ジャガー・ランドローバー、映画『007』劇中に登場したディフェンダーやXFなどをチャリティに出品

　イギリスのジャガー・ランドローバーは、9月28日にロンドンの世界的オークションハウス『クリスティーズ』で開催予定のジェームズ・ボンド映画60周年を記念したチャリティオークションに、映画『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場した『ディフェンダー110』や『レンジローバー・スポーツSVR』、さらにジャガー『XF』のスタントカーを出品すると発表。各車両の収益はチャリティとして、英国赤十字社や自然保護慈善団体『Tusk』を支援するための資源として活用されるという。

　今回の公式チャリティオークション『Sixty Years of James Bond』は2部構成となり、合計60点が出品される予定。そのうち25点が出品されるライブオークションでは、25作目となる『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』に関連する車両、時計、衣装、小道具が出品される予定で、最後の6点については6人の歴代ジェームズ・ボンドを記念したものとなる。

　さらにオンラインオークションでは、9月15日から10月5日のジェームズ・ボンドデーまで入札が可能で、歴代25作品のなかからポスター、小道具、時計、衣装、記念品、体験を含む35点が出品される。

　クリスティーズとシリーズ製作を手掛けるEON Productions Limitedが行うライブオークションへの参加は招待制となっているものの、世界中のファンやコレクターは“Christie's Live”のシステムを利用し、オンライン入札や電話入札、あるいは不在入札を行うことができるという。

　その映画のアクションシーンで使用され、特別な車両識別番号「VIN 007」を与えられた『ランドローバー・ディフェンダー110』を筆頭に、2台のディフェンダーと1台の『ランドローバー・レンジローバー・スポーツSVR』が今回のオークションに登場し、とくに前者は撮影中に使用された10台のうちの1台で、映画公開前のプロモーション活動にも使役した個体となる。

　また同社のパーソナライゼーションを専門に手掛けるSVビスポークが製作し、映画『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場したモデルを想起させる『ディフェンダー110 V8ボンド・エディション』も特別に出品され、今回はインストルメントパネルのエンドキャップに特別な“60 Years of Bond”のロゴを採用し、公道走行も可能なイギリス仕様車となっている。

■カーチェイスシーンに登場した車両も出品

　さらに劇中では高速カーチェイスシーンに登場したレンジローバー・スポーツSVRも出品し、こちらも撮影のために提供された6台のうちの1台に。同じく完璧なチェイスカーとしてスタントチームに選ばれたジャガーXFも、映画に使用された2台のうちの1台だという。

　このXFは、南イタリア・マテーラの曲がりくねった狭い道で、ジェームズ・ボンド（ダニエル・クレイグ）とマドレーヌ・スワン（レア・セドゥ）を追跡するシーンで使用された個体となる。

　ジャガー・ランドローバーのビークル・プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるニック・コリンズは、各モデルともに「映画『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアクションシーンの中心的な存在でした」と語り、いずれも「コレクターの所有欲をかきたてる」だろうとの見立てを語っている。

「いずれのクルマもジェームズ・ボンドの歴史の一端を担う特別な存在であり、今回の出品を通じて我々の慈善活動のパートナーを支援できることをうれしく思います。ディフェンダー110 V8ボンド・エディションは非常に高い人気があり、この“60 Years of Bond”のロゴが入った特別なワンオフモデルは、熱心なバイヤーにとってはかなり魅力的に映ると思います」

　すでに過去3回行われたクリスティーズの『007オフィシャルオークション』は、481万2525ポンド（約1億3220万円）、719万6146ドル（約9億7175万円）、そして609万2361ユーロ（約8億3724万円）の収益を上げており、これまで同様に今回の収益も慈善団体に寄付される。主な出品物は、9月15日から28日までロンドン・キングストリート8番地のクリスティーズ本店において入場無料で一般公開される。

ジャガー・ウェブサイト：http://www.jaguar.co.jp
ジャガーコール（フリーダイヤル）：0120-050-689
ランドローバーウェブサイト：http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール（フリーダイヤル）：0120-18-5568
チャリティオークション公式サイト：christies.com/james-bond