日本価格は? 軽量を求めたPHEVマクラーレン
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
【画像】マクラーレン・アルトゥーラ日本上陸【細部まで撮影】 全104枚
マクラーレン・オートモーティブが、新型モデル「アルトゥーラ」を日本初公開した。同社初の量産ハイパフォーマンス・ハイブリッド・スーパーカーである。
また、日本価格が2965万円であることも明らかになった。
ジャパンプレミアに登壇した日本支社代表の正本嘉宏氏は、新モデルを「マクラーレンの革新的な、“軽量”ハイブリッド・スーパーカー」と紹介。
アルトゥーラは、マクラーレンのこれからのプラットフォームとなる、カーボン製の新世代アーキテクチャー(MCLA)を採用する第1弾モデルとしてデビューした形になる。
「従来のカーボン・モノセルを進化させ、Bピラーもインテグレートし、さらにはバッテリーのコンパートメントも統合しております。車体のネットワークシステムもCAN-BUSからイーサネットに。これによりハーネスの量を大幅に削減し、軽量化につながっております。加えて、OTA技術を採用することで、今後はリモートで車体のソフトウェアをアップデートすることもできるようになりました」
注目のハイブリッド・パワートレインは、モーターの出力が95ps。新開発の3L直噴V6ターボとあわせた合計最高出力は680ps、最大トルクは73.4kg-m(720Nm)に達する。
重量増を相殺 電動スーパーカーの走りとは
「MCLAは、ハイブリッドのネガである重量増を完全に相殺し、まさにモーターの優れたパワーとトルク特性を、内燃機関にオントップすることで異次元の走りを実現します」
ハイブリッド・モデルにもかかわらずアルトゥーラの車両重量は1498kg(DIN)。乾燥重量は1395kg。F1のコンストラクターならではの軽量化技術の結晶は、どんなドライビングを味わえるのだろう?
その走りについて正本代表は、「ガソリン・エンジンの2倍のスロットルレスポンス、胸のすくような加速感を提供する」と表現。
「パワートレインをゼロから設計することによって、エグゾーストノートもうまい形でデザインすることが可能になりました。ドライバーが聞きたい音は積極的に強調し、不快なノイズは徹底的に削減する。8500rpmまでスムースにまわるV6の特性をうまく反映したエンジンノートとなっています」
「その一方で、ハイブリッドである以上、EVモードでは、最長30kmまで排ガス・ゼロ、ノイズレスという異次元の走りを実現することもできます。まさに、静・動の両輪をカバーするインテリジェントなハイブリッド・スーパーカーとなりました」と説明した。
初の量産ハイブリッド・モデルとあって、購入後のケアも踏み込んだものに。
車両保険は5年間、バッテリー保証については6年間を付帯。さらに、毎日ステアリングを握るオーナーにとって使い勝手がいい3年間のメンテンナス・パッケージを標準化している。
これに加えてADASも装備。マクラーレンとしては初めて、アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)、レーン・デパーチャー・ウォーニング、アダプティブ・ヘッドライト、ハイビームアシストといった運転支援システムも採用した。
機能美が後押しに アスリートの共感
発表会には、スペシャルゲストとして、義足を使って走り幅跳びに挑戦しているプロ・アスリートの山本篤選手、MCとしてキャスターの安藤優子氏が招かれ、トークセッションを開催。
山本選手は、アルトゥーラの第1印象を「見た瞬間に、格好いい。義足もそうだけれど、機能的に追い求めっていたものは格好良くなる」と熱心に語った。
「コクピットの入り口は乗り込みがしやすく、乗ってポジションを合わせたときには包み込まれるような姿勢になりました。手を伸ばした先に、すべてのボタンがあって操作しやすそう」
「スーパーカーに偏見があったのかもしれませんが、視野が狭くて、日常乗りにはたいへんだと思っていましたが、そうではなかったです。視界もよくて、印象が変わりました。スーパーカーはすごいんだな」
MCの安藤氏も、コクピットの印象を「バケットシートは思った以上にホールドがやさしい。ボタンも少なくシンプル」と話す。
シンプルな内装 その秘密
これを受けて正本代表は、「インテリアはドライビングするために存在するものですので、できるだけシンプルに、ドライバーが集中しやすいような環境をつくるのがマクラーレンのコンセプトです」と説明。
「レースで勝つというのは、たんにクルマの性能がいいだけでは勝てません。そこに優秀なドライバーがいて、そのドライバーが優秀なハードの性能をしっかりと出せる。この3つが揃って初めて実現します。それを熟知しているマクラーレンだから、ドライバーが長距離を乗っても疲れない、視界もできるだけ広々と心理的な負担を強いないものにします」
「マクラーレンのデザイナーは格好よくデザインするのは簡単だと言うんですね。格好よくではなくて、機能を徹底的に追求して、独自のアイデンティティをしっかり見せながら、印象的なデザインを作るのがやり甲斐だと、よく話しています」と付け加えた。
自身が使っているブレード(カーボンでできている足部)を紹介した山本選手は、「同じように見た瞬間に格好いい。その格好いい義足を履いて僕が上手に跳ぶようになれば」と話し出す。
「義足をはじめて履いたときは、本当に歩けるのか、と思いました。しかし、自分に合った義足が出来上がったときには、足をなくしてもスポーツをしたいという想いにつながっていきました。いまでも転ぶことはあるのですけれど、ずっとチャレンジする人生でありたい」
「格好いい義足に出会ったことで今がある。義足もそうだけれど、究極を追い求めたものは格好がいいです」
双方に共通する機能美と、飽くなきチャレンジングスピリットについて語り合った。
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