目があるほか中古車市場では信頼の証として扱われる場合も

 お馴染みのステッカーはただのステッカーではなかった!

 日本における輸入車代理店の最大手であるヤナセ。

 いまでこそ海外メーカーの日本法人が多くあるが、ヤナセがなければメルセデス・ベンツもフォルクスワーゲンも日本に入ってくるのがもっと遅かったかもしれない。そんなヤナセでは、クルマを購入するとブルーとイエローの「YANASE」ステッカーがクルマに貼られることでもお馴染みだ。

 そんなお馴染みのステッカーだが、じつはこれには深い意味が込められているのだ。

 1972年から採用されているヤナセステッカー

 日本車のディーラーでも、購入したディーラーのステッカーが貼られるのは昔からよくある。これは来店時にスグに自社のユーザーであることを認知するためといわれている。ディーラーの統廃合が進んだいまでは、昔の販売店のステッカーが中古車で貼られていると「当時物」としてありがたがるマニアもいるとか。

 しかし、ヤナセステッカーはより深い意味合いをもっている。それは店舗以外、つまり一般公道でも”ヤナセのユーザー”であることを認識するためだ。このステッカーは1972年から採用されているが、もしトラブルに遭ったヤナセのユーザーのところに、ヤナセの社員が通りかかったら声をかけられるようにしたいという、当時の梁瀬次郎社長の思いが込められていたそうだ。

 ヤナセのユーザーへの姿勢を表すひとつのシンボル

 ヤナセのコーポレートスローガンは「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」だ。ヤナセの歴史を振り返れば、輸入車をより日本のユーザーに扱いやすくサポートし続けてきた側面があるように思う。

 元々ビュイックやキャデラックなどのアメリカ車の販売を中心にスタートしたヤナセ。大戦後はメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどのヨーロッパ車へと取り扱いのメインをシフトしていったが、このころから販売ネットワークを拡大し、展示会なども各地で実施していった。

 それと同時に、保管基準に合わせるための仕様変更も行っていたのだ。右ハンドルどころか、日本仕様などもなかった当時の輸入車だったが、日本のユーザーのことを考えて、ヤナセがインポーターとして大小さまざまな活動をしてきたので、日本における輸入車という存在が、ここまで存在感をもつものになったともいえよう。

 ヤナセステッカーの決まり

 じつはヤナセのステッカーは貼る位置が決められている。基本的にリヤウインドウの下部中央だ。車両によってこの場所だと後方視界が妨げられたり、ワイパーに当たる場合は別の場所になるそうだが、その場合でも、車種ごとに場所が決められている。これは安全性や見つけやすさなどを配慮してのことだという。

 そして1990年以降はこのステッカーすべてに、シリアルナンバーが入れられている。この番号は各車両を管理するためのシリアルナンバーであり、各店舗にはステッカー保管責任者が設けられているほど。

 ヤナセのコーポレートスローガンの表れのひとつと言えるステッカー。このステッカーがあると過去のメンテナンスへの信頼性から、中古車市場での評価が高くなるという話もある。非常に重みのあるステッカーといえよう。

