ハンガロリンクを舞台に、F1 2022年シーズンの前半戦最後となる第13戦ハンガリーGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。
気温19度、路面温度28度と涼しいコンディションの中現地は15時を迎え、決勝レースの時間がやって来た。サーキット上空には黒雲が立ち込め、フォーメーションラップを前にパラパラと雨粒が落ちる様子もあったが、全車がスリックタイヤを選択。ソフトタイヤ勢とミディアムタイヤ勢が入り乱れた。
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ジョージ・ラッセル(メルセデス)とカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のフロントロウ以下、19台がグリッドに並んだ。なお、FIAの技術委員会の承認なしにパワーユニット交換を行なったピエール・ガスリー(アルファタウリ)はピットレーンスタートとなった。
赤く灯った5つのシグナルが消え、70周のレースがスタート。サインツJr.がターン1のアウト側からラッセルの前を狙うも、ここはラッセルがしのぎ切り首位をキープした。
フェラーリのシャルル・ルクレール、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)というトップ5で2周目を迎えたが、ここでバーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言される。後方ドライバーの接触によるデブリがコース上に散らばったことが原因だったが、3周目にVSCが解除。DRS使用可能の合図と共に、レースは再開された。
首位ラッセルはユーズドながらソフトタイヤを履いたこともあり、新品のミディアムタイヤを使用するフェラーリ勢にギャップを築いていった。
トップ5の後方では、予選で10~11番手に沈んだレッドブルのフェルスタッペンとセルジオ・ペレスがアルピーヌ勢を立て続けに攻略し、レース10周目を迎える前に6~7番手へと浮上してみせた。
フェルスタッペンは、ペースが上がらないノリスを攻め立てるハミルトンの後方につけると、ハミルトンが12周目のターン1でノリスのインを差したところで、自身もノリスを攻略。続いて前を行くハミルトンを狙ったものの、予選のパワートラブルに続いて今度はクラッチに問題が発生し、チームは無線を通じて問題解決を講じることとなった。
ふたつ順位を落としたノリスが14周目の終わりにピットイン。これを皮切りにソフトタイヤでスタートした他のマシンも、続々とピットインしていった、ラッセルはフェラーリ勢に迫られた16周目の終わりにピットイン。新品のミディアムタイヤにスイッチし、フェルスタッペンも続けてピットへ飛び込んだ。
フェラーリはラッセルのピットストップに反応する形で、翌周にサインツJr.をピットへ呼び込み、スタートタイヤに続いて第2スティントでもミディアムタイヤを履かせた。
一方で、ラッセルとサインツJr.のピットインにより首位に浮上したルクレールは、第1スティントを延ばすことを選択。ルクレールは1分23秒後半のタイムで周回を続け、21周目の終わりでピットへ。フレッシュなタイヤでペースを上げたラッセルには届かなかったが、サインツJr.の前2番手でコースに戻ることに成功した。
ルクレールは第2スティント序盤から、ファステストラップを更新するペースでラッセルとのタイム差を縮めていった。そして27周目に入るとルクレールがラッセルに対する攻撃を開始。ルクレールは手練手管で攻め立て、31周目のターン1への飛び込みでラッセルを交わし、首位を奪取した。
ラッセルはこれに反撃できず、3番手サインツJr.と4番手フェルスタッペンがその後方に続いた。ラッセル攻略に向けてにじり寄る中、フェルスタッペンは38周目の終わりに2回目のピットストップ。再び新品のミディアムタイヤに切り換えた。
ラッセルはフェルスタッペンに反応し翌周ピットへ飛び込んだものの、フェルスタッペンにはアンダーカットを許してしまった。
ラッセルと同タイミングでピットに入ったルクレールは、フェルスタッペンの前でコースに戻ったものの、路面温度26度という状況にハードタイヤがマッチしないのか、41周目のターン1でインを差され、フェルスタッペンにポジションを明け渡すこととなった。
しかし、フェルスタッペンはその直後、ターン13の立ち上がりで360度スピン。ルクレールに再び先行を許したがマシンへの損傷はなく、レースに復帰後は猛烈なペースでルクレールを再び追いかけ、45周目に順位を奪い返した。
サインツJr.が47周目、ハミルトンが51周目の終わりにピットインしてユーズドのソフトタイヤに切り換えたことで、フェルスタッペンが首位に浮上。ハードタイヤのルクレールはラッセルよりもペースが劣り、54周目のターン1で2番手を明け渡した。
たまらずルクレールは、その周の終わりにピットインしてユーズドのソフトタイヤに交換し、ペレスの後方6番手にまで転落した。
レース終盤の62周目になると、3番手サインツJr.にハミルトンがロックオン。最終コーナーの立ち上がりで真後ろにピタリとつけると、ホームストレート途中でオーバーテイクを完了した。
ハミルトンの勢いは止まらず、使い込んだミディアムタイヤを履くラッセルにも襲いかかる。ハミルトンは、65周目のターン1でアウト側を周り、ターン2に向けた立ち上がりでラッセルをオーバーテイク。2番手まで順位を上げたが、首位フェルスタッペンとの差は、既に10秒以上に開いていた。
68周目にターン11でバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)のマシンがストップ。これによりこのレース2度目のVSCが宣言されたが、翌周に解除となった。
ハミルトンは残り2周でトップとの差を縮めたものの、フェルスタッペンはセーフティマージンを保ったまま、今季8度目のトップチェッカー。予選10番手からチームの戦略も功を奏して着実に順位を上げ、優勝を掴んでみせた。
2位ハミルトンはファステストラップのボーナスポイントも獲得。3番手にラッセルが入り、メルセデスは前戦フランスGPに続いて今季2度目のダブル表彰台となった。
4位にサインツJr.、ペレスを挟んで5位にルクレールと、フェラーリにとっては苦い前半戦の締めくくりに。フェルスタッペンが予選で後方に沈む中で優勝を狙ったはずが、表彰台すら逃してしまうという最悪の結果となった。
アルピーヌ勢を抑えてノリスが7位入賞。アルピーヌ勢はレース序盤からチーム内バトルを演じるあまりに順位を落とすという展開が見受けられた。マクラーレンとはコンストラクターズランキング4位を争っており、失ったポイントは大きいとも言える。
10位にはレース終盤でチーム内バトルを制したセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が入った。F1引退発表後の初のグランプリで、残り数少ないレースに向けて弾みとなる1ポイントを手にした。
アルファタウリの角田裕毅は、16番グリッドからの追い上げを目指したが、2回目のピットストップ後に単独スピンを喫するなど、目に見えて苦戦。19位でレースを終えた。
ハンガリーGPが悲喜こもごもの中終了し、F1はサマーブレイクを迎える。3月に開幕した怒涛の前半戦を終え、約1ヵ月の夏休みを経て、8月下旬のベルギーGPでシーズン再開となる。前半戦に苦しんだチームが反撃に打って出るのか、それとも好調続くチームが勢いそのままにチャンピオンシップに弾みをつけるのか。答え合わせは4週間後だ。
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