初戦に続き転倒リタイアながら、着実に前進
2024年シーズンからMoto2クラスに参戦する佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、2戦目となるポルトガルGPの予選Q1を7番手で終えました。グリッドとしては21番手です。ただ、周りはニュータイヤを2セットでアタックしていたのに対し、佐々木選手はフィーリングを確認していたこともあり、1セットでアタックしていました。そんな状況の予選で、トップとの差は金曜日の2.5秒から約1秒にまで縮まりました。
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佐々木選手は、昨シーズンまで乗っていたMoto3マシンとは全く違うMoto2マシンの走り方への順応の最中です。Moto3マシンよりもパワーのあるMoto2マシンは、そのパワーを生かした走りになります。これまでとどう変えなければいけないのか、佐々木選手はすでに、頭では解っている状態です。しかし、体に染みついたMoto3のライディングスタイルを変えていくのは、容易なことではありません。
「ガチ攻めがまだできてないんです。考えながら走っているんですよ。『ここでブレーキしなきゃ』とか、『ここでこういう走り方しなきゃ』って。でも、実際、全開で走っているときは、何も考えていないんです。何も考えないで走れるようになるまでは、トップにはまだ及ばないと思います。徐々に自分の走り方を変えて、考えなくてもできるように、勝手に体がやってくれるように、体に染み込ませていっています」
とはいえ、土曜日の予選を終えて、佐々木選手はトップとの差が1秒にまで縮まったことが、ひとつの前進だと考えていました。
「まだ乗り方を変えなきゃいけないところもあるのはわかっていますが、バイクのセットアップも、自分がしたい走り方ができるようなセットアップにしていければと思っています。ほんとに、ここからですよね。トップとの差が1.5秒から1秒にきてから、やっとセットアップが始まります」
「今もチェックしていたんですけど、『セットアップをこっちに振ってみようか』とか、みんなで相談し合えるレベルまで来ました。昨日は、セットアップなんてできるレベルではなかったんです」
ところが、佐々木選手の決勝レースは、全く別の問題に悩まされることになりました。腕上がりです。序盤にその症状を感じてからは、レースの完走を目標に、腕に負担がかからないよう走っていました。しかし、16周目にフロントが切れ込んで転倒。リタイアに終わりました。
「ポテンシャルはもっともっと高いところにあるのに、そこで終われないのがすごく悔しいです。すぐに病院の先生に腕をチェックしてもらい、必要なら手術をして、いい形でアメリカに戻って来られるようにしたいと思います。ポテンシャルが高いのに、ポテンシャルを出せないようなレースで終わらないように」
そう語っていた佐々木選手は、25日夜に腕上がりの手術を受けたことをSNSで報告しています。
Moto2初年度の佐々木選手にとって必要なのは、できるだけ多くの時間、Moto2マシンを走らせることです。問題や不安要素をひとつひとつ解決しながら、佐々木選手は新しいクラスで前に進んでいます。
MotoGP第3戦アメリカズGPは、4月12日から14日、アメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われます。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
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みんなのコメント
アジャストしていくのも大変なんでしょうね。
ただ小椋君やチームメイトのガルシアは初年度から速かったなー