こんな記事も読まれています

[音を良くするコツをプロが指南]「スマホ」をシステムの中心に据えて良い音を楽しむ方法を伝授!
[音を良くするコツをプロが指南]「スマホ」をシステムの中心に据えて良い音を楽しむ方法を伝授!
レスポンス
3位&4位のフェラーリ、ドライバーたちに不満が残るレースに。サインツはピット指示に苛立ち、ルクレールは僚友に激怒
3位&4位のフェラーリ、ドライバーたちに不満が残るレースに。サインツはピット指示に苛立ち、ルクレールは僚友に激怒
AUTOSPORT web
レッドブル、今季の”最低地点”はイタリアGPだと振り返り「タイトルが遠ざかっていく瞬間だった」
レッドブル、今季の”最低地点”はイタリアGPだと振り返り「タイトルが遠ざかっていく瞬間だった」
motorsport.com 日本版
トヨタが2025年参戦体制を発表。ロバンペラが3冠目指しフルシーズン復帰、勝田を含む4名がフル出場へ
トヨタが2025年参戦体制を発表。ロバンペラが3冠目指しフルシーズン復帰、勝田を含む4名がフル出場へ
AUTOSPORT web
100万円サポートクーポンが当たる!アルファロメオ、ブラックフライデーキャンペーンを実施中
100万円サポートクーポンが当たる!アルファロメオ、ブラックフライデーキャンペーンを実施中
LE VOLANT CARSMEET WEB
マヒンドラの新型電動SUV、最終ティーザー…11月26日デビューへ
マヒンドラの新型電動SUV、最終ティーザー…11月26日デビューへ
レスポンス
日産「新型セレナ」発売に反響多数! 「待ってました」「魅力的」 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加へ! 待望の「性能向上モデル」14日発売
日産「新型セレナ」発売に反響多数! 「待ってました」「魅力的」 超スゴい「高性能4WD」&地上高アップの「イーフォース」追加へ! 待望の「性能向上モデル」14日発売
くるまのニュース
圧倒的な存在感!3.5リッターV6エンジン搭載の北米専用ミドルサイズSUV ホンダ「パスポート」がフルモデルチェンジ
圧倒的な存在感!3.5リッターV6エンジン搭載の北米専用ミドルサイズSUV ホンダ「パスポート」がフルモデルチェンジ
VAGUE
懐かしの肩パッド入りトップスがむしろ新鮮! 存在感抜群のコスチュームの「HELM LOYALZ」に会いに鈴鹿サーキットへGO!
懐かしの肩パッド入りトップスがむしろ新鮮! 存在感抜群のコスチュームの「HELM LOYALZ」に会いに鈴鹿サーキットへGO!
Auto Messe Web
PUBGモバイルとマクラーレンがコラボしたゲームを期間限定で無料配信
PUBGモバイルとマクラーレンがコラボしたゲームを期間限定で無料配信
Webモーターマガジン
全長4.9m超え! 国内“最大級”の新型「ステーションワゴン」発表! めちゃデカい「荷室サイズ」がサイコー! 圧倒的な“快適性”実現した新型「パサート」とは
全長4.9m超え! 国内“最大級”の新型「ステーションワゴン」発表! めちゃデカい「荷室サイズ」がサイコー! 圧倒的な“快適性”実現した新型「パサート」とは
くるまのニュース
NIO、第3のブランド「ファイアフライ」で小型EV市場参入へ
NIO、第3のブランド「ファイアフライ」で小型EV市場参入へ
レスポンス
“惨事”で終えたタナク「滑りやすいのは予想外」「彼はチャンピオンにふさわしい」/ラリージャパン最終日コメント
“惨事”で終えたタナク「滑りやすいのは予想外」「彼はチャンピオンにふさわしい」/ラリージャパン最終日コメント
AUTOSPORT web
ど派手なガルウイングだけど走ればガチもんのピュアスポーツ! 単なるSL300のリバイバルじゃない「SLS AMG」の韋駄天っぷり
ど派手なガルウイングだけど走ればガチもんのピュアスポーツ! 単なるSL300のリバイバルじゃない「SLS AMG」の韋駄天っぷり
WEB CARTOP
フォードはいったいどこへ向かう!? 「ローンを滞納すると自動でディーラーに帰るクルマ」「ピザの自動配達」に続き「麻薬の運び屋防止装置」を開発していた
フォードはいったいどこへ向かう!? 「ローンを滞納すると自動でディーラーに帰るクルマ」「ピザの自動配達」に続き「麻薬の運び屋防止装置」を開発していた
WEB CARTOP
サンキューメルセデス! マクラーレン、コンストラクター争いのライバルフェラーリ抑えるラスベガスワンツーに感謝
サンキューメルセデス! マクラーレン、コンストラクター争いのライバルフェラーリ抑えるラスベガスワンツーに感謝
motorsport.com 日本版
トヨタ「“5人寝られる”ハイエース!?」公開! オシャな“レザー”&“ウッド”内装が超カッコイイ! 標準ボディ+2段ベッドの“車中泊”モデル「オーゼット グランドバケーション380」お台場で実車展示
トヨタ「“5人寝られる”ハイエース!?」公開! オシャな“レザー”&“ウッド”内装が超カッコイイ! 標準ボディ+2段ベッドの“車中泊”モデル「オーゼット グランドバケーション380」お台場で実車展示
くるまのニュース
普通のバイクのスタイリングが安心感を生む! カワサキの原付二種電動バイク『Ninja e-1』に試乗します~小野木里奈の○○○○○日和~
普通のバイクのスタイリングが安心感を生む! カワサキの原付二種電動バイク『Ninja e-1』に試乗します~小野木里奈の○○○○○日和~
バイクのニュース

みんなのコメント

28件
  • おろしがね
    30年以上前のテレビ番組で、アメ車好きの所ジョージが珍しい輸入車にこのステッカーが貼ってあるのを見て「(前のオーナーは)ちゃんとヤナセで買ってる! えらい!」と感心していたのを見ました。
    バブルの時期は、欲しい輸入車が入手困難だとどんな手を使ってでも国内に持ち込むことがあったらしく、状態が悪かったり非合法だったりするものも多いと聞きました。
    そんな状況でも、このステッカーが貼ってあれば胸を張って所有できる、そんな印象がありましたね。
  • njq********
    今のコピーは“クルマは作らない、クルマのある
    人生を作る。”だが、世代によっては、
    “いいものだけを世界から。”の方が
    しっくり来る。

    ヤナセは、ベンツやキャデラックだけでなく、
    30年程前はVWや、アウディをも取扱っていたが、
    VWアウディの独立ディーラーであるファーレンや
    トヨタ系のDUO(デュオ)店がオープンすると、
    その穴埋めとして、いすゞと東邦モーターズが
    販売していたオペルの販売権を獲得したのは
    有名な話です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村