価格の高い・安いはその人が持っている価値感によって異なるだろうが、価格が上昇傾向にあるイマドキのクルマのなかにも安くて素性が良いクルマは存在する。しかも、コダワリも満載となれば「欲しい!」と思うのがクルマ好きの性!? ここで紹介する5台のなかに、あなたの琴線に触れる1台があればコレ幸い!?
文/FK 写真/トヨタ自動車、ダイハツ、スズキ、Renault Japon
大人気のアルファードが一部改良!! 装備変更後のお買い得グレードはどれだ!?
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クルマは「安かろう悪かろう」じゃない
「最近のクルマは高い」と思っている人は決して少なくないハズ。世界的に見てもクルマの価格が上昇傾向にあることは否めないが、先進の安全運転支援システムが充実していて耐久性や信頼性もひと昔前とは比べものにならないほど高い……となれば、価格が高くなるのも致し方なし。買う側の立場としては安いに越したことはないが、だからと言って“安かろう悪かろう”では困る。じゃあ、高いクルマに手が出せるかといえば、おいそれとは手が出せないのが実情。
そんな人にチェックしてほしいのが、このコラム。比較的安価でありながら「これだったら欲しいかも!」と思えるような、1本筋が通った最近のクルマを5台セレクトしてみた。あなたのお気に入りの1台はこの中にアリ!?
トヨタ・カローラツーリング ACTIVE RIDE(車両本体価格266万円)
500台限定というだけに中古車市場でもタマ不足が予想される人気のACTIVE RIDE
本来は1.8リッターのNAと1.2リッターのターボの2種類のエンジンが設定されているカローラツーリングだが、2021年4月19日に限定500台の特別仕様車として発売されたACTIVE RIDEはRAV4、ハリアー、レクサスUXなどが採用するM20A-FKS型の2.0Lダイナミックフォースエンジンを搭載したカタログにない異端モデル。
発進から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するDirect Shift-CVT(パドルシフト付10速スポーツシーケンシャルシフトマチック)をはじめ、安定した車両姿勢で快適性を高める専用チューニングのサスペンション、ブラック塗装を施した17インチアルミホイール、ダークグレーメタリック塗装のルーフレール、細部まで徹底的にこだわり抜いたインテリアに至るまで、特別仕様という枠組みでは収まりきらない充実の装備が所有欲を高めてくれること間違いなし。
ちなみに、ACTIVE RIDEはすでに完売御礼、今後の中古市場でもなかなかお目にかかれない1台なだけに欲しい欲しくないにかかわらず、見つけたら即刻購入するのが得策かも!?
サイクルアタッチメントなどの特別仕様車専用アフターパーツも充実。アウトドアスポーツを楽しむ人にとって消費税込みで266万円は超お買い得
ダイハツ・ハイゼットカーゴ2シーター ブラインド仕様(車両本体価格95万1500円~)
荷室のプライバシーをガッチリと守ってくれるブラインド架装がお薦めポイント。アウトドア好きにお薦めの高コスパな一台だ
巷で巻き起こっている車中泊ブームに便乗したいけど、フツーじゃ物足りない……という人にお薦めしたいベース車両がハイゼットカーゴ。
その多岐に渡るグレードのなかでもイチ押しなのが、乗車定員2名という割り切ったスペックを持つ2シーターモデルの“ブラインド仕様”。バックドアウィンドウはスモークドガラスだが、サイドウィンドウはブラインド架装がされているため、車中泊のための目隠しも不要。荷室を紫外線から守ってくれるだけでなく、プライバシー保護になって車中泊にもうってつけ。また、軽自動車でありながら長さ1860×幅1370×高さ1235mmの広い荷室も車中泊にピッタリ!
スズキ・スイフトスポーツ(車両本体価格187万4400円~)
ターボの気持ちの良い加速感を楽しめる。コーナリング時の安定性も高く、走りを存分に楽しめる設計は「さすが!」のひと言
1980年代に隆盛を極めたホットハッチの流れを汲んだ、最高出力140ps&最大トルク23.4kgmの1.4リッター直噴ターボ“BOOSTER JET ENGINE”を搭載したコンパクトスポーツ。
基本性能の向上や軽量化に大きく貢献するプラットフォーム“HEARTECT”、ギヤ比のクロスレシオ化とショートストローク化の採用によってダイレクトなシフトフィールを提供してくれる6MT、従来のATの概念を変えるスポーティな6AT、コーナリング時のロールを抑制しつつも不快な突き上げ感を解消してくれるモンロー製ストラット&ショックアブソーバーなど、約200万円というロープライスに見合わないスペックの高さはお買い得感満点。
スズキの誇る、BOOSTER JET ENGINE。コンパクトで軽量な直噴ターボエンジンは、燃費性能と動力性能を両立
ルノー・トゥインゴS(車両本体価格189万円)
見た目のお洒落さからは想像がつかないパワフルな走りを見せる。その意外性が魅力。189万円は安い
あまりにもフツーすぎるチョイスと思ったアナタ、それは大きなカン違い! 実はこのクルマ、フランスはパリ仕立ての洒落た見た目とは裏腹にトランスミッションは5MTのみという設定があまりにも硬派!?
しかも、リアエンジン・リアドライブという、どこかの国のスーパーカーと同じレイアウト&駆動形式を採用したコダワリに萌えない人は少なくないハズ。1.0L直列3気筒の自然吸気エンジンは最高出力65ps、最大トルク9.7kgmと控えめなスペックながらも車重が950kgと軽いため、走りは軽快かつ爽快そのもの! パリのオシャレな街を小気味よく走るかのようにシフトチェンジを存分に楽しみたい。
スズキ・アルトワークス(車両本体価格153万7800円~)
速い軽カーの代名詞的存在のアルトワークス。リトルモンスターとも言えるアグレッシブな走りは爽快!
15年という長い年月を経て2015年12月に復活を遂げたアルトワークスは“軽自動車=女性向けのセカンドカー”という当時のイメージを一変させた直列3気筒DOHC12バルブエンジン+インタークーラー付ターボ+フルタイム4WDシステムやリトルモンスターという言葉がぴったりハマるホットハッチ然としたスタイリングなどは初代モデルのDNAを継承。
エンジン、トランスミッション、サスペンションにワークス専用のチューニングを施すことでクルマを操る楽しさや走りの良さも徹底的に追求。軽スポーツのライバル的存在ともいえるホンダ・N-ONE RSが約200万円であることを考えるとお買い得も高い。
1987年にデビューしたアルトワークスは軽自動車では初のDOHCターボエンジン搭載車として注目を浴びた。その規格外の走りは圧巻だった
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