ニスモの1年 締めくくりのイベント
text&photo:Kentaro Nakagomi(中込健太郎)
【画像】ニスモ・フェスティバル2019【写真レポート】 全96枚
photo:NISSAN MOTORSPORTS INTERNATIONAL CO.,LTD.
GT-RとフェアレディZにとって、特別な年だった2019年。
その1年間の日産のモータースポーツ・シーンを、ファンとともに振り返るニスモ・フェスティバルが、富士スピードウェイで開催された。
今年の話題の中心はなんと言っても日産を代表するスポーツモデルとして、多くの人が憧れてきた、GT-RとフェアレディZがそろってデビューから50周年を迎える記念すべき年であるということ。
現行型に対しても勿論、日本車の旧車の世界的人気をけん引しているこの2台については、歴代モデルの国際的評価も年々上がってきている。
今でこそスポーツカー市場は限られた愛好家だけを対象としたものとなり、セールスの規模こそそれほど大きなものではなくなってしまった。しかしながら、今も昔もモータースポーツ・シーンでの活躍や、それを通してニスモはもとより日産自動車とユーザーとのコミュニケーションにおいても欠かせないクルマとしての存在感を示している。
プログラムでファンを魅了
今シーズンに活躍したレーシング・マシンが速さを競うプログラム、「NISMO GP 2019」は、この1年をフラッシュバックさせる内容。
特別プログラムとしてはGT-RとZがこの半世紀の間に打ち立ててきた記録、そしてファンの記憶に刻んだ熱い走りを蘇らせる「日産モータースポーツ・ヘリテージラン ~GT-R&Z 50thアニバーサリー~」も行われ人気を集めた。
また近年世界的なムーヴメントになっているラップタイム計測プログラム「タイムアタック・エキシビジョン」も開催。サーキットでの本気のタイムアタックは多くの来場者の視線をくぎ付けにしていた。
GTチャンピオン 叶わなかったが…
ニスモの片桐CEOによるモータースポーツ活動の報告では「昨年この場所で、スーパーGT500クラスの優勝をお約束させていただきましたが、残念ながら叶いませんでした」と結果を報告。
かなり、良い場面も数多く見せてくれていながら、通年での優勝は簡単なことではないということだろう。報告をスタンドで聞いていたファンの男性は「だからこそGTは奥深い。来年も応援しますよ」と話していた。
12月に入り、日も短くなった富士スピードウェイ。閉幕まで、終日富士山の姿を拝むことができる素晴らしい天候に恵まれた今年のニスモ・フェスティバルだった。
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