ポイントリーダーのハジャルが快走。宮田莉朋はチームメイトを上回る／FIA F2第10戦フリー走行

　7月26日、2024年FIA F2第10戦のフリー走行がベルギーのスパ・フランコルシャンで行われ、アイザック・ハジャル（カンポス・レーシング／レッドブル育成）が最速タイムを記録した。宮田莉朋（ロダン・モータースポーツ／TGR WECチャレンジプログラム）は12番手となった。

　週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は、日本時間18時（現地時間11時）に気温18.9度、路面温度24.6度、直前まで降った雨によりところによってはレコードライン上も濡れたままというなかスタートを迎えた。

　セッション序盤に全車が1～2周のチェックラップに入ったがいずれのマシンもタイム計測はなく、チェックラップを終えると路面コンディション改善を待って全車がピットにステイし、残り35分を切ったタイミングで宮田を含む7台ほどがコースインする。

　ファン・マヌエル・コレア（ダムス・ルーカスオイル）が2分2秒634をマークして暫定首位となるなか、宮田は最初のアタックシミュレーションとなった計時5周目に2分3秒438をマークする。

　時間経過とともに雲の隙間から日差しも差し込み、路面も少しづつ乾きつつあった。そんなさなか、残り23分というタイミングでターン7外側の縁石でリヤが滑ったラファエル・ヴィラゴメス（ファン・アメルスフォールト・レーシング）が激しくクラッシュ。

　ヴィラゴメスは自力でマシンを降りたが、これでセッションは赤旗中断となった。この赤旗導入時点までにタイム計測できたのは7台という状況だったが、ヴィラゴメス車や破片の回収などで赤旗中断は約10分におよび、残り時間はわずか14分というところで再開を迎えた。

　セッション終盤、各車は慌ただしくFPのプログラムを進め、アタックシミュレーションに入った。そんななか、ポイントリーダーのハジャルが1分58秒761をマークして首位におどり出ると、そのままハジャルがトップのままフリー走行は幕を閉じた。

　2番手に0.010秒差のビクトール・マルタンス（ARTグランプリ／アルピーヌ育成）、3番手にハジャルから0.447秒差のアンドレア・キミ・アントネッリ（プレマ・レーシング／メルセデス育成）が続いた。

　宮田のベストタイムは1分59秒913となり、ハジャルからは1.183秒差の12番手となった。なお、宮田のチームメイトのゼイン・マローニ（ロダン・モータースポーツ／ザウバー育成）は14番手だった。

　続いて、2024年FIA F2第10戦スパ・フランコルシャンの公式予選は、F1のフリー走行1回目（FP1）終了後の日本時間23時より30分間で行われる。

■2024年FIA F2第10戦スパ・フランコルシャン フリー走行結果
Pos.No.DriverTeamTimeLaps120I.ハジャルカンポス・レーシング1'58.730921V.マルタンスARTグランプリ1'58.740934A.アントネッリプレマ・レーシング1'59.1779417P.アーロンハイテック・パルスエイト1'59.3148516A.コルデールハイテック・パルスエイト1'59.3688611D.ハウガーMPモータースポーツ1'59.3911272Z.オサリバンARTグランプリ1'59.5389812F.コラピントMPモータースポーツ1'59.5951097J.クロフォードダムス・ルーカスオイル1'59.631121010G.ボルトレートインビクタ・レーシング1'59.70181122R.フェルシュフォートライデント1'59.8228126宮田莉朋ロダン・モータースポーツ1'59.913121314E.フィッティパルディファン・アメルスフォールト・レーシング2'00.01211145Z.マローニロダン・モータースポーツ2'00.18791521J.マルティカンポス・レーシング2'00.19691625T.バーナードAIXレーシング2'00.2267178J.コレアダムス・ルーカスオイル2'00.258111824J.デュルクセンAIXレーシング2'00.42912199K.マイニインビクタ・レーシング2'00.5168203O.ベアマンプレマ・レーシング2'00.68882115R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング2'03.60652223R.スタネトライデント3'03.6115