この記事をまとめると
■初心者が愛車にスポーツカーを選ぶのは現実的か否かを解説
【10万円台もゴロゴロの不人気っぷり!】 激安だが乗れば強烈に楽しめる国産中古車4選
■スポーツカーには他のジャンルにはない難しさと大変さがある
■おすすめの車種についても紹介する
クルマの楽しさを知りたいならスポーツカーに乗るべき!
「女性にモテたいならスポーツカーに乗れ」というのが常識だったバブル時代のような時期もありましたが、今は「スポーツカーはマニアな人が乗るクルマ」とか、「スピードを出すのが好きな人が乗るクルマ」といった、王道ではないイメージのほうが大きくなってしまいましたね。確かに、運転は大変そうだし、荷物は積めないし、燃費だって悪そう。そんなクルマに初心者が手を出したら、ちょっと痛い目を見そうな気がするのもわかります。
でも、「クルマは移動するための道具でしかない」と割り切っている人にとってはそうかもしれませんが、もし少しでも「運転が上手くなりたい」「クルマの本当の楽しさを知ってみたい」という気持ちがあるのなら、初心者だからと躊躇せず、最初からスポーツカーに乗るべきです。
例えば皆さんがハマっているスマホのゲームも同じだと思いますが、最初から敵を全部倒してしまったり、高得点がバンバン取れるようなゲームだと、すぐ飽きてしまうのではないでしょうか? 最初はちょっと難しくて、攻略するなんて無理かなと思えるゲームの方が、その後に少しずつ上達していくのが楽しくて、結果的にものすごくハマる場合が多いと思います。
じつはスポーツカーの運転もゲームと同じように、いや場合によってはもっともっと奥が深くて、一生をかけて突き詰めていく人もいるくらいなのです。でも、それだとクルマを移動の道具として使いたい人がラクに運転できないので、今はオートマチックで最初からスムースに運転できるようなクルマが主流です。もちろん、走りながら美しい景色に出会ったり、誰かとそうした時間を共有するようなドライブを楽しむには、ラクなクルマでも事足りるのかもしれません。でも、ただただ運転しているだけで「楽しい」と思えたり、「前より成長した自分」を感じることができて充足感で満たされたり、クルマと自分がまるで通じ合っているような一体感を味わえたりと、クルマの運転にはある一定の技術に到達した人にしか知り得ない、とても深い楽しさと魅力が眠っています。
初心者にはローパワーなモデルがおすすめ!
それを引き出すには、最初は下手くそで、ギクシャクしたりエンストしたり、大変な思いをしながらも回数を重ね、操作の質を上げて、クルマとの対話がしっかりできるようになっていくことが不可欠。もし最初からそこそこ上手く運転できてしまったら、そこからさらに上手になろうとは思わなくなりますよね。スポーツカーとは、運転の教科書であり、先生であり、同志でもあるという、人との不思議な関係が築けるクルマなのではないかと思います。
もし初心者がファースト・スポーツカーを選ぶのならば、注意したいのは大排気量やハイパワーではない、2リッターくらいまでのローパワーなモデルを選ぶこと。昨今はスポーツカー全般的にハイパワー化が進み、制御も緻密に入るようになってきており、誰が乗っても速く、そこそこ上手く走れてしまうようなスポーツカーも増えています。でもそれだと、クルマの挙動を身体で感じたり、路面からのインフォメーションをリアルに感じ取ったり、エンジンの回転数に合わせてしっかりと操作をするといった、運転が上手くなるための要素がなかなか得られなくなってしまうのです。
たとえばマツダ・ロードスター、GR86やスバルBRZ、スズキ・スイフトスポーツといった、ローパワーで車両重量も軽めで、あまり制御が入らないようなモデルがオススメです。軽自動車なら、スズキ・アルトワークスやダイハツ・コペン、ホンダS660なども同じような楽しさが味わえるはず。
また、車種以外でチェックする点としては、運転ポジションが適正に取れること。これはいちばんの基本です。スポーツカーは着座位置が低く、人によっては視界が最大限に取れなくて死角が多いと感じるモデルもあるので、座ってみて視界に不安がないかどうかもチェックしたいところです。運転してみて、最初は「難しいかも」と思ったとしても、そのほうが半年後、1年後に感じる喜びが大きい可能性が高いので、メゲずに何度も乗って練習することが大事です。
ただ、最近はYouTubeなどの動画サイトでプロのレーシングドライバーのテクニッックを見ることができますが、それをいきなり真似するようなことはNG。プロだって最初からあんなことができたわけではなく、見えないところで血の滲むような努力をしてきたからこそ、かっこいい走りを習得できています。無理せず、一歩一歩上達していくのがいちばん。だんだんと、クルマの気持ちがわかるようになってくるはずです。そして、スポーツカーを自分の手足のように運転することができるようになれば、もうどんなクルマでも余裕を持って運転できる人になっていると思います。ということで結論は、初心者こそ、スポーツカーに手を出すべし、です。
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みんなのコメント
狭い生活道路の真ん中をノロノロ、ヨタヨタ。
で、邪魔だから後ろに張り付いクラクション鳴らすんだけど、どうしても道を譲らない。
小学生の通学列が進んでいるのに、そいつは急に加速して猛スピード。たぶん100近く出てた。
引率の先生が気づいて、生徒を壁面に避難させたから助かったけど。
子供にカッコいい所見せようとしてアクセル踏む。
若葉がハイパワー車乗ればこうなる。