現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【MotoGP】まさかの転倒バニャイヤ、ミシュランタイヤが原因と主張「15周走って、ようやくリヤタイヤが機能するなんて普通じゃない」

ここから本文です

【MotoGP】まさかの転倒バニャイヤ、ミシュランタイヤが原因と主張「15周走って、ようやくリヤタイヤが機能するなんて普通じゃない」

掲載 3
【MotoGP】まさかの転倒バニャイヤ、ミシュランタイヤが原因と主張「15周走って、ようやくリヤタイヤが機能するなんて普通じゃない」

 ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGPエミリア・ロマーニャGP決勝レースを転倒リタイアで終えたが、彼はミシュランタイヤにその一因があるとみているようだ。

 土曜日のスプリントでは見事にホルヘ・マルティン(プラマック)を攻略して勝利したバニャイヤだが、決勝レースは奇妙な展開の末に最悪の形で幕を閉じた。

■バスティアニーニ「ギリギリだけど良いオーバーテイクだった」優勝決めた”接触”追い抜きには批判も

 ポールポジションにつけながらスタートで出遅れ、ターン1ではマルティンに先行を許したバニャイヤだったが、直後のターン2ですぐに首位を奪還してみせた。

 しかしバニャイヤのレースペースは苦しく、長くリードを保つことができなかった。マルティンだけでなく、チームメイトのエネア・バスティアニーニにも交わされてしまったのだ。

 さらに後続のペドロ・アコスタ(GASGAS)やマルク・マルケス(グレシーニ)にも追いつかれるかといった苦しい状況だったバニャイヤは突如としてペースアップ。1分30秒台と、他のドゥカティ勢と比べても速いタイムで周回を重ねた。しかし状況が好転すると思われていた中、残り7周のターン8でバニャイヤは転倒。リタイアとなってしまった。

 バニャイヤの転倒は、バイクを倒し始めたところで突如フロントタイヤのグリップを失ったような形の奇妙なクラッシュだったこともあり、レース後バニャイヤはミシュランタイヤの性能の低さが転倒の原因だと主張した。

「レース序盤からフロントタイヤのフィーリングが悪く、ハードブレーキングができなかったんだ。それから、15周を過ぎたあたりからリヤタイヤが効き始めたんだ。こんなことが誰かに起きたのは初めてだと思う。そんなこと聞いたこともないし、起きたこともない。リヤタイヤが15周も機能しなかったなんて、信じられないよ」

 バニャイヤは、転倒した瞬間も含めて過剰なリスクは冒していなかったと認めた。

「タイヤが機能し始めた後、ハードブレーキングは出来なかったけどリカバリーができた。金曜午後のように、ミディアムタイヤで最速だったからね」

「クラッシュのときも、僕はかなりまっすぐに走っていたし、特に何もせずに早めにブレーキをかけた。1分30秒8のファステストを出したラップより18メートル早くね。そこがリミットだなんて分からなかったし、ハードブレーキングにトライしようともしていなかった。まるで路面に穴が開いていたみたいな……もちろんなかったんだけど特別な感じだったんだ」

 レース後、バニャイヤはミシュランの担当者とも話すことができたという。

「何が起こったのかについて話すためにチームと多くの時間を過ごした。ミシュランのマネージャーとも一緒にいた。15周を過ぎたあたりからリヤタイヤが効き始めたのがはっきりわかるからだ。突然タイムがコンマ数秒落ち始め、その後3~4周を1分30秒台で走り、0.4秒追い上げることができた。これは普通じゃない。普通というのは1分30秒1で走り出して、そこから上げていくんだ。1分31秒8でスタートし、何も変えていないのに、1分30秒台で走れるようになることではないんだ」

 バニャイヤがリタイアした後、彼の前を走っていたマルティンとバスティアニーニは激しい優勝争いを展開。ファイナルラップにはかなり強引にオーバーテイクを仕掛けたバスティアニーニが優勝を果たした。

 このオーバーテイクについて、マルティンは当然批判。マルク・マルケスもペナルティに相当する動きだったと考えているが、バスティアニーニの優勝によってタイトル争いのダメージを多少抑えられたバニャイヤの意見は異なるようだ。

「レース中のオーバーテイクだ。普通だと思う。誰かがスチュワードが調査したのは普通じゃないと言っているのを聞いたことがある。同じようなことが僕にも起こったことがある。インドで、ホルヘとね。そういうことがたくさんある。あれはレースでのオーバーテイクだし、ペナルティを科すのは理にかなっていない。今回は正しい決断が下された」

 最後にバニャイヤは、タイトル争いにおける自身の状況を振り返り、ドゥカティがコントロールできない何かによって、またしても重要なポイントを失ってしまったことを悔やんだ。

「またしても、ドゥカティがコントロールできないことでポイントを失ってしまった。またしても手の届かない、実力の及ばないことでポイントを失ってしまったんだ」

「今後もこのようなことが続くのかどうかわからない。いずれわかることだ。でも、そのことを頭から追い出して、残りのことに集中するのは得意なんだ」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

