本日、待ちに待ったCT125ハンターカブが正式発表。Off1.jpオリジナルで撮り下ろしてきたCT125ハンターカブの細部写真を、大開放。
Off1ではこれまで、CC110クロスカブを愛し、連載を続けてきた。クロスカブは、「オフロード・カブ」の新解釈といったところだとすると、ハンターカブは、「オフロード・カブ」の正統進化と言えるのかもしれない。クロスカブのスタイリングは、キレイにまとまっているのに対して、ハンターカブのスタイリングはCT110のいなたさが大いに残る。そのいなたさが、オフ好きの心をがしっと掴んで離さない…ような気がする。
発売日&価格が決定! ホンダ「CT125・ハンターカブ」最新情報
※いなたい、いなたさ:関西で多く使われる表現で、泥臭さ、ブルージーなどの意味合いを含む言葉
Honda
CT125ハンターカブ
¥440,000・6月26日発売
事前に報じられていたとおり、グローイングレッドとマットフレスコブラウンの2色。ブラウンはマットカラーで、アウトドアテイストが色濃いフィニッシュ。ハンター「オリジン」のレッドは当然物欲をそそるが、どちらも捨てがたい。
ブラウンの佇まいは、ほどよい抜け感がある。レッドは、長いこと販売されるだろうが、このブラウンは今後別のカラーに差し替えられていくのではなかろうかと、編集部は推測する。
発表されたディメンジョンは、ゆったりとしたライディングポジションに、十分な最低地上高165mmを達成するもの。街からトレッキングまで、まさに期待できるものだ。
車体骨格は、C125をベースにガゼットやピボットまわりの補強を加え、リアフレームも延長。赤い部分が、C125からモディファイされている部分だと のこと。オフロードへの最適化を、まじめに考えた結果。
端正なスタイリング
編集部的に賞賛したいのは、完成度の高い「オフロード」なテイストを下支えする、リアまわり。フェンダーとの大きくとられたクリアランスこそ、「これならサスストロークがしっかりあるはず!」と思わせてくれる証。思い切ったブロックハイト高めのオフロードタイヤが履けそうなのもイイ。
斜めまえからみても、存在感の強いリアキャリア。メインフレームカバーのナローな具合も、しっかり再現されているのがニクイ。
骨太感あるフロントショット&バックショット。
車体左側からみると、さらにオリジンのハンターカブに近いイメージを受ける。エアクリーナーの処理だけではない。ディスクブレーキながら、ドラムっぽいハブのフロントホイールなど、雰囲気がしっかり「ハンターカブ」している。
比較されがちなCC110とは、このメインフレームあたりの造形が別物。ナローなスタイリングで、スマートなガジェット的、と言うより、ホールアースカタログに掲載されるような道具感がいい。いなたさ、アウトドア感。
つめあとがマットで隠れたロゴデザインは、コンセプトモデルからの踏襲。
こちらが旧C110ハンターカブ全景。
機械として美麗なエンジン
カブ110のエンジンとは違い、グロム系の125ccエンジンをベースに、自動遠心クラッチを搭載。C125ベースと言えるものだ。余裕のあるパワー感だけでなく、カチッとしたシフトフィーリングは、カブ史上、ハイエストクオリティの呼び名が高い。
出力特性は、C125比で低速よりのものに。吸気管長の長さのたまもので、さらにドリブンスプロケットをC125の36Tから39Tへ。ショートな設定とし、荷物積載時や坂道でのパワーフィールを重視した。
スロットルボディは、C125だと26パイ。カブ系は、このスロボをボア拡張して、吸気効率を上げるファインチューンが存在する。
この時代にキックスターターを装備してしまう、冒険マシン的解釈がうれしい! C125には、キックギアすら入っていないのだ。
ディスクブレーキだけど、ドラムブレーキ風
CT125は、再三お伝えされていたとおり、コンセプトモデルの時点でディスクブレーキを装備していた。ハイグレードな125ccとして、よりアップデートされたコンポーネントを採用するのは当然のことだが、おもしろいのはフロント。
意図しているかいないかわからないけど、ドラムブレーキ風の太めハブを装着していて、雰囲気はドラム風なのだ。
ABSを搭載する、フロント側。
フロント2POT、リア1POT。どちらもNISSIN製。
タイヤは、IRCのGP-5を履く。こちら、見た目はブロックではないけど、意外にオフロードでのグリップ力は高い。なにぶん、筆者はこのタイヤのままでほおのきスキー場ゲレンデを、Zを切りながら登頂したことがある。
完全再現、シュノーケルエアクリーナー
ある意味、CT125のキモとも言えるのがエアクリーナー。水没を避けるために、ハイマウント化、吸い込み口をキャリアに接地していたオリジンのアイデアを踏襲する。
ドレンも確認済み。
こちらがオリジン。
キャリアの裏側を見ると、エアの吸入口があるのがわかる。
幅広の天板は、4本のダボ穴がつく。ボックスもつけやすそうだ。
フックは左右で4カ所。つめのような形の特殊なもの。
すでに、タンデムシートの提案も。カタログに記載されているので、ぜひ入手を。
早くも初代スタイルのアフターパーツも!
エキゾーストは、コンセプトモデルからだいぶ変化したところ。アップマフラーで登場だ。排気口は、125ccにしては少し大きめ。歯切れの良い音が楽しめそう。
エキゾーストの入口側に、触媒を設置。
実は、すでにタケガワから初代風のプレス成型カバーをもったアップマフラーがリリース。
ライダー心をくすぐるハンドルまわり
コクピットも、旧ハンターカブテイスト。丸形のシンプルなミラーも、「これだよ」といいたくなるいなたさ。
こぶりなメーターは、液晶表示。
ワッフルの効いたグリップは、まさに「オフ」然としたものだ。
ライト類のスタイリッシュさは、稀代。
シフトペダルは、カブのものではなくアップできる形式。これでないとスポーツライディングには向かない。
滑り止めの歯がついたスチールペグに、ゴムキャップが合わさる。バンクセンサーも装備。
あまり目立たないタンデムステップが、開いてみると相当快適そうな仕上がり。ハンターやクロスカブは、キャリアが幅広いので、このくらい幅をもって伸びないと、タンデムが苦しいのだ。
愛くるしいシート。
モナカ成型のタンクが、これまたハンターらしさを主張する。
コンセプトモデルで主張されていた「足」の良さ
おそらく、長めのストロークを確保するフロントサスペンション。
それを支える、アッパー・アンダーブラケットは鋳造鉄で、がっしり感も相当あるはず。
ダブルレートで、プログレッシブ性をもたせたリアサスペンション。奥でしっかり踏ん張ってくれることだろう。
チェーンカバーは、細いチェーンに似合わない極太なもの。
四輪で言う、バハバグのようなスタイル。長足が織りなすリアのクリアランスの広さは、オフロードでの走破性を主張する。タイヤも、太いモノやブロックタイヤをスタンダードで装着できそうだ。
C125を踏襲する、デザインアイコニックなスイングアーム。カワイイ。
エンジンガードが、ハンター
初代にもあった、エンジンガード、そしてスキッドプレートが本格装備であることを主張する。
取り付け部は、様々なカスタムに使えそうだ。
ハンターなら、スタンドにこだわる
初代同様、スタンドはセンターも装備する。どんな荒れ地でもバイクを停車できるスンポー。
ただし、CT110にあって、CC110にあった右側サイドスタンドのステーは、CT125は省略されている。
細かいところも、実にハンター。
スペックまとめ
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
関西人の私でも初めて聞きましたけど。
関西のどの辺ですやろ?