日本人はいつからこんなに好きだったのかと言いたくなるほどブームになっているSUV。だがSUVが好きなのは日本人だけではない。今、世界中の人間がSUVを愛してやまないのである、いや、マジで。
それゆえ海の向こうの大地には、その地に根ざした独自のモデルが存在し、そしてそれらのモデルは、日本人の我々にはなんとも言えず魅力的に映ったりする。
トヨタらしからぬ超異端児!! FJクルーザーは「反対の多いクルマ」だった!? 現場で見た鮮烈な記憶
日本メーカー製でありながら日本で買えないSUV。そんなもどかしくも魅力的なモデル30台をご紹介。リニューアルしたての新型モデルも登場するから、ぜひお楽しみに!
※本稿は2021年2月のものです
車両解説/大音安弘 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年3月26日号
【画像ギャラリー】きっと異国の空の下 誰かの青春を乗せている! 海外で活躍する30台をギャラリーでチェック!!!
■トヨタ
●トヨタ「4Runner」…ハイラックスサーフの面影を残すアクティブ指向の本格SUV。現行型のボディサイズはプラドと同等で大きめ。TRDパーツで武装した「TRDプロ」もアリ。
トヨタ「4Runner」
(主な販売エリア/北米)
●トヨタ「セコイア」…フルサイズピックアップ「タンドラ」と基本を共有するSUV。LX譲りのパワフルな5.7L、V8と広い3列シートキャビンを備えており、まるでお得なランクル。日本にもファンが多い。
トヨタ「セコイア」
(主な販売エリア/北米)
●トヨタ「ハイランダー」…RAV4ワイドともいえるFFベースのミッドサイズSUV。RAV4より大きめかつ街乗りを意識したデザインと3列シートが特徴。3.5L、V6と2.5LHVが選べる。
トヨタ「ハイランダー」
(主な販売エリア/北米、一部欧州、中国など)
●トヨタ「ヤリスL クロスオーバー」…中国市場で販売される、ヤリスをクロスオーバー化したモデル。ホイールベースは延長され居住性も改善されている。全車1.5Lエンジンを搭載する。
トヨタ「ヤリスL クロスオーバー」
(主な販売エリア/中国)
●トヨタ「フォーチュナー」…またの名を「SW4」とも言う、ラダーフレーム付きの本格SUV。上級グレード「レジェンダ―」にはスポーティなマスクが与えられる。
トヨタ「フォーチュナー」
(主な販売エリア/アジア、オセアニア、中近東など)
■スバル
●スバル「アセント」…「フォレスター」の兄貴分的な北米向けミッドサイズSUVで、スバル車のなかで最も大きい。スバル唯一の3列シートと2.4Lのターボエンジンが特徴。
スバル「アセント」
(主な販売エリア/北米など)
■日産系
●日産「パスファインダー」…事実上「テラノ」の後継車。先日発表された2022年モデルは全グレード3.5LのV6エンジンを搭載。ミッションは新開発の9速ATが搭載される。
日産「パスファインダー」
(主な販売エリア/北米、メキシコなど)
●日産「アルマーダ」…かつて日本では「サファリ」と呼ばれた日産SUVの頂点に君臨する大型SUV。北米ではアルマーダと呼ばれ、400psを発生する5.6LのV8を積む。
日産「アルマーダ」
(主な販売エリア/北米、メキシコ、中東)
●日産「ジューク」…2019年投入の第2世代となる海外仕様。ジュークらしい特徴的なクーペスタイルを受け継ぎながら、メカニズムを全面刷新した。
日産「ジューク」
(主な販売エリア/欧州、豪州)
●日産「ムラーノ」…FFベースの都会派上級クロスオーバー。スタイリッシュで豪華さあふれる内外装が持ち味。北米仕様は3.5LのV6のみを用意。
日産「ムラーノ」
(主な販売エリア/北米、メキシコ、欧州など)
●日産「エクステラ」…日産のピックアップトラック、「フロンティア(ナバラ)」から派生した現代版テラノ。上級車らしいリッチな香り漂う本格SUVだ。
日産「エクステラ」
(主な販売エリア/中東)
●ダットサン「ダットサンクロス」…新興国向けブランドであるダットサンのクロスオーバーワゴン。全長約4mと小型ながら、3列シートの7人乗りを実現。ベースをコンパクトハッチ「GO+」と共有。
ダットサン「ダットサンクロス」
(主な販売エリア/インドネシア)
●インフィニティ「QX55」…登場を目前に控えた日産の高級ブランド、インフィニティ待望のクーペSUV。ツートンダッシュボードなど洗練された内外装デザインが特徴。全車に2Lターボと4WDが搭載されており、スポーティな走りが期待される。
インフィニティ「QX55」
(主な販売エリア/北米)
■いすゞ
●いすゞ「mu-X」…ピックアップトラック「D-MAX」の高い基本性能を受け継ぎつつ、快適性を高めた上級ミッドサイズSUV。2020年秋にフルモデルチェンジしたばかりでADASなどの最新機能も備える。
いすゞ「mu-X」
(主な販売エリア/豪州、ASEAN地域など)
■ホンダ系
●ホンダ「UR-V」…中国専売の全長約4.9mのミッドサイズクーペSUV。上級車にふさわしい贅沢な作りが特徴。日本にはない9速AT+2Lターボの4WD仕様も設定。
ホンダ「UR-V」
(主な販売エリア/中国)
●ホンダ「WR-V」…全長4mの取り回しに優れるライトな小型SUV。ひと言