現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 四角いボディの硬派なスポーツセダン!「三菱ランサーEXターボ」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第13回

ここから本文です

四角いボディの硬派なスポーツセダン!「三菱ランサーEXターボ」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第13回

掲載 17
四角いボディの硬派なスポーツセダン!「三菱ランサーEXターボ」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第13回

初代ランサーに続いてラリーで活躍

三菱と言えばラリー、ラリーと言えば三菱。そして三菱のラリー用マシーンと言えば昔ランタボ、今ランエボ。……という訳で、久しぶりの「魅惑の自動車カタログ・レミニセンス」、今回はランタボことランサーEXターボのカタログをご覧いただこう。

【スクープ】三菱から新たなクロスオーバーSUVが登場!?「XFCコンセプト」の市販型デザインを大予想!

【画像18枚】今なお根強い人気のランタボ、その初期カタログを見る!

ランサーEXは、三菱の小型セダン、ランサーのモデルチェンジによって1979年3月に登場した。先行してFF小型車のミラージュがデビューしており、このミラージュとギャランΣの間を埋めるモデルとして、ランサーEXはわずかにランクアップした形となる。初代ランサーにはセダンにも2ドアと4ドアがあり、さらにバンも用意されていたが、ランサーEXは4ドア・セダンのみとなっていた。エンジンは1.4Lと1.6Lの4気筒があり、レイアウトはFR、サスペンションはフロントがストラット、リアが4リンクとなる。

デビュー後数度の改良により、エンジンにはさらに1.8Lと1.2Lが加わって、ラインナップは充実していったが、そこへ1981年11月に追加されたハードモデルがターボである。これは1.8L OHCのG62Bにターボを装着したエンジン(135ps)を搭載したもので、もちろん足周りなども強化されていた。グレードはGTとGSRのふたつがあり、GTはランサーEXデビュー当初から、そしてGSRは1.8Lが追加されたときから、それぞれ存在していたネーミングであった。GTの方が簡素なモデルとなっており、時計もラジオも付いていないので、競技用のベース車両という位置づけになろうか。

このターボは、以前からヨーロッパ向けとに2Lのターボが存在していたのを、諸事情により排気量を減らして国内向けにもラインナップしたかたちである。ターボ登場より前からラリーやダートトライアルで活躍していたランサーEXだが、ターボによってその戦闘力は大いに向上し、国内・国外問わず好成績を収めるようになったのであった。1983年11月にはインタークーラーが装着され最高出力は160psにアップ、また、インタークーラーなしのGSLターボというモデルも加わっている。このあたりで、すでに旧態化は目立ってきていたのだが、以後も硬派なスポーツセダンという独特のキャラクターで、1987年まで生き延びた。

イメージ優先な部分は少なめなカタログ
さて、ここでお目にかけているのはそんなランサーEXのうち、ターボのみを掲載したカタログである。サイズは294×255mm(縦×横)、表紙を含めて全12ページ。掲載されているのは初期のターボであり、発行年月も「(81-10)」との記載から1981年10月と思われるので、ターボのデビューと同時に用意されたものであろう。表紙にもある通りGSRとGTの両グレードが掲載されているが、内容としてはGSRがメインとなっている。

カタログ全体の印象としては、ページ数が少ないこともあり、ターボの高性能ぶりやスポーティな走りを支える各種装備が具体的にアピールされていて、イメージ主体の部分は少ない。表紙を開くとすぐ次のページでは、派手なグラフィックのターボの写真に「ゼロヨン加速16.0秒」の文字が添えられている。この0-400m加速は、後のインタークーラー付きでは15.5秒になるとのことだ。インテリアのページではシートの紹介が大分小さく、またメカニズムの面でもトランスミッションの解説が皆無である点は若干気にかかる。

表紙の写真は、マニアのガレージといったムードで撮影されており、スポーツ走行の爽快感のようなものはもちろん表現されておらず、悪く言うと少々「閉じた」感じがある。旧世代のスポーツセダンといった印象で、他からは隔絶した存在として屹立し続けたモデルライフ後半が、ここですでに暗示されているようにも見えるのであった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
レスポンス
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
motorsport.com 日本版
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
くるまのニュース
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

17件
  • スタリオン、コルディア、ミラージュ、ランタボ、とてもいい時代でした。
    先輩のランタボで海に行き、手動ウインドーのハンドルをグルグル回して窓全開で走った懐かしい思い出が蘇りました。
    オールターボ軍団!本当に楽しい時代でした。
  • もちろんターボなしだと思うけど、40年くらい前に北海道小樽市でコレのタクシーを見たことがある。
    タクシー=コロナかブルーバードだった時代に斬新ではっきり覚えている。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ターボの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村