電動Cクラス、現行車のアップデート版とともに販売
メルセデス・ベンツは、将来のEVラインナップの「背骨」とされるプラットフォーム、MB.EAを新たに導入する。
【画像】外観重視のベストセラー・クーペSUV【メルセデス・ベンツGLCクーペを写真で見る】 全17枚
MB.EAプラットフォームは、同社のベストセラーモデルであるGLCを含め、2026年から始まるCクラスの電動化を支えることになる。
新型CクラスおよびGLCは、MB.EAの中型車バージョンをベースとし、ラインナップにおいて新型CLAとEQEの間に位置する。BMWの新型3シリーズやテスラのモデル3に対抗することになる。
次期CLAでは効率性を大幅に向上させ、8.0km/kWh以上の電費と640km以上の航続距離を実現しようとしていることから、Cクラスもこの性能に匹敵するか、上回ることが期待される。
CクラスとGLCが電動化されるとはいえ、MRAプラットフォームをベースとする既存のエンジン車の終焉を意味するわけではない。
メルセデス・ベンツのCEOであるオラ・ケレニウス氏は最近、AUTOCARのインタビューに応じ、十分な需要がある限りはEVとエンジン車それぞれに異なるプラットフォームを開発する用意があると語った。
「市場の100%がEVになると確信できないのであれば、両方の選択肢を用意しなければならない。妥協することなく、EVとICE(内燃機関)バージョンを提供する必要がある。そのシナリオで実行可能な唯一の解決策は、2つのプラットフォームを用意することだ」(同氏)
また、新型EVに合わせるため、現行のCクラスとGLCも大幅なアップデートが予定されている。EVとエンジン車のデザインおよび名称を統一する意向であることから、内外装は似たものになるだろう。しかし、使用されるプラットフォームが異なるため、前後のオーバーハングが短くなるなど、小さな違いは生じるはずだ。
カモフラージュされたプロトタイプの画像から、EQXXコンセプトの空力設計を応用し、現行車よりも前面投影面積を抑えていることがうかがえる。
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