2024年にはF1史上初めて、前年の最終戦に出場したドライバー全員が翌年開幕戦にスタートを切るという出来事が起きた。その1年後、状況は劇的に変化した。
■5人のドライバーがシートを喪失
2025年F1エントリーリスト発表。『RB』が『レーシングブルズ』に名称変更。空欄は角田裕毅のチームメイトのみ
2025年の開幕戦オーストラリアでは、全シートの半分が変更され、5人のドライバーがグリッドから姿を消し、代わって5人の新人が登場する。過去10年以上のなかで、ラインアップにこれほど大きな変化がみられるのは初めてのことだ。
もちろん、最も注目されるのは、ルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍することだ。同じレベルの大変化として思い出されるのは、2014年末に、フェルナンド・アロンソがフェラーリからマクラーレンに移籍し、セバスチャン・ベッテルがレッドブルを離れてアロンソの後任となった時のことだ。
しかし、その動きは2014年の10月に起きたことだったため、翌2015年のほとんどのシートが埋まっており、その影響は最小限にとどまった。一方で、ハミルトンの移籍は2024年の初めに発表された。そのため、ドライバーマーケット全体に大きな波紋が広がり、その結果、2025年のグリッドの半分が入れ替わることになった。
2025年に前年と同じラインアップを維持するのは、マクラーレンとアストンマーティンのみだ。一方、ハースとザウバーはドライバーを総入れ替えする。ハースからはニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが去り、代わりにエステバン・オコンとオリバー・ベアマンが加入する。2026年にアウディワークスチームとなるザウバーは、バルテリ・ボッタスと周冠宇を放出し、ヒュルケンベルグとルーキーのガブリエル・ボルトレートを走らせることを決めた。
2025年のシートを失った5人のドライバーのうち、将来F1に復帰する見通しが最も小さそうなのが、セルジオ・ペレスとマグヌッセンだ。マグヌッセンはすでにスポーツカーへの転向を決めたが、ペレスはこのまま引退する可能性が高いとみられる。
残りの3人、ボッタス、周冠宇、フランコ・コラピントは、リザーブドライバーとしてパドックにとどまり、出場のチャンスを待つという道を選ぶことになりそうだ。彼らの長期的な将来について一言でまとめると、「2026年にフルタイムF1ドライバーの座を確保できなければ、F1キャリアは終わる」ということだろう。
■未来のスターとして期待されるルーキー3人
2025年には大勢のルーキーが参戦する。これほど素晴らしいメンバーが一度にF1にデビューする年はめったにない。5人のうち、特に注目されるのは、アンドレア・キミ・アントネッリ、ベアマン、ボルトレートだ。ジャック・ドゥーハンとアイザック・ハジャルを軽んじるつもりはないが、上記3人は、将来偉業を成し遂げる運命にあると予想されている。
アントネッリは18歳という若さで、デビューシーズンを優勝可能なマシンで戦うチャンスをつかんだ。彼は周囲のほぼ全員から非常に高い評価を与えられており、メルセデスが競争力のあるマシンを用意できれば、彼がトップ争いに加わるだろうことに疑問の余地はほとんどない。
ベアマンは、他のルーキー仲間に対してわずかなアドバンテージを持って2025年をスタートする。2024年に体調不良や出場停止となったドライバーの代理として3戦に出場したからだ。彼はそのうち2戦でポイントを獲得してみせた。
ハースでフルシーズンを戦うベアマンは、新チームメイトのエステバン・オコンよりもチームに関して少し詳しいし、チーム代表の小松礼雄にも非常に気に入られている。ただ、オコンはとても手強いチームメイトになるだろう。彼は才能とスピードを持ち合わせているだけでなく、チームメイトを“どんな犠牲を払ってでも倒さなければならない相手”とみなして対抗する、強いメンタリティも備えている。
ボルトレートは、シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリと同様に、FIA F3/GP3とFIA F2のタイトルを2年連続で獲得するという、偉業を成し遂げた翌年にF1にデビューする。2024年にFIA F2に初参戦したボルトレートは、スピードと成熟した走りを披露し、多くの人々を驚かせ、財政的な支援なしに、F1シートをつかんだ。
ザウバーでのチームメイトとなる経験豊富なヒュルケンベルグは、ボルトレートの才能とポテンシャルを測るための基準になるだろう。また、ザウバーの旧経営陣に選ばれたヒュルケンベルグは、新たな上司との間に特に良い関係がない一方で、ボルトレートはマッティア・ビノット自身の決断によりチームに加わったため、チーム内で優先される可能性もある。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
バッテリーを交換してまで乗り続けるケースはレア! EVはバッテリーの寿命=クルマの寿命と捉える人がほとんどだった
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
メリットあったのに「センターメーター」なぜ廃れた? 初代「プリウス」から普及するも最新モデルは“運転席前”へ移動! 廃止が相次ぐ意外な事情とは?
信号待ちで無意味に「ジワっと前に寄せる」ナゾ行為にモヤモヤ 「後続みんな動かなきゃじゃん!」 なぜするのか、交通心理士が一刀両断!
日産「フェアレディZ」からマツダ「アテンザ」に乗り換え! 大人セダンに憧れたはずが後席に巨大な…ハイドロで「パシュッ」と下げて遊んでます
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント