2020年シーズンも終盤に入り、残り少ないシートを巡る話題が尽きないF1。レッドブルは、アレクサンダー・アルボンの苦戦が続いており、2021年に向けてマックス・フェルスタッペンのパートナーを誰にするのかを検討中だ。
フェルスタッペンが今季9度表彰台を獲得しているのに対し、アルボンは1回のみ。ここ3戦で1ポイントしか獲得できていないのだ。
■レッドブル、終盤戦のドライバー交代劇はない?「“今年は”アルボンと共に全力で戦う」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2020年シーズン終了まではアルボンを起用すると明言しているものの、アルボンが「他の選択肢を探す必要がないことを証明する」ことを望んでいると語っている。
また、ホーナーはレッドブルがアルボンを降ろすことを決定した場合、後任のドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグやセルジオ・ペレスが候補に挙がるだろうとも語っている。
一方で、フェルスタッペンはレッドブルのセカンドシートに誰が座っても違いはないと、『Ziggo Sport』に語った。
「結局のところ、僕が決めることじゃない」
「もちろん、彼らは僕に意見を求めてくるけど、最終的には僕にとってどうでもいいんだ。僕らはただどうなるか様子を見るだけだよ」
アルボンは、今季ほとんどのレースでマシンの扱いに苦労してきたが、フェルスタッペンはその神経質な特性を上手く利用し、パフォーマンスを発揮してきた。前戦ポルトガルGPでは、フェルスタッペンが3位でフィニッシュした一方、アルボンは周回遅れの12位と競争力の差は大きい。
しかし、そのフェルスタッペンをもってしても、メルセデスの2台に対抗できていないのが実情だ。
フェルスタッペンは、チームメイトからより多くの情報を得ることは有益だが、レッドブルがメルセデスにこれほどの大差をつけられている限り、トップ争いにはほとんど違いは生じないと語った。
「僕は自分のためにクルマを微調整することができるけど、特に今のところ、僕たちはチャンピオンシップを争うのに十分な競争力はない。だから、それ(チームメイト)はあまり重要じゃないんだ」
「メルセデスの近くにいて戦略的なことができるなら、セカンドドライバーがいるのは良いことだよ。でも、今のところそれは問題ではない」
2019年、レッドブルはピエール・ガスリーと入れ替えるように、ルーキーのアレクサンダー・アルボンをトロロッソから昇格させた。アルボンにとって、同じチームでフルシーズンを過ごすのは2020年が初めてだ。
ペレスやヒュルケンベルグのようなドライバーは、経験という点では間違いなくアルボンよりも上だろう。しかしフェルスタッペンは、それがチームメイトに求める重要な要素だとは考えていないようだ。
「F1に参戦したばかりの時は、それ(経験豊富なチームメイト)が必要だった。あまり多くの物事を知らないし、経験も少ない」
「でも5、6年経った今、経験豊富なチームメイトは別に必要ないと感じている」
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