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フォーチュナー駆る塙が連続ベストで首位ターン。王座奪還を狙うミツビシは2番手浮上/AXCR

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フォーチュナー駆る塙が連続ベストで首位ターン。王座奪還を狙うミツビシは2番手浮上/AXCR

 東南アジアのタイで開催されているアジアクロスカントリーラリー2024は8月14日、前半戦最後のレグ3に突入。ホアヒンを出発して同地に戻る“ループステージ”で争われた一日は、TOYOTA GAZOO Racingインドネシアの塙郁夫/染宮弘和組(115号車トヨタ・フォーチュナー)が2日連続のステージベストを記録し総合首位の座を守った。

 6日間で約2100kmを走行する過酷なラリーの折り返しを迎えるレグ3は今大会初めて、事前に設定されたコースの全行程が予定どおりに実施された。この日のスペシャルステージであるSS3は前半区間が約95km、後半は約73km、計168.23kmとラリー前半戦最長のSS距離となり、選手たちにとってはひとつの山場といえるステージとなった。

チーム三菱ラリーアート、2番手で過酷なラリーを折り返す。増岡総監督「後半も全力で走ってもらいたい」/AXCR

 そんな競技3日目を制したのは、前日のSS2でトップタイムを刻み総合首位に躍り出たTGRインドネシアの塙/染宮組だ。2時間26分29秒でステージを駆け抜け2日連続のステージウインを飾ると、後続との差を7分8秒に拡げてみせる。

 一方、64歳のベテランを追いかける上位勢ではオーダーの入れ替わりがあった。SS3で2時間27分56秒の2番手タイムをマークしたチャヤポン・ヨーター(チーム三菱ラリーアート/103号車ミツビシ・トライトン)が総合3番手からひとつ順位を上げ、次なるターゲットを首位の塙に絞る。

 2日続けてセカンドベストを記録し総合2番手につけていた、いすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームのトンチャイ・クリンケー(106号車いすゞD-MAX)はヨーターに抜かれ総合3番手に後退。トップとのタイム差は11分43秒に拡がった。4番手にはチームメイトのスワット・ライジラピニャ(112号車いすゞD-MAX)が続き、チーム三菱ラリーアートの田口勝彦(107号車ミツビシ・トライトン)は前日から順位をひとつ下げ総合5番手となっている。

 塙のチームメイトで“前回大会覇者”の青木拓磨(101号車トヨタ・フォーチュナー)も総合8番手から9番手にダウン。対して初日にトップタイムを記録したマナ・ポーンシリチャード(TOYOTA GAZOO Racingタイランド/105号車トヨタ・ハイラックス レボ)はステージ3番手タイムで総合17番手から7番手にジャンプアップを果たした。

 また、3台目のトライトンを駆るサクチャイ・ハーントラクーン(チーム三菱ラリーアート)もエンジントラブルに見舞われながら、総合14番手から12番手に順位を上げてみせた。二輪部門のトップはレグ2終了時点で総合首位に立ち、SS3では最速タイムを刻んだ砂川保史(Team OTOKONAKI/KTM EXC-F)だ。

 後半戦の初日となる15日(木)のレグ4は、ホアヒンからカンチャナブリへと移動する途中に設定された全長172.15kmのSS4で争われる。ステージの序盤は隣国ミャンマーとの国境付近を北上する山岳路が主な戦いの舞台となり、アップダウンを持つ森林内のコースはナビゲーションがタイムを左右するカギとなりそうだ。そのほかコンクリートの滑りやすいターマック(舗装路)や川渡りなど、さまざまな“試練”が選手たちを待ち受ける。

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