現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 下半身不随のロバート・ウィケンスがIMSA GTDデビューへ。シボレー・コルベットZ06 GT3.Rで5戦に出場

ここから本文です

下半身不随のロバート・ウィケンスがIMSA GTDデビューへ。シボレー・コルベットZ06 GT3.Rで5戦に出場

掲載
下半身不随のロバート・ウィケンスがIMSA GTDデビューへ。シボレー・コルベットZ06 GT3.Rで5戦に出場

 ロバート・ウィケンスが、2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスにデビューを飾ることが発表された。DXDTレーシングのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rで、スプリントレース5戦に出場する。

 IMSAのミシュラン・パイロット・チャレンジのTCRクラス王者でもある35歳のウィケンスは、2018年のNTTインディカー・シリーズの事故により下半身不随となった。その後レースに復帰したウィケンスは、TCRクラスにエントリーする際にはハンドコントロール・システムを使用してきた。

車椅子のロバート・ウィケンス、目指すはヒョンデLMDhか。ボッシュ新システムの「可能性に期待」

 ウィケンスのウェザーテック選手権デビューは2025年4月のロングビーチとなる。コルベットにはボッシュ製の新しいハンドブレーキ制御システムが装備される予定であり、彼はグリッド上でハンドコントロールシステムを使用する唯一のドライバーとなる。

 なお、ウィケンスのチームメイトはまだ発表されていないが、DXDTはミシュラン・エンデュランス・カップにおいてサリ・ヨルック、チャーリー・イーストウッド、アレック・ウデルが出場することをすでに発表済みだ。

「これは僕が長い間探し求めていたチャンスであり、DXDT、ボッシュ、ゼネラルモーターズのデビッド・アスキューのサポートがなければ実現できなかっただろう」とウィケンスは述べている。

「レースに復帰してからの僕の目標は、IMSAウェザーテック・シリーズに出場することだったので、2025年の限られたスケジュールであってもそれを達成できることは、僕の目標達成に向けた大きな一歩だ。決して簡単な仕事ではなかったが、優秀な人材が知恵を絞れば、どんなことだって可能だ」

 このカナダ人は、ウェザーテック選手権に1回出場している。2017年のデイトナ24時間レースで、スターワークス・モータースポーツのオレカFLM09プロトタイプ・チャレンジカーを運転したことがある。

「ロバートのような実力のあるドライバーをチームに加えられるのは、いつも素晴らしいことだ」と語るのは、DXDTチームオーナーのデビッド・アスキュー。

「彼はトップドライバーであり、TCRでのレース勝利とチャンピオンシップタイトルが証明するように、意欲と粘り強さで手の届かないものは何もないことを証明してきた」

「これは間違いなく我々全員にとって新たな挑戦となるだろうが、とてもワクワクしている。このオフシーズンに我々、ボッシュ、GM、プラット・ミラーが行ったすべての作業により、ロングビーチで好調なスタートを切る好位置につけていることは分かっている」

 GMモータースポーツ競技ディレクターのマーク・スティローは次のように付け加えた。

「DXDTレーシング、プラット・ミラー、ボッシュ、そしてもちろんロバート・ウィケンスとともにこの取り組みに参加できることを誇りに思う」

「コルベット・レーシングとボッシュは長年にわたり、モータースポーツの革新を推進するために協力してきた。特に、現在世界中のスポーツカーのパドックで一般的になっている衝突回避システムを通じてだ」

「シリーズやクラスに関係なく、世界中のすべての競技者がレースに参加できるようにするという目標を達成する中で、ロバートとボッシュにとって、コルベットZ06 GT3.RとDXDTレーシングを選んだことは非常に大きな意味を持っている」

こんな記事も読まれています

「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
NSX GT3が北米主要レースから消滅。レーサーズ・エッジは2025年からアストンマーティンに変更へ
NSX GT3が北米主要レースから消滅。レーサーズ・エッジは2025年からアストンマーティンに変更へ
AUTOSPORT web
『ディフェンダー』が2026年からダカールラリーにワークス参戦。2025年は車両パートナーに
『ディフェンダー』が2026年からダカールラリーにワークス参戦。2025年は車両パートナーに
AUTOSPORT web
“不死鳥”ウィケンス、IMSAのGTDクラスに参戦! インディカーでのクラッシュで下半身不随もレースへの情熱は燃え続ける
“不死鳥”ウィケンス、IMSAのGTDクラスに参戦! インディカーでのクラッシュで下半身不随もレースへの情熱は燃え続ける
motorsport.com 日本版
2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
AUTOSPORT web
アウディスポーツ、最後の『R8 LMS GT3』を納車。隆盛をきわめたGT3の一時代に幕
アウディスポーツ、最後の『R8 LMS GT3』を納車。隆盛をきわめたGT3の一時代に幕
AUTOSPORT web
2026年のF1参戦に関する基本合意について、GM社長は「世界最高峰のシリーズに参加するのは名誉なこと」コメント
2026年のF1参戦に関する基本合意について、GM社長は「世界最高峰のシリーズに参加するのは名誉なこと」コメント
AUTOSPORT web
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
AUTOSPORT web
ランボルギーニ、WEC不参加は「撤退」ではなく「休止」。LMDhプログラムはIMSAで継続へ
ランボルギーニ、WEC不参加は「撤退」ではなく「休止」。LMDhプログラムはIMSAで継続へ
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
AUTOSPORT web
ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を祝福「すべて彼の力によるものだ」「彼の時代が来たことを裏付けている」
ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を祝福「すべて彼の力によるものだ」「彼の時代が来たことを裏付けている」
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
トヨタに22歳のWRC2王者パヤリが新加入。勝田貴元も認める才能と、「スーパースムーズ」なドライビング
トヨタに22歳のWRC2王者パヤリが新加入。勝田貴元も認める才能と、「スーパースムーズ」なドライビング
AUTOSPORT web
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
トヨタ、ダカールラリーの王座奪還へ。2025年は6台の最新型ハイラックスを投入
トヨタ、ダカールラリーの王座奪還へ。2025年は6台の最新型ハイラックスを投入
AUTOSPORT web
ディフェンダー、ダカール・ラリーのオフィシャル車両に!2026年からは参戦も予定
ディフェンダー、ダカール・ラリーのオフィシャル車両に!2026年からは参戦も予定
LE VOLANT CARSMEET WEB
「自信」を高めた勝田貴元と「夢」を叶えたパヤリ。フル参戦復帰のロバンペラにラトバラ代表が期待
「自信」を高めた勝田貴元と「夢」を叶えたパヤリ。フル参戦復帰のロバンペラにラトバラ代表が期待
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村