第103回インディ500を制したのは、チーム・ペンスキーのシモン・パジェノーだった。パジェノーはポールポジションからスタートし、200周のレースのうち116周をリードして勝利を収めた。
レース終盤、パジェノーはアンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシとの激しい先頭争いを繰り広げたがこれに競り勝ち、そして1920年のガストン・シボレー以来、初めてインディ500を制したフランス出身のドライバーとなった。
■佐藤琢磨「インディ500は時に奇跡が起きる……」2周遅れからの3位フィニッシュ
「信じられない。夢が叶った。人生最大の夢が叶ったんだ。計り知れないような想いだ。今気持ちを整理するのは難しいけど、本当に喜びに満ちている。信じられないような気分でドライブしていた。でも、ただ素晴らしい気持ちだ」
「手柄を独り占めすることなんてできない。なぜなら、それは僕が最高のマシンを手にできていたということを示しただけだ」
「このレースに勝てたかもしれないと思ったことは何度もある。2015年にチーム・ペンスキーに加わった後は特にね。2015年は、そのうちのひとつだったと思う。去年もそうだった。2016年はマシンに問題を抱えてリタイアしたが、2番手を走っていた。ご存知のように、僕らが強かったレースはたくさんあったんだ。でも、最後まで走り続けることができなかったんだ」
「今回は攻撃的だった。朝に戦略会議を開き、攻撃的にいくことを決めた。僕らはそのレースを支配しようとしていたんだ。そして、自分の運命を自らの手で掴み取るつもりだった。運命を自分たちでコントロールしようと決めた。なかなかクールだった。そして明らかに、全てが僕らにとってうまくいった。今月は神が導いてくれたようだ。信じられないほどだよ。今日は特にね」
パジェノーは198周目に一時ロッシに先行されることになった。しかしその時でも、特に心配はしていなかったという。
「僕はレースの大半をリードしていたから、周回遅れを処理する時を除いて、前にマシンが走っていたことはなかった。だからトラフィックの中で僕のマシンがどう動くのか、それについての知識は持っていなかった」
そう彼は語った。
「僕は先頭を走っていたため、十分に燃料を節約することはできなかった。ジョセフ(ニューガーデン)に前を行かせた時、マシンは驚異的だった。ついていくのは簡単だったんだ。だからレース中に、マシンをうまくアジャストできたと思う」
「(ストラテジストの)カイル・モイヤーズと、エンジニアのベン・ブレッツマンは、僕に完璧な情報を提供してくれた。マシンのダウンフォース量も完璧だったと思う。全てが完璧な判断だった。マシンはただ素晴らしかったし、望む時には2番手を走り、そして抜きたい時にライバルを抜くことができたんだ」
「ロッシはかなり強く見えた。だから最大の脅威になると思ってきたんだ。彼は後方から挽回してきたし、いつもこのレースで彼は強い。だからちょっと心配していた。でも、イエローコーションが出る直前に、燃料を節約するために彼を前に行かせた。少し嫌だなぁと思っていたけど、僕らはポジションを取り戻すことができた」
「正直に言って、ポジションを取り戻すことについては心配していなかった。トップでフィニッシュするために彼を抜くためのリズムがただ気になったんだ」
「とても楽しかった。そしてチームメイトたち、ファン-パブロ・モントーヤやエリオ・カストロネベス、ジョセフ(ニューガーデン)やウィル(パワー)のことを考えた。同じようにジル・ド・フェランやリック・メイヤーズのことについてもね。彼らはオーバルをドライブすることの複雑さを教えてくれた。それをレースに適応し、そしてうまくいったんだ」
パジェノーはインディ500を制したことで、先日同地のロードコースで行われたインディGPに続き連勝を果たした。これについて彼は「運命だ」と語る。
「それは運命だと思う。レースでは少しばかり運を味方につけることが必要だ。今回はそうなった。正直言って、間違ったことは何もできなかった。でも時には、正しいことが何もできない時もある。それは僕が才能を失ったという意味ではない。そして僕のチームが素晴らしい仕事をしなかったという意味でもない。それはただ、受け入れなければいけないことだ。コントロールできない、ミステリーがそこにはあるんだ」
「僕にできるのは、考えられる最善のこと、そしてあらゆる状況で自分自身からベストを引き出すということだけだ」
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