9月16日、ヤマハはマーベリック・ビニャーレスの離脱に伴う後任人事を発表。ファクトリーチームにはフランコ・モルビデリが加入し、ペトロナス・ヤマハSRTの空いたシートには、アンドレア・ドヴィツィオーゾが加入することとなった。
ドヴィツィオーゾは2020年シーズン限りでドゥカティを離れると、2021年は休暇に当てていた。
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ビニャーレスがヤマハを離脱し、アプリリアへ加入したことで、ヤマハとしてはその後任人事に対処する必要が生じた。そして結果的には、ドヴィツィオーゾにはMotoGP復帰のチャンスが巡ってきた。
ドヴィツィオーゾは休暇中にはかなりリラックスしていたものの、ヤマハのマシンに乗るチャンス、そして2022年にファクトリー仕様のマシンを走らせるチャンスに対して、「ノー」と言うことはできなかったと話している。
「自宅では気分良く、好きなことを情熱を持ってしていたし、よりリラックスしていた。MotoGPでレースをしていないと、すごくリラックスできるんだ」
ドヴィツィオーゾはそう語る。
「(ヤマハからの)ドアが開いた時には、考えたよ。でも『ノー』とは言えなかった」
「2012年に僕はサテライトチーム(テック3)で良いシーズンを過ごした。そして僕の夢はヤマハのファクトリーチームへ行くことだった。現実のものにはならなかったけどね」
「同じバイク(ドゥカティ)で8年を過ごした後に来たこのチャンスだ。これは僕がやりたかったことで、乗りたかったバイクなんだ」
「確かに、良いことになるよりも、リスクの方が大きいかもしれない。多くの人にとってはそうなんだろうと思う」
「でも僕は気にしない。僕は自分のためにレースをしているのであって、情熱を持っているから走るんだ」
「(ドゥカティと)全く異なるバイクに乗って、それを感じることに凄く興味がある。でもそのことは問題にならないと思っている」
「今年起きたこと、そしてこの状況には満足している」
「確かに8年間同じバイクに乗った後だから、レースウィークの始め方としてベストな形にはならないだろう」
「でも一方で、来シーズンの前にレースを5回、テスト2回を経験できるのは幸運だ。楽しみにしているところでもあるよ」
またドヴィツィオーゾは、アプリリアとのテスト契約、そしてアプリリアから復帰しないという決定についても説明した。
「2021年に彼らのためにはレースをしたくなかった」と、ドヴィツィオーゾは言う。
「それが家に留まっていた理由だ」
「マッシモ(リボラ/アプリリア・レーシングCEO)は本当にいい人で、彼は僕に『バイクを試そう、試そう、試そう』とプッシュしてきて、結局彼が勝ったんだ!」
「いいアイデアだったね。僕のマネージャーは両者にとっていい考えだったからそれを推し進めていた。ただ僕はレースをしようとは思わなかったに。僕が望んだ状況ではなかったんだ。でも、それはアプリリア(のパフォーマンス)が悪いからというわけじゃない」
「僕は自分が望んでいることは分かっていた。シーズン序盤には不可能だったモノを望んでいたんだ。そして、それは起こった。僕は考えられないほど幸運だったよ」
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