やっぱり[ディーゼル]?? マツダ[CX-5]の[パワーユニット]がどれも優秀で選べない問題
やっぱり[ディーゼル]?? マツダ[CX-5]の[パワーユニット]がどれも優秀で選べない問題
ベストカーWeb
ダン・ファローズがアストンマーティンのテクニカルディレクターを退く。グループには残留
ダン・ファローズがアストンマーティンのテクニカルディレクターを退く。グループには残留
AUTOSPORT web
おじさんになってから買って長~く乗りたいなら選ぶべし!! 歳をとっても[バリバリ乗れるクルマ]4選
おじさんになってから買って長~く乗りたいなら選ぶべし!! 歳をとっても[バリバリ乗れるクルマ]4選
ベストカーWeb
アルピーヌ、2026年よりメルセデスのパワーユニットとギヤボックスを使用へ。複数年契約を締結
アルピーヌ、2026年よりメルセデスのパワーユニットとギヤボックスを使用へ。複数年契約を締結
AUTOSPORT web
今なら100万円台で手に入る! 平成のモンスターセダンといえば[アリスト]に決まってるだろ!  
今なら100万円台で手に入る! 平成のモンスターセダンといえば[アリスト]に決まってるだろ!  
ベストカーWeb
まだまだ進化!! トヨタ[MIRAI]は12月20日に改良版デビューか!? マイチェンで期待したいコトって
まだまだ進化!! トヨタ[MIRAI]は12月20日に改良版デビューか!? マイチェンで期待したいコトって
ベストカーWeb
ランボルギーニが悲願のDTM年間王者に! ピット裏の緊迫した様子を現地からレポートします【みどり独乙通信】
ランボルギーニが悲願のDTM年間王者に! ピット裏の緊迫した様子を現地からレポートします【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
太田格之進が参加するデイトナでのIMSA公認テストは30台以上出走へ。ヴァルキリーLMHも登場予定
太田格之進が参加するデイトナでのIMSA公認テストは30台以上出走へ。ヴァルキリーLMHも登場予定
AUTOSPORT web
銀座の高速出入口「ごっそり消滅」秒読みへ タクシー困る? KK線廃止&首都高八重洲線閉鎖で10年以上
銀座の高速出入口「ごっそり消滅」秒読みへ タクシー困る? KK線廃止&首都高八重洲線閉鎖で10年以上
乗りものニュース
全長4m以下!? 新「5ドアハッチ」登場! 「小さなスポーティ車」何が凄い? 日本導入もアリ得る? 「A290」の印象は?
全長4m以下!? 新「5ドアハッチ」登場! 「小さなスポーティ車」何が凄い? 日本導入もアリ得る? 「A290」の印象は?
くるまのニュース
M440i以上・M4以下 メルセデスAMG CLE 53 カブリオレへ試乗 ルックスとパフォーマンスの好バランス
M440i以上・M4以下 メルセデスAMG CLE 53 カブリオレへ試乗 ルックスとパフォーマンスの好バランス
AUTOCAR JAPAN
僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
僚友ブレイニーの連覇を打ち砕く。ロガーノが自身3度目のカップシリーズ王者を獲得/NASCAR最終戦
AUTOSPORT web
BYD、主力コンパクト『ドルフィン』の日本導入1周年を迎え、初の記念限定車と特別仕様車を設定
BYD、主力コンパクト『ドルフィン』の日本導入1周年を迎え、初の記念限定車と特別仕様車を設定
AUTOSPORT web
アストンマーティン、クラッシュ後は旧型フロアを使用もマシンのセットアップ変更は認められず。パフォーマンスに悪影響
アストンマーティン、クラッシュ後は旧型フロアを使用もマシンのセットアップ変更は認められず。パフォーマンスに悪影響
AUTOSPORT web
『キットカット』がF1公式チョコレートバーに。2025年よりパートナーシップを開始
『キットカット』がF1公式チョコレートバーに。2025年よりパートナーシップを開始
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツ新「真っ黒すぎSUV」発表! 「専用装備」で高級感マシマシ仕様は“24年11月”発売! ディーゼル限定の「ブラックスターズ」3車種登場!
メルセデス・ベンツ新「真っ黒すぎSUV」発表! 「専用装備」で高級感マシマシ仕様は“24年11月”発売! ディーゼル限定の「ブラックスターズ」3車種登場!
くるまのニュース
アウディが新ブランド「AUDI」立ち上げ 中国向けEV専門 先進的なステーションワゴン、2025年発売へ
アウディが新ブランド「AUDI」立ち上げ 中国向けEV専門 先進的なステーションワゴン、2025年発売へ
AUTOCAR JAPAN
「au TOM’S GR Supra」が最終戦を前にポイント大量リード! SUPER GT第8戦GT500の決勝の模様をレポートします
「au TOM’S GR Supra」が最終戦を前にポイント大量リード! SUPER GT第8戦GT500の決勝の模様をレポートします
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • aki********
    歪んだ運営辞めようよ。
    タイヤのワンメイクを廃止して、来季に向けたシーズンオフに各メーカーでプレゼンやったら良い。
    ムラがあるか否かはそれを数回やったらわかるのでは?
    まぁ、日本メーカーを追い出す事に躍起になっていた現運営人にはそんな気サラサラ無いんでしょうけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村