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レグナムにディアマンテ……消えてしまったのが惜しすぎる! 存在感のあった「三菱車」3選

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レグナムにディアマンテ……消えてしまったのが惜しすぎる! 存在感のあった「三菱車」3選

 ミラージュにeKクロススペースなど現在は生産終了してしまったが、まだまだ三菱車には消えてしまった名車が多く存在する。ここではなかでもキラリと光ったモデル3台を紹介してみたい。

文/ベストカーWeb編集部、写真/三菱自動車、ベストカー編集部

レグナムにディアマンテ……消えてしまったのが惜しすぎる! 存在感のあった「三菱車」3選

■高級感あふれる8代目ギャランのワゴンモデルがレグナム

後期型レグナムVR-4。写真はタイプSだが、AYCが設定されないタイプVには5MT車の設定もあった

 まずはレグナム。8代目ギャランのステーションワゴン版として1996年に登場したミドルサイズワゴンだったが、当時はマイチェンして2Lターボで280psを国産モデルで初めて達成した2代目レガシィツーリングワゴンを筆頭に、事実上のスカイラインワゴンだったFR方式の初代ステージア、アメ車的な雰囲気を持った2代目のアコードワゴンなどワゴンモデルの百花繚乱時代。

 そんななかで登場したレグナムだが、ランエボIVばりとなる駆動配分システムのAYCを備えた最上級グレードのVR-4は、ギャランVR-4と同じメカニズムを持った4WDターボワゴンとして独自の存在感を発揮。直噴の直4、2LのGDIエンジン以外に前述のVR-4用の2.5LV6ターボ、さらにV6の2.5L&2LNAを設定していた。

 上質感のあるインテリアと当時のレガシィツーリングワゴンGTの280ps/34.5kgm(MTモデル)を凌ぐ280ps/37.0kgmを叩き出したVR-4が持つ走りのイメージもあり、特に前期型は販売も好調だった。内外装の高級感もあり、当時は女子ウケもかなりよかったんだそうな。

 余談だが、2000年当時にランエボVIトミーマキネンエディションに乗っていた腕が未熟な担当は、このレグナムVR-4に首都高で激しくあおられた記憶があり、「レグナムVR-4、マジでこえー!」と本気でトラウマになった記憶があったりする……。

■ランエボと同じ4G63ターボを積んだ初代RVR!

初代RVRスポーツギア。スーパースポーツギアはボンネットにエアスクープを備え、ランエボと同じ4G63ターボエンジンを搭載していた

 続いては初代RVR。1991年に初代モデルが登場したSUV風のトールワゴンだったが、1994年のマイチェンで4G63ターボエンジン搭載車、「スーパースポーツギア」を追加したことがこのクルマのイメージを一変させた。

 スーパースポーツギアの設定当時、5速MT車が230ps/29.5kgm、4速AT車が220ps/30.5kgmだったが、同年に登場した同じ4G63ターボを積むランエボIIは260ps/31.5kgmだったから、背の高いSUVモデルとしてはスペック的にほとんど遜色がないことがおわかりいただけるだろう。

 なぜ、RVRが担当の記憶に残っているかと言えば、社有車として乗ったことが忘れられないからだ。なんせアクセルを深く踏み込めば、どこまでも加速してすっ飛んでいきそうなくらいのパワー感があったから。とはいえ、その代償として燃費はめちゃ悪く、飛ばすとリッター5km/Lくらいだったような……。

 その後、さらに過激なエアロに身を包んだ「ハイパースポーツギア」を1997年1月に設定し、わずか10カ月後の同年11月には2代目RVRにバトンタッチしたが、ここまで過激なクロスオーバーSUVは後にも先にも国産ではなかった気がする。

■初代ディアマンテはスタイリッシュな2.5LアッパーミドルHTとして席巻!

1990年に登場した初代ディアマンテ。FFと4WDを設定するアッパーミドルサルーンとして当時の80系マークII3兄弟の牙城を崩した

 そして、最後に紹介する3台目は1990年にデビューした初代ディアマンテだ。この当時、自動車税の見直しがあったことで2.5Lの排気量をメインに据えたディアマンテは売れに売れた。

 このクラスで売れ筋だったのは80系マークII/チェイサー/クレスタの3兄弟だった。しかし、初代ディアマンテの駆動方式はこのクラスでは主流ではない4WDとFFだったが、スタイリッシュなピラーレスHTボディに加えてこの当時のBMWモデル風だった逆スラント型ノーズやスポーティな3ナンバー専用ボディ、さらには電子制御サスペンションや4WSなど数々のハイテク装備を採用したことが大ウケ。

 また、価格的にもV6の2.5LV6エンジン搭載車が235万5000~305万円とマークIIなどのライバル車に比べてかなり割安に設定されていたこともあり、1990~1991年の日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。80系マークIIイーターを想定し、ホンダが刺客として放った初代アコードインスパイア/ビガーよりも成功したことは個人的に担当に刺さっている。

 ディアマンテは1995年に2代目モデルにFMCされ、2005年まで販売されたのだが、今やセダンモデルをラインナップしていない三菱車の「記憶に残る1台」であることは間違いないだろう。

 以上、今では三菱車ラインナップにはないセダンやワゴンなどをピックアップしてきたが、その末裔が今や存在していないのは個人的に非常に寂しい思いをしている担当が独断でお届けしました!

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みんなのコメント

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  • レグナムは今見てもカッコいいな。
    国産乗用車クラスのステーションワゴンはレヴォーグしかないし、無理なんだろうけど後継あれば欲しいところ。
  • そのディアマンテとかがバンバン売れていた頃に、その裏ではリコール隠しをして、更に販売網のキャパを遥かに超える顧客の対応が上手くいかなかったのもあり、「二度と三菱車には乗らない!」と宣言してしまうようなユーザーも沢山生み出してしまった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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