同じメルセデスのパワーユニットを使うマクラーレンとアストンマーチンは、マクラーレンのレギュラードライバーであるランド・ノリスとオスカー・ピアストリの代役が必要になった場合に備えて、アストンマーチンのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンとフェリペ・ドルゴビッチを貸し出しを可能にすることで合意した。
この契約は、開幕戦バーレーンGPから9月上旬の第15戦イタリアGPまでの2023年シーズン大半をカバーするモノだ。
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マクラーレンは既に、メルセデスのリザーブドライバーであるミック・シューマッハーを有事の際に起用する契約を持っており、今回そのリザーブ枠にフォーミュラE王者のバンドーンとFIA F2王者のドルゴビッチが加わった。マクラーレンはこれで、3名のドライバーに必要に応じてアクセスできるようになった。
「アストンマーチンF1は、マクラーレンが2023年の開幕から15戦においてドライブが必要な際に、我々のリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチとストフェル・バンドーンにアクセスできるようにすることに合意した」とアストンマーチンがソーシャルメディア上で発表し、マクラーレン側も同様の文言を投稿している。
シューマッハーとドルゴビッチは2023年のレギュラーシートを持っていないが、バンドーンは昨年メルセデスでフォーミュラEの世界タイトルを掴んだ後、現在はDSペンスキーからシリーズに継続参戦。そのため、バンドーンはフォーミュラEでの業務を優先することとなる。
バンドーンは元々マクラーレンのドライバーで、2017年~2018年シーズンは同チームからF1に参戦していた。ただフェルナンド・アロンソとコンビを組んだ2年間のF1生活は、マクラーレンとホンダのパートナーシップがうまくいかなかった影響もあって結果を出せず、ランド・ノリスにシートを奪われる形となった。
その後バンドーンはメルセデスにリザーブドライバーとして拾われ、チーム参戦初期のフォーミュラEプログラムにレギュラードライバーとして参加してきた。メルセデスは2年連続でドライバーズチャンピオンを輩出し成功を収めたものの、2022年限りでシリーズからの撤退。フォーミュラEチームをマクラーレンが引き継ぎ、2022年にチャンピオンを獲得したバンドーンはチームを離れた。
一方、ドルゴビッチはF2参戦3年目の2022年シーズンに5勝と4回のポールポジションを獲得し、ドライバーズチャンピオンになった。フルタイムのF1シート獲得には結びつかなかったものの、アストンマーチンのリザーブ枠を確保した。
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