フェラーリは、F1オーストリアGPにアップデートされたフロントウイングを持ち込んでいることが明らかとなった。
オーストリアGPはスプリント・フォーマットでの開催となるため、新パーツを評価する時間は少ない。しかしフェラーリは今週にフィオラノでフィルミングデーを実施し、ル・マン24時間レースを制したLMHマシン『499P』とF1マシン『SF-23』を走らせている。
■アロンソ、スプリント開催のF1オーストリアGPは理想的じゃない?「アップデートの確認にもっと時間が必要」
フィルミングデーでは走行距離が100kmまでに制限され、タイヤもフィルミングデー用のモノに限定されるが、新パーツの感触を確かめる上でフェラーリは抜け目ない行動を取ったと言えるだろう。
フェラーリがオーストリアGPに向けて行なった変更は多岐にわたるが、主にフロントタイヤが生む乱流に対応するため、エンドプレートとフロントウイングのアウトボードセクション(フラップとエンドプレートの接合部)に焦点が当てられている。
また、フェラーリはスペインGPでサイドポッドとフロアにアップデートを施しているが、そこに向かう気流を改善する役割も持っている。
新フロントウイングはエンドプレートが一新されている。前縁はより丸みを帯びた形状となっており、正面から見ると後方が外側に向けてカーブしていることが分かる。
アウトボードセクションにおける各エレメントのギャップ(隙間)も拡大。エンドプレート内側後方下部の切り欠きには、新たにカナードが装着されている。これはシーズン序盤にレッドブルやメルセデス、ハースでも見られた手法と同様だ。
エンドプレート外側につけられたダイブプレーン(カナード)は大きく変更。S字型からよりシンプルな曲線を描いている。またこの形状変更により、位置が後退していることも分かる。
フロントウイングのフラップ部分にも変更がされている。アッパーエレメントの前縁がより直線的に変更されており、アッパーフラップのアウトボード部分にはガーニーフラップがオプションで装備されている。
またノーズにも微妙な変更が加えられている。ノーズチップの形状が微妙に変化しており、バニティパネル(化粧パネル)が覆う位置も微妙に後退している。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント