東京オートサロン2020に、アストンマーティンの新型SUV「DBX」が展示された。1913年の創業いらい、ほぼ2シーターのスポーツカーしか作ってこなかったアストンマーティンによる初のSUVであり、とりわけプロファイル(側面からの眺め)が美しいDBXは、大いなる注目を集めていた。
アストンマーティン初のSUV「DBX」。4.0リッターV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載する。上質なレザーをたっぷり使ったインテリア。ギアセレクターはほかのアストンマーティンモデルとおなじくスウィッチタイプ。DBXだけでなく、近ごろのアストンマーティンは、デザインを中心とした商品開発を他社の依頼でおこなうなど、さまざまなジャンルに進出している。
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そのひとつは2019年11月5日に発表されたモーターサイクル「AMB001」。英国のモーターサイクル・ブランド「ブラフ・シューペリア」との合作だ。もうひとつは2020年1月3日に発表されたばかりのヘリコプター「ACH130アストンマーティン・エディション」。エアバス コーポレート ヘリコプター社とのコラボレーションである。
エアバス コーポレート ヘリコプター社と共同開発モデル「ACH130アストンマーティン・エディション」。「アストンマーティンが作り出せるものは“美”です。近年は異業種とのコラボレーションも増えています。たとえば、2018年に発表したトライトン・サブマリンズ社との潜水艇開発プロジェクト(ネプチューン プロジェクト)や、2022年に米・マイアミでオープン予定のペントハウス『アストンマーティン・レジデンス』などもそうです」
そう語るのは、アストンマーティン アジアパシフィックのリージョナルディレクターを務めるパトリック・ニルソン氏。日本を含むアジアパシフィック地域の販売責任者を務める。ニルソン氏は、オートサロン会場で、アストンマーティンの事業拡大について述べた。
パトリック・ニルソン氏は、マクラーレン・オートモーティブを経てアストンマーティンに入社した。「アストンマーティンのモットーは、たんなる名前貸しのビジネスはしないということです。自動車とは異なる業界でも、美しいものを作るべく、細部までこだわります」
自動車以外の新しいプロジェクトは、アストンマーティンが2015年に発表した中期計画「セカンドセンチュリープラン」に含まれるという。
ニルソン氏は「もちろん、本業のクルマについても語るべきことはたくさんあります」と、述べる。
「2019年のグローバル セールス(販売台数)は、前年比12%アップ。さらにアジアパシフィック地域の成績はよりすぐれたもので、前年比16%アップを記録しました」
アストンマーティン・ラゴンダ・グループのCEO兼プレジデントのドクター・アンディ・パーマーも、2020年1月7日に発表された投資家向け資料のなかで、「2019年の販売状況は2007年以来の好成績」と述べる。
東京オートサロン2020にはDBXと4シーター・オープン「DBS スーパーレッジェーラ ヴォランテ」を展示。いっぽう資料内には「2019年は、私たちにとって残念なこともありました」と、記されていた。“残念なこと”とは、株式市場における同社の株価低迷である。
「株価安定のために、まずは正規ディーラーの在庫を適正化しなくてはなりません。 適正化によって一定の利益を確保し、株価引き上げを目指します」
ニルソン氏はインタビューのなかでそう述べた。ドクター・パーマーも、2019年夏にインタビューしたとき、「在庫管理は、フェラーリの方針((「需要よりつねに1台少なく供給」)を参考にしています」と、話していたのを思い出した。
とはいえ、アストンマーティンの2020年は明るくなりそうだ。2月から生産がはじまるDBXは、本年度の生産分はすべて完売したという。
「DBXは男女問わず高い評価を得ています。私たちの調査によると、DBXオウナーの約8割が、女性の意見を参考に購買を決めたそうです」
ニルソン氏によれば、予約注文客の約半数はこれまでアストンマーティンを所有した経験がないそうで、「DBXによって、アストン ユーザーが大幅に増えるはずです」と、ニルソン氏は述べる。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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