実をいうと、2018年秋にポルトガルはリズボンで開催された新型8シリーズ(M850i xDrive)クーペの国際試乗会において、8シリーズコンバーチブルの実車をこっそり見せてもらった。そこでプロダクトマネージャーやデザイナーからちょっとしたプレゼンを受けたわけだが、彼らが特に強調していたのがソフトトップを開けた際に見えてくる、キャビンまわりの美しさ、とりわけトップを収納したリアセクション、であった。(ちなみに今回、コンバーチブル試乗会においては、8シリーズのもう一つの派生モデルのチラ見せがあった!)
なるほど、新型8シリーズコンバーチブルのトップレス姿は、デザイナーが言う通りに美しいものだった。個人的にはクーペよりもオープンのほうが、新型8シリーズは格好いいとさえ思う。クーペ好きの筆者が言うのだから間違いない。
ポルトガルはファロで開催された国際試乗会において、改めて陽の光のもとで見ることになったM850i xDriveコンバーチブル。デザイナーの言う通り、トップを収納するカバーまわりが特に美しい。リアシートのうしろには2つの美しいドームがあり、ステッチ処理も施されている。キャビンを縁取っている太めのクロームリングと相まって、ため息が出るほどゴージャス。ちなみに、横転時の安全対策として、アルミニウム製ロールオーバーバーが格納されている。
ソフトトップを開けた状態はもちろんのこと、閉じていても全体のデザインがクーペよりまとまって見えた。8シリーズのAピラーは低く倒されており、そのうえロワーボディは低く前後に伸びやかであるため、クーペだとちょっとキャビンが小さ過ぎてしまう。むしろキャビンを取り払ったオープンスタイル、もしくはソフトトップでトップを軽くしたクーペスタイル、の方が似合っていると思うのだ。
8シリーズは事実上、6シリーズの後継モデルという位置づけだ(6シリーズは背の高いGTサルーンとなった)。けれども、コンセプトは少し違っている。4シーターのグランドツーリングカーという6シリーズのコンセプト(そしてそれは、90年代の8シリーズにも連なる)を踏襲しながらも、モダンスポーツカーとしても一線級であろうとした。そのことはポルシェ911をライバルとして開発陣が明言していたことからも伺える。
そのオープンモデルがこの新型コンバーチブルというわけで、スペシャリティカーとしてのゴージャスさに加えて、そこに“駆け抜ける歓び”を期待するのは当然のことだった。
果たしてM850i xDriveは、クーペに遜色ないスポーツカー性能を有しており、オープンカーとしての楽しみもさることながら、街中での快適なドライブフィールを考え併せた場合でも、クーペよりベターチョイスじゃないかと思うに至った。
試乗車のボディ・カラーはドラヴィド・グレー・メタリック。アイボリーのメリーノレザーインテリアはBMW特注部門インディヴィジュアル製だ。20インチのスポーツタイヤを履いている。
前述したように、BMWは今回も8シリーズのオープンにソフトトップを採用した。リトラクタブルハードルーフが高級だと思っている方もいらっしゃるだろうが、大型モデルの場合はソフトトップが主流である。システムが大型になって重量が嵩むことと、開閉の前後で重量バランスが変わってしまうことなど、運動と物理の問題もさることながら、やはり、ソフトトップのほうが圧倒的に見映えがエレガントであるから、だろう。ボディとトップのマテリアルや色調が変わることで、コーディネートのバリエーションも増える。それだけいっそうユニークな存在になりえる、ということなのだ。
エレガントなソフトトップをワンタッチ15秒で収納し、まだ少し肌寒かったポルトガルの朝、左右のウィンドウとウィンドディフレクターを立てて走り出した。ちなみに、50km/h以下なら走行中の開閉操作も可能である。これもまた、ソフトトップ型の魅力だと言っていい。
クーペと遜色のない力強い加速をみせた。最高出力530ps、最大トルク750NmのV8ツインターボエンジンは、クーペ比で100kgの重量増などものともしない。お馴染みZF製8ATが2000回転以下から湧き出る最大トルクをとてもスムーズに四肢へと伝えており、発進加速はもちろんのこと、追い越し加速も申し分ない。
ストラットブレースの採用など、屋台骨に施されたオープンモデル専用の強化策も功を奏している。クーペですでに経験済みのファン・トゥ・ドライブをいかんなく発揮。オープンスポーツカーとしても存分に楽しめた。
そのうえ、街中や高速での乗り心地という面では、クーペに比べて多少なりとも“肩の力がぬけている”感覚さえあって、むしろ乗り心地は上等、普段乗りに適していると思う。
見た目も走りも、クーペより上。それがボクの結論だ。
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