平成時代に活躍したスポーツモデルのなかから、今後フルモデルチェンジが計画されているクルマたちをピックアップ。令和の時代になり、クルマの在り方が変わっていくなかでも継続してくれるありがたいモデルたちだ。
ここで挙げるのは9台だが、「電動化」が明確になっているクルマは意外と少ない。また、MTを備えることがウリのひとつになっている場合もあって、スポーツモデルはまだ平成の延長線上にあることが伝わってくる。
利用者にメリットが薄いのになぜ普及? “次世代”ETC2.0を取り巻く謎
でも、おそらくそれも次の世代が最後だろう。古きよきスポーツモデルを味わえるのも、これが最後かもしれない。
※本稿は2021年1月のものです
文/ベストカー編集部 写真/TOYOTA、SUBARU,NISSAN、HONDA、SUZUKI 予想CG/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2021年2月26日号
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■トヨタ/スバル 新型86&BRZ(2021年8月頃デビュー)
BRZは内外装が公開されており、86もこれに準じたデザインとなる。エンジンは231ps/25.4kgmの水平対向2.4Lで、現行の2Lから排気量アップ。
もちろん、FRが踏襲される正常進化型のモデルチェンジだ。
全長4265×全幅1775×全高1311mmで、現行型とほぼ同じ小さなサイズをキープ。デザインもキープコンセプトだが、しっかり新しさをアピール。86のデザインはいかに?
プラットフォームも新しいスバルグローバルプラットフォームではなく、現行型のキャリーオーバー。
ただし、インナーフレーム構造を改良することでボディ剛性は大幅に向上するという。デビューは今年8月。今後大きな動きがありそうだ。
■日産 新型フェアレディZ(2022年3月頃デビュー)
次期Zはプロトタイプがすでに公開されており、デザインはほぼこのままで登場。エンジンはV6、3Lツインターボで405ps仕様と300ps仕様の2種類となりそう。6MTの搭載も明言されている。デビューは来年春頃だが、今年秋の東京モーターショーで市販型が公開される可能性が高い。
昭和の時代から続く伝統のZも純ガソリンエンジン車はこれが最後となりそう。今からZ貯金を始めておくことをお薦めします。
価格は400万円台スタートが期待できる
■スバル 新型WRX STI(2022年3月頃デビュー)
Zと同じく最後の純ガソリンエンジン車となりそうなのが次期WRX STIだ。400ps/50.0kgm級の水平対向4気筒、2.4Lターボを搭載し、もちろんシンメトリカル4WDを継続採用。
つまり、正常進化というタイプのモデルチェンジとなるが、新開発プラットフォームの採用により、操縦性と走りの質感はさらに進化することになる。
デビューは来年春だが、この秋の東京モーターショーでプロトタイプが見られそうだ。
想定ライバルはベンツAMG!45 A S。6MT専用となる(画像はベストカー編集部による予想CG)
■ホンダ 新型シビックタイプR(2022年12月頃デビュー)
ベースのシビック5ドアが今年夏にモデルチェンジし、タイプRは来年末に登場というスケジュール。直4、2Lターボエンジンはそのままに、後輪左右を独立制御するモーターが加わるハイブリッド4WDに進化する。システム出力は400psクラスだ。
まさに新時代のタイプR。電動化が必須になっても、走りの楽しさは失われないことを証明してくれるだろう。
現行型はマイナーチェンジしたばかりだが、来年(2022年)末に次期モデルが登場し、ハイブリッドに生まれ変わる。タイプRは「電動化時代を生き抜く」という宣言とも取れる(画像はベストカー編集部による予想CG)
現行型のイメージを踏襲しながら、よりスッキリしたデザインとなる次期モデル。スポーツハイブリッドはNSXで実績があるだけに期待大!
■スズキ 新型スイフトスポーツ(2023年夏頃デビュー)
スイフトが来年夏にモデルチェンジし、スイフトスポーツは1年後の2023年夏頃登場という情報。
詳細な内容はまだわかっていないが、現行の1.4Lターボ+マイルドハイブリッドとなる可能性が高い。もちろん、定評のある走りの楽しさは健在!
「安くて楽しく、実用的」というスイスポの魅力は、次期型もしっかり受け継ぐ!(画像はベストカー編集部による予想CG)
■レクサス 新型IS F(2021年11月頃デビュー)
昨年末にビッグマイナーチェンジを受けたレクサスISにIS Fが復活する。
間違いなくこれが最後となるV8、5L NAエンジンを搭載。481ps/54.6kgmを発揮する。1500万円前後の価格となりそうだが、その価値はある。
最後のV8搭載車として貴重!(画像はベストカー編集部による予想CG)
■スズキ 新型アルトワークス(2021年秋~冬頃)
今年中にも次期アルトワークスが登場という情報。
基本的にキープコンセプトのモデルチェンジだが、新プラットホーム「ハーテクト」を採用してさらなる軽量化を果たすほか、エンジンも進化型の660ターボを搭載。予想以上の進化幅が期待できそうだ。
ベビーギャングは令和時代にも残る(画像はベストカー編集部による予想CG)
■日産 GT-Rマイルドハイブリッド(2022年末頃デビュー)
来年末に販売終了と言われていたGT-Rだが、マイルドハイブリッド化で継続させることが判明。
少なくとも2024年までは販売が続くことになる。内外装も大きく変えるビッグマイナーとなり、新鮮さをアピール。性能も大きく向上する。
GT-Rの歴史は続く(画像はベストカー編集部による予想CG)
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