普通自動二輪の略が「中免」?「中」はどこからきたのか......
バイクの免許を取得する際、多くの人が最初の目標とするのが普通自動二輪免許です。大型バイクに乗っている人でも、初めから大型自動二輪免許を取得している人は多くなく、はじめは普通自動二輪に挑戦することが一般的です。
そんな多くのライダーにとって登竜門となる普通二輪免許は、しばしば「中免」と呼ばれることがあります。「中免」の「中」の部分が、大型二輪と小型二輪の間に位置する普通二輪のことを指していることは想像できますが、普通自動二輪免許という単語のなかに「中」という文字は存在しません。
では、なぜ普通自動二輪免許はしばしば「中免」と呼ばれることがあるのでしょうか。その理由を知るには、過去の免許制度についておさらいしておく必要があります。
現在、バイクに関する免許は「原付」「普通自動二輪(小型限定)」「普通自動二輪」「大型自動二輪」の4種類であり、原付以外の3種類の免許にはAT限定免許もあります。
ただし、バイクの免許制度が、私たちが慣れ親しんでいるこの形になったのは、意外にも最近のことです。
例えば、バイクにおけるAT限定免許が創設されたのは2005年6月1日のこと。この法改正までは、バイクにおけるAT限定免許はなく、通勤でスクーターを使いたいだけの人でも、マニュアル車を使って教習や検定を受ける必要がありました。
バイクの免許制度がもっとも単純だったのは、1965年から1975年にかけての10年間です。このころは50ccまでの原付免許とそれ以上の自動二輪免許の2種類しか存在せず、ヘルメット未着用の罰則もありませんでした。
初めてヘルメットの罰則付き義務化がスタートしたのは、1975年のこと。そして同じく1975年、バイクの免許制度は改正され、現在のものに近づきます。
1975年に改正された免許制度におけるバイクの免許は「原付免許」「小型限定自動二輪」「中型限定自動二輪」「自動二輪」の4種類でした。「小型限定自動二輪」は現在でいう「小型限定普通自動二輪」、「中型限定自動二輪」は「普通自動二輪」、「自動二輪」は「大型自動二輪」に相当します。
当時、自動二輪免許のうち教習所で取得できるのは中型限定自動二輪免許までであり、大型バイクに乗るためには免許センターで「限定解除」の試験に臨む必要がありました。
教習所に通えば多くの人が大型自動二輪免許を取得できる現在とは異なり、限定解除は何回も試験を受けてようやく受かるものでした。数十人受けて受かるのは1~2人程度だったとも言われており、限定解除は多くのライダーにとって遠い目標だったようです。
逆に、多くのライダーにとって最も身近だったのが、中型限定自動二輪免許だったということができるでしょう。ここまでの流れを見れば想像できる通り、「中免」というのはもともとこの「中型限定自動二輪」の略でした。
1975年から1995年までの間にバイクの免許を取ったライダーの中で色濃く浸透した中免というワードは、今でもたまに普通自動二輪免許を指して使われることがあります。教習所の指導員はこの世代であることも多く、教習中にこのワードが飛び交っているのを耳にしたことがある人もいるでしょう。
多くのライダーにとって身近だったからこそ、中免というワードは現在まで残っているのだと言うことができるかもしれません。
※ ※ ※
たったひとつの用語でも、その由来にはバイクに関する興味深い歴史があります。中免というワードをきっかけに、過去の免許制度や当時のライダーたちの苦労について思いを馳せてみるのも、趣深いでしょう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
9000人リストラにまさかの下方修正 そもそもこれまでの歴史を軽んじすぎでは? 純利益約93%減って……頼む、復活してくれよ日産!!
「大雪ですよ!通行止めしますよ!出るとヤバイですよ!!」と言っても“効かない勢”あきらかに 高速道の雪対応の課題
日本に「すごい寒気」襲来か!? 今期は昨年の“200%”超えも! 命を守る「雪道対策」どうしたら良い? JWAが早めの対策呼びかけ
“VTEC”ターボ搭載! 超レトロな新型「和製スポーツカー」発売へ! パワフルな最新「6速MT」モデルに“旧車ボディ”採用!? めちゃカッコいい「新型M55」に反響あり!
日産から新型[スーパースポーツ]誕生か!! まさかのリーフベースで超軽量な1220kgか
9000人リストラにまさかの下方修正 そもそもこれまでの歴史を軽んじすぎでは? 純利益約93%減って……頼む、復活してくれよ日産!!
「時速180km」なんて絶対出さないのに、自動車メーターはなぜこんな表示になっているのか?
やっと120km/h区間が「ちょっとだけ」誕生って日本はこれでいいの? 60年以上前に決まった100km/hに固執するお役所に疑問しかない!!
日産が超レトロな「新型フェアレディZ」初公開! 伝説の“S30”完全再現し「通常モデル」として市販化も!? 待望の「旧車デザイン」仕様を米で発表!
[フリードAIR]に新グレード登場!? 勢力図が変わる? トヨタ営業マンが恐れおののく「Biz」とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント