2025年シーズンにドゥカティのMotoGPファクトリーチームへ加入が決まったマルク・マルケスについて、3度のMotoGP王者であるホルヘ・ロレンソはチームメイトを常に圧倒するようなことにはならないと考えている。
マルケスは今シーズンからドゥカティ陣営のグレシーニに加入すると、素早くマシンに適応し7戦を終えた今は型落ちのマシンながらも上位争いの常連となっている。
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そして2025年に向けてマルケスはドゥカティファクトリーチーム昇格が決定。フランチェスコ・バニャイヤは強力なライバルを迎えることになった。
ふたり合わせてタイトル11回を記録する最強チームが誕生するが、マルケスがバニャイヤを打ち負かすかどうかという点を含め、注目は今から高まっている。ただマルケスのかつてのライバルでチームメイトでもあったロレンソは、バニャイヤが常に圧倒されるようなことにはならないだろうという見解を示している。
「マルケスは(来年)32歳になる。彼はマルク・マルケスだけど、大きな怪我を経験してきたし理論上は少し限界に達していると言える」
ロレンソはDAZNにそう語った。
「理論上、彼にできる最善のことは今のレベルに留まることだ。その一方で25~26才のライバルは机上の理論としては改善していくことが求められる。彼にとっての重要な問題はそこだと思うし、それによって均衡が保たれている」
「2019年のペッコ(バニャイヤ)と2019年のマルケスを比べると、マルクが3段階上にいたことは明らかだった。そして今、同じバイクでマルクが常にペッコを倒せるかどうかは分からない」
なおバニャイヤはマルケス昇格が決まる前に、チームメイトに対して求めるものについて、これまで築いてきた『チームの和』を乱さないことだと語っていた。ロレンソはこの発言について、バニャイヤがマルケスを僚友にすることを望んでいないと解釈している。
「ペッコはボックス内部の雰囲気が乱されることを望んでいないと明確にしていた。これを翻訳するとどうなるか? 『マルクのようなライダーは望んでいない。速いライダーも、僕に勝つかもしれないライダーも望んでいない』ということだ」
「これはエネア(バスティアニーニ)にはそうできないという意味じゃない。でも感覚のレベルとして、今バスティアニーニとマルク・マルケスのどちらがより恐ろしいのか? となると、それは明らかにマルケスなんだ」
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