スーパーGT GT300クラスのタイトル争いをリードする61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人、山内英輝組は、富士スピードウェイで行なわれた最終戦の予選で見事ポールポジションを獲得。ランキング2番手につける藤波清斗、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)をはじめ、ライバルの多くがQ1敗退に終わったこともあり、61号車のふたりにとっては優位な状況となった。
Q1を担当した井口は記者会見の冒頭、「走り出しからクルマもタイヤも非常に調子が良く、アタック中もすごく楽しかったです。山内選手がスーパーアタックをしてくれて、あの様な素晴らしいタイムを記録してくれた事に興奮をしています」と笑顔を見せた。
■スーパーGT第8戦富士|予選レポート(GT300):SUBARUの山内英輝が王座手繰り寄せる今季4回目PP
一方Q2でポールタイムをマークした山内もマシンの調子の良さに言及しつつ、「2周目のアタックは無我夢中で走っていました。セクター3でタイムが伸びたのも、応援してくれているみんなの気持ちが乗っかったからだと信じたいです」とファンの応援に感謝した。
ファンの後押しを実感しているのは山内だけではない。タイトル争いをするのはスーパーGTのキャリアで初めてだと語る井口は、こう切り出した。
「ずっとドキドキしていました」
「ランキングトップで最終戦に挑むことも今までなかったですし、どういう気持ちでいればいいのか分かりませんでした。でも、このレースウィークの前にファンの方と直接話す機会があり、そこで元気をもらい、気持ちが吹っ切れました。みんなの為に、みんなの想いを乗せて……そういう気持ちになれました」
新型BRZでの悲願の初王座まであと一歩。山内はこう会見を締めくくった。
「シリーズトップで最終戦を迎えられたのは、チームの頑張りと、たくさんの方の応援、そしてスバルさん、STIさん、ダンロップさん、みんなの協力があるからこそです。その感謝の気持ちを込めて走って、結果で返せるように頑張っていきたいなと思います」
「応援してくれている皆さんの前で、今までで1番良い笑顔を見せられるように、全力で頑張ります」
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