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【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に

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【編集部員が体験してきました】アバルト・ドライビング・アカデミー2024 忘れられない1日に

アバルトを楽しむために…

アバルトを隈なく楽しみ尽くすために必要なこと、それはもちろん迫力のエンジンサウンドに包まれながらクルマと対話し、思いのままに操ることに尽きるだろう。だがそれにはちょっとした訓練が必要になる。

【画像】サソリの運動会 ギャラリーはこちら 全239枚

しかし、そのような訓練は一人で挑戦すれば危険で長い道のりに。とはいえインストラクターを雇うのは少しハードルが高い。

そんな我々の声に応えるべく、「購入いただいたオーナーの皆様に、アバルトを存分に堪能してもらいたい!」とばかりに、ステランティス・ジャパンはアバルトドライビングアカデミーを開講している。

今回、そこにAUTOCAR編集部としておじゃましてきた。

ドキドキ?ワクワク?

サーキット走行経験がたったの1回である筆者が参加したのは、TECNICO(テクニコ)と呼ばれる、腕に覚えのある猛者が集う最難関のクラス。

筆者は80年代のアバルトを飼っているものの、最近のアバルトの運転経験も浅いことから、大きめの緊張と若干のワクワクを抱えながらの参加となった。

TECNICO(テクニコ)クラスの参加者の中には、かなりのチューニングが施された車両や、速そうなレーシングスーツ着用の方の姿があり、見るからに”本気”な雰囲気が漂っていた。

最初の座学の時点では緊張は最高潮に。13ページに渡る写真入りの資料をもとに、インストラクターが基礎的なことを口頭でおさらい。百聞は一見に如かず、という感じで、早々にジムカーナ場へ移動となった。いよいよ実践。胸が高鳴る。

キホンの”キ”

ジムカーナ場でのレッスンは直線でのブレーキングから始まり、コーナリングやスラローム、いわゆるドライビングの基本を磨くのが目的。

2人のインストラクターが自分の運転に関してコメントやアドバイスをくれる、とても贅沢な内容。時間もたっぷり割かれているので、基本を隈なくマスターすることが可能。

キホンを制するモノはすべてを制する、というくらい基本テクニックは重要なのだ。

ブレーキング全開加速からブレーキを思い切り踏んで停車させるこのプログラム、とても簡単そうに聞こえるのだが、ガツンとブレーキを効かせるには、踏力のコツで一気に荷重を動かす必要があり、意外にも難しいことが判った。

ブレーキングは公道における緊急回避でも活きてくるので、大切なテクニック。

コーナリング「クルマはステアリングを切っただけでは曲がらない」、ということを実感。限界に近い領域で、クルマは丁寧に荷重をコントロールしてやらないとステアリングだけでは曲がることができないのだ。

大小組み合わせたパイロンのコースで、荷重移動とタイヤの使い方を効率よく安全に学べるこのレッスンはとても充実していた。同時にアバルトのキビキビした動きがたまらなく楽しいので、3つのレッスンのなかで一番盛り上がっていた。そんな様子を見て、ステランティス・ジャパンの打越社長が参加するといった場面も。

スラローム最後のスラロームは、ブレーキングとコーナリングで学んだ荷重移動とステアリング操作をリズムよく組み合わせていくレッスン。

ステアリングを切る瞬間にアクセルをスッと緩める、そうするとノーズが一瞬にして向きを変える。その作業をリズムよく繰り返すのだが、ほんのちょっとでもリズムがズレてしまうと狙っていたラインがバラバラに。

こちらも全ての操作がダイレクトで反応の良いアバルトでは、ついつい楽しくなってのめり込んでしまう。

乗り比べて見えた、EVのホンキ

基本の練習後には、去年デビューしたアバルト初のEVモデル、アバルト500eの試乗も行われた。

同じくジムカーナ場に特設されたパイロンのコースで試乗。ついさっきまでガソリンエンジンのアバルトを全開で走らせていたオーナーもみな興味津々の様子。

スタイルはガソリンエンジンのモデルと大きく変わらない500e。シートに腰を下ろした瞬間、全く違うドライビングポジションに驚く。単純にドライブトレインをモーターに置き換えただけのクルマではなく、根本から違うクルマなのである。

走り出すと強烈なレスポンスのパワーとトルクを感じる。フロアのバッテリーのおかげで重心が低くなり、ステアリングの反応もより一層クイックに。サウンドも心地よい。

もちろん乗ったことはないものの、ラジコンカーに乗っている気分。どこまでも刺激的でアバルトらしさは健在、むしろ向上?

ランチだって手は抜かない

そして忘れてはいけないのがランチタイム。

イタリアンなお弁当は美味しいだけでなく、サソリのエンブレムがあしらわれたティラミスなど、ディテールにもこだわりが詰まっている。これがイタリアの流儀なのだろう。

憧れと緊張感、レーシングコースへ

ランチの後は、いよいよ富士のレーシングコース、通称本コースを走行するレッスンとなる。

はじめは同乗走行。比較的緩いスピードでインストラクターからコーナーのライン取りについて詳しい説明をうける。説明の中では、そのラインになる理由についても細かく解説してくれるので自然に頭に入ってくる。

同乗走行に続いて、インストラクターについていく先導走行。こちらでは先ほどのラインをもう少し速いペースで走行する。レース動画やゲームなどで見ていて、憧れだった富士スピードウェイのレーシングコースを自分の運転で走るというのはやっぱり、クルマ好きにとっては嬉しい。

そして最後はお待ちかねのフリー走行。あいにくの空模様で、大雨の中での走行となったが、長いストレートや300Rなどをアバルトに乗って全開で駆け抜けるというのは張り詰めた独特の緊張感と快感、楽しさなど、すべてが詰まった時間。ガス欠気味で早めのピットインを余儀なくされたが、大いに満足した。

基礎編からフリー走行まで、詳細かつ丁寧な指導のもと、思う存分走り回れるアバルト・ドライビング・アカデミーは、アバルトオーナーなら一度は参加してみるのがオススメだ。

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