「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、シトロエン DS4だ。
シトロエン DS4(2011年:ニューモデル)
2011年6月に日本デビューを果たした、シトロエンの新型C4のスペシャルモデルが「DS4」だ。クーペとSUVをクロスオーバーさせた独特のスタイリングをはじめ、シトロエンらしい独創性をあちこちに感じさせる。
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シトロエンで「DS」というと、1950年代に一世を風靡した独創的なスタイルの大型サルーンを想起するところだが、現代のDSシリーズは、その復活版ではない。洗練、大胆、そして伝統をコンセプトに、ベーシックなCシリーズに対し、よりスポーティで独創性に富むラインアップとして位置づけられている。
2009年に登場したDS3に続く、DSシリーズ第2弾となるDS4は、クーペスタイルながら4枚のドアを持ち、さらにSUV的な側面も与えられたという独創的なクルマだ。このデザインを実現するため、4ドアながらリアシートのドアハンドルが、あたかも存在しないかのように仕込まれているし、リアサイドウインドーも開閉できないと割り切ったところも特徴的だ。
インテリアもユニークだ。デジタルとアナログを組み合わせたメーターはとても先進的だし、スラッシュスキンというソフトな触感を持つ素材を用いたダッシュボードがもたらす新感覚の質感も面白い。シートの素材やデザインも独特だ。また、C3でも驚かされたパノラミックウインドーが、このDS4にも採用されている。フロントのサンバイザー部分がルーフ内張りの前端ごと前後にスライドして、上げれば開放感はタップリとなる。
できれば6速MTを駆使して走りを楽しんで欲しい
日本仕様は、ハイパワーエンジンに6速MTを組み合わせるスポーツシックと、ノーマルのエンジンに6速AMTを組み合わせるシックの2グレードとなる。DSシリーズはスポーティ版といっても、走りはやはりシトロエンだ。乗り心地は、あくまでしなやか。ソフトな中にも適度に引き締まった感覚があり、ロールの仕方も自然で気持ち良い。18インチタイヤを履くスポーツシックのほうが、よりダイレクト感があり、マッチングが良いように思えた。
両グレードとも1.6Lの直噴ターボエンジンを搭載するものの、50ps近くもチューニングのレベルが異なるので、差はそれなりに大きい。トランスミッションは、シックにはEGSと呼ばれるシングルクラッチ ロボタイズドの6速AMT、スポーツシックには6速MTが組み合わされる。
EGSはATのように扱えつつMTのような感覚が味わえるという点では悪くないのだが、ややシフトチェンジ時の失速感が気になる。DS4本来の走りの楽しさを味わいたければ、ぜひ200psのハイパワーエンジンを6速MTを操って乗ってみて欲しい。
とはいえ、どうこういっても似たような感じになりがちなCセグメント ハッチバックの中では、DS4はとにかくユニークな存在だ。デザイン、独創性、先進性など興味深い点が多い。それでいて、ちゃんと4枚のドアが備わっているし、室内の居住性も悪くなく、ラゲッジルームの容量はリアシート使用時でも370Lも確保するなどといった実用性の高さや万能性も併せ持つ、非常に印象的なクルマだった。
■シトロエン DS4 スポーツシック 主要諸元
●全長×全幅×全高:4275×1810×1535mm
●ホイールベース:2610mm
●車両重量:1400kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1598cc
●最高出力:147kW(200ps)/5800rpm
●最大トルク:275Nm(28.0kgm)/1700rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:12.9km/L
●タイヤサイズ:225/45R18
●当時の車両価格(税込):345万円
[ アルバム : シトロエン DS4 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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