2023年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が開幕し、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで2月24~26日の日程で第1戦が開催されている。3年ぶりにこの時期の開幕戦を迎えたSBKのパドックで見つけた装備品のトピックスをお届けする。
アライヘルメットでは遠藤さんがレースサービスを担当されていた。全日本ロードなどでもお馴染みの方で、現地観戦されている読者のなかにパドックでお会いしたことのある方もいるかもしれない。
優勝のバウティスタ「水しぶきで何も見えなかった。最高の形でいい勝ち方ができた」/SBK第1戦オーストラリア
写真の作業はジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)の捨てバイザーを装着しているところだ。
ヘルメットは走行セッションで使用するとチームスタッフがブースへ持ってきて、レースサービスで清掃やバイザーの交換などが行われる。
こちらは左がマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)、右がドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)のヘルメットだ。
真ん中は日本では鈴鹿8耐で有名なジョシュ・ウォータースのもの。現在はオーストラリア・スーパーバイク選手権(ASBK)に参戦中だ。
レースサービスは全戦帯同するわけではないため、次戦用のバイザーが用意されている。ファン・デル・マークのもので、スモークやクリアなど数種類がある。
Kabutoでは、レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)のヘルメットが準備されていた。数名の日本人スタッフが作業を行っていた。
KabutoがMotoGPに進出したのは2022年のガードナーからで、今季はアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が使用する。ガードナーがSBK参戦となったことで、KabutoとしてはSBKの現場はこの大会が初めてとなった。
バイザーは次戦用に渡すもので、左がガードナー、右がヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)のものとなる。大会によってもスポンサーの位置が変わることから第2戦インドネシアでのみ使用が可能なものだとか。
ショウエイにはトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)のヘルメットがふたつ並べられていた。
基本的には同じデザインだが、ラメ入りのラインがあるものとないものがあり、ドライ用とウエット用で使い分けているようだ。
ヘルメットパーツの清掃や取り付けをしている最中だ。いろいろな道具が揃えられている。
世界戦のためサーキットによっても道具は変わるが、今回は送風機で乾燥させていた。富沢祥也ステッカーが貼ってあるダルマとオーストラリア国旗を持ったカンガルーがいた(写真左下)。
また、作業してチームスタッフに渡すだけでなく、セッション間でライダーが立ち寄ることもある。ロリス・バズ(Bonovo Action BMW)がコーヒーを飲みながら立ち話をしていた。
ファンエリアにはメーカーの展示会やグッズの販売が行われており、ヘルメットも展示された。AGVのみならず、日本ではなじみがないかもしれないが、F1では多くのドライバーが使用するシューベルト(SCHUBERTH)の二輪用ヘルメットも並べられていた。
もしサーキットで観戦することがあれば、ピットウォークやパドックパスを購入して、レースだけでなく装備品などの違いを見つけるのも楽しいかもしれない。近くで見れば細かいデザインやロゴが発見できるだろう。
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