TCR規定を採用したフル電動ツーリングカー選手権『PURE ETCR(ピュアETCR)』の初年度に向け、アルファロメオ・ジュリアETCRの開発を担当するロメオ・フェラーリは、ルカ・フィリピを初年度のレースドライバーに起用するとアナウンス。引き続き公式テストが重ねられているシリーズでは、イタリア・ヴァレルンガでヒュンダイ・ヴェロスターN ETCRとセアト・クプラeレーサーを交えた3台で“模擬レース”も実施した。
2021年6月の初年度開幕に向け、元GP2ドライバーで現在31歳のステファノ・コレッティ起用をアナウンスしていたロメオ・フェラーリは、3月のシェイクダウン以降ジュリアETCRのステアリングを握ってきたドライバーに続き、おなじくツーリングカー経験の豊富なイタリア人の起用を決めた。
FIA電動GT選手権のプロモーター決定。初年度は欧州とアジア、湾岸地域での開催を予定
2017-18年シーズンにはABBフォーミュラE選手権にNIOフォーミュラEチームから参戦し、2019年からはTCRヨーロッパ、2020年はWTCR世界ツーリングカー・カップも経験した35歳のベテランは、あらゆる点で「非常に革新的なプロジェクトであるこのシリーズに参加できることを楽しみにしている」と抱負を述べた。
「プロの観点から、ひとりのドライバーとしてこの電動ツーリングカーレースに挑戦し、自分の経験をコンストラクターと共有できるのは非常に素晴らしいことだ」と続けたフィリピ。
「昨年のWTCRでは、ミケーラ・セルッティや(代表の)マリオ・フェラーリ、そしてロメオ・フェラーリのスタッフ全員と一緒に仕事をし、とても安心する環境で取り組めた。僕らはその関係性を継続し、さらにエキサイティングな挑戦に取り組む準備ができているんだ」
そのロメオ・フェラーリでオペレーションマネージャーを務める元TCRドライバーのセルッティは、フィリピ起用に際し「2021年プログラムのラインアップに、優れた経験を持ち、すでに電気自動車に精通しているドライバーがいることを心強く思う」と歓迎の意を示した。
「そう、私たちは昨年のFIA WTCRでの経験を通じて良好な関係を確立しており、それが今回の選択で決定的な要素になった。彼はすでにジュリアETCRをドライブして有用なフィードバックをもたらしており、コレッティとともにピュアETCR開幕戦に向け強力な布陣が整ったと思っているわ」
■バレルンガではレースシミュレーションも実施
そのピュアETCRシリーズは、引き続き実施中のバレルンガ公式テストで、実際のレースウイークを模した初のレースシミュレーションを敢行。各陣営はプッシュ・トゥ・パスの運用と500kW(約680PS)のフルパワー・モードの使用を含む“バトルレース”の運用と充電の手順、24m幅のスターティング・ゲートやシリーズの心臓部を担う“エネルギーステーション”での、水素発電と急速チャージングシステムの『ステレステスト』を実施した。
シリーズへのシステム供給を担うWilliams Advanced Engineering(ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング/WAE)やMAGELEC(マグエレック)社、Enel X(エネルX)社のエンジニアらが見守るなか、グッドイヤーが供給する“シングルスペック”のカットスリックを装着したマシンが、事前に検証されたプロセスどおりの“ランスルー”を無事に完了させた。
「スターティング・ゲートからリリースされ、激しいバトル・シミュレーションで絶えず追い越しをかける3メーカーのEVマシンを見るのは、非常に満足のいく瞬間だった。(開幕戦の)6月18~20日にここヴァレルンガに戻り、すべてが実際に起こるのが待ちきれない気分だね」と、上々のテストにご満悦のシリーズディレクター、ハビエル・ガヴォリ。
2022年からFIA格式に昇格することも決定し、来季からは『FIA eTouring Car World Cup(FIA eツーリングカー・ワールドカップ)』として開催されるピュアETCRと並び、現状の内燃機関TCRシリーズ最高峰に位置付けられるWTCRは、2021年の第2戦として2年ぶり開催が予定されていた“WTCR Race of Portugal”のヴィラレアル市街地戦を再びキャンセルし、同6月26~27日の日程でポルトガルはエストリルでの代替開催をアナウンスしている。
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