ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めていたシリル・アビテブールは、2021年からチームがアルピーヌへとリブランドされることに伴い、ルノー内で新たな役割を担うことになると予想されていたが、完全にルノーを去ることになったと、1月11日(月)に発表された。
アビテブールの退任により、アルピーヌのCEOにはルノーの戦略・事業開発担当ディレクターであるローラン・ロッシが就任することになった。ロッシはアルピーヌのマシンやF1チーム、その他のモータースポーツ活動の責任者となる。ロッシは、ルノーのCEOであるルカ・デメオの直属となる。
■“苦戦続きの日々”が改善の糧に……ルノーF1「後半の好調に繋がった」
F1チームの代表は、エグゼクティブディレクターを務めていたマルチン・ブコウスキーが引き継ぐことになると見られる。
ルノー離脱に際し、アビテブールはルノーが成長するための強固な基盤ができたと感じているとコメントした。
「長年にわたり私を信頼してくれたルノー・グループ、特に2016年からのチームの再発足と再建に感謝したい」
「近年、より経済的に持続可能なモデルに向けたF1の戦略的進化に向け、レースチームやフランスやイギリスにある拠点の強固な基盤が構築された。そして最近では、新たな意味やダイナミズムを提供するアルピーヌのプロジェクトなど、全てが非常に素晴らしい軌跡を示している」
デ・メオはさらに、「ルノーF1チームを2016年の最下位から昨シーズンの表彰台へと導いたシリルのたゆまぬ関与に、心から感謝したい」と付け加えた。
「彼の2007年からのF1での目覚ましい活躍により、2021年は新しいアルピーヌF1チームというアイデンティティで表彰台を制覇するという未来を見据えている」
アビテブールは大学卒業後にルノーに入社。2007年からF1チームで働き始め、2010年にはエグゼクティブ・ディレクターに就任した。2012年から2014年には、ケータハムでチーム代表に就いた後、ルノーに常務取締役として復帰し、2016年にルノーがワークスチームとしてF1に復帰する際に重要な役割を果たした。
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