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「さすが中国」 迷惑路駐を強制排除!? 車両下に潜り込む最強ロボット登場! 日本も見習えるか

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「さすが中国」 迷惑路駐を強制排除!? 車両下に潜り込む最強ロボット登場! 日本も見習えるか

■放置駐車車両には「車両移動ロボット」が効果的!

 違法な路上駐車に対して、レッカーを使って強制的に車両を移動させることは、コストなどの観点からあまり現実的ではなくなってきているのが実情です。
 
 そんななか、中国では車両移動ロボットが登場し話題を集めています。

【画像】これが強制排除の様子!? クルマを勝手に移動できるロボットが凄い!(12枚)

 都市部ではいたるところに見られる違法な路上駐車ですが、渋滞を引き起こす原因となるばかりか、ドライバーにも歩行者にも死角をつくってしまうことから非常に危険な行為といえます。

 各都道府県では、駐車監視員による取り締まりの強化などのさまざまな対策がとられていますが、根本的な改善にはいたっていないのが実情です。

 インターネット上には「違法な路上駐車は強制的にレッカー移動してしまえばいいのに」といったコメントがしばしば見られます。

 たしかに、警察は放置駐車車両を強制的に移動させる権限を持ってはいます。

 しかし、レッカー移動のコストに加えて、移動時に車内外を破損させてしまったりするおそれがあることや、車両の保管先がないなどの事情から、近年では放置駐車車両をレッカー移動させることはめずらしくなっています。

 一方、中国の最先端都市として知られる深センでは、放置駐車車両を手軽に移動させる驚きのロボットが登場したことが話題を呼んでいます。

「深セン閃移」という企業が販売している「コンビ」シリーズは、一見すると大型の台車のようです。

 しかし、厚さわずか11cmほどのボディには48Vのリチウムイオン電池が搭載されており、セミオートもしくはフルオートで移動させることが可能となっています。

 このロボット最大の特徴は、車両の下に潜り込むことで、その車両を移動させられることです。

 タイヤごと浮かせてしまうため、例えば、迷惑な放置駐車車両を立ちどころに近隣の駐車場などへと移動させることができます。

 このロボットは、もともとは駐車場内での車両の移動のために開発されたものです。

「深セン閃移」では、6年間におよぶAI技術の研究を活かした自動運転車両の開発をおこなってきた一方で、中国の都市部における駐車事情の解決を目指し、コンビのような車両移動ロボットや自動駐車システムなどの開発もおこなっています。

 コンビも、もともとは駐車場内での車両の移動をおもに想定されていましたが、放置駐車車両の移動に活用したデモンストレーション動画がSNSで話題となり、そのようすが世界中へと拡散されました。

 ただ、そのようすを見たユーザーからは「車両盗難に悪用できてしまうのでは?」といったコメントが多く寄せられました。

 たしかに、コンビは全長最大5300mm、車両重量最大2500kgと、大型の高級車を含むほとんどの乗用車を搬送することが可能です。

 また、満充電の状態であれば、最大4時間の連続稼働が可能といいます。

 ただ、航行速度は「秒速1m」、つまり3.6km/hと歩行者と同等です。

 さらにいえば、コンビ自体の重量が500kgあるため、車両盗難に使用するのはあまり現実的ではなさそうです。

 むしろ、コンビのような自動駐車ロボットを利用すれば、駐車場で人間の乗降をする必要がなくなるため、ギリギリまで車両間隔を詰めて駐車することが可能です。

 そうすると、現在と同じ駐車スペースでもより多くの台数を駐車できることに加え、車両を移動させることが物理的に不可能となるため、むしろ車両盗難防止に役立つかもしれません。

※ ※ ※

 現在の日本では、法規制などのさまざまな問題があり、コンビのような車両移動ロボットを公道で使用することに対するハードルが高いのが実情です。

 一方、現在世界中で進められているスマートシティ構想のなかには、こうした車両移動ロボットを前提とした街づくりが計画されているものもあるといいます。

 未来の都市では、放置駐車車両自体存在しないという可能性も、決して低くはなさそうです。

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みんなのコメント

20件
  • 厚さ1cmじゃなくて10cmでしょ?
    中国共産党だから出来た内容だよね
    日本もレッカー移動時の傷は保証しないってすれば
    ガンガン引っ張れて良いんじゃないのかな
    シールを貼るだけじゃ危険なのは何も変わらないんだから
    反則金を増やしてレッカー業者が儲かる金額にしたらいいと思うよ
  • そんな事より日本は他人の敷地に不法駐車した車に無断移動もダメ、警察も手が出せないって法律を先に改善するべき。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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