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コニカミノルタ 世界初の「3D ARヘッドアップディスプレイ」を発表

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コニカミノルタ 世界初の「3D ARヘッドアップディスプレイ」を発表

2017年1月13日、コニカミノルタは高度運転支援システムのために、フロントガラスに3次元で運転に必要な情報を表示する世界初の「3D拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ」を開発したと発表した。

この3D AR HUDは東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールドに参考出展され、実体験できるブースには長い行列ができていた。

ヘッドアップディスプレイ(HUD)は、前方を見て運転しているドライバーの視野内に直接映像を映し出す技術で、現在、採用されているHUD、専用の表示プラスチックパネルかフロントガラスに映像が表示される。カーナビ画面やメーターパネルで伝えていた情報を、HUDによって、ドライバーの視線を前方から逸らすことなく情報伝達ができるため、運転の安全性を向上する映像情報伝達手段として定着しつつある。

しかし、従来技術では路上に何らかの情報を重ねて表示したい場合、ドライバーの目の位置がずれると表示したい情報の場所がずれて見えてしまうという問題があった(図1)

今回発表された3D AR HUDは、市街地で40km/hで走行しているときは40m先にあるように、また高速道路で80km/hで走行しているときは80m先にあるように、運転速度に合わせて、違った距離に映像(情報)を表示することができまる。

このように3次元的に映像を表示できるのが特徴で、センシングにより得た歩行者や障害物などの情報を、対象そのものの位置に重ねて表示できるAR機能を持っている。このためドライバーの目の位置によらず正確な映像情報を伝えることが可能になる(図2)

この3D AR HUDにより、必要な情報を運転速度に応じた距離に表示することで、ドライバーが焦点調整や視点移動が少なく映像情報を認識できるため、安全運転をアシストするために最適だ。

また、任意の距離に情報を表示できるため、前方の歩行者や障害物など、検知した対象物の情報を3Dで示し、ドライバーにいち早くその位置情報を視覚的に伝え注意を促すことができる。これによりドライバーの判断、操作における余裕時間を創出することができ、危険回避の余裕を生み出すなど事故率を低減できる。

この3D AR HUDの開発は、2016年4月から東京大学 石川・渡辺研究室と共同で高速度で3D虚像投影を実現する技術の開発を開始しており、その研究の成果のひとつが、今回参考出展された3D AR HUDコンセプトだ。今後も石川・渡辺研究室が持つ高速画像処理技術、画像投影技術や焦点可変技術とコニカミノルタの光学技術、センシング技術を融合することで、従来にない表示システムの開発が加速するという。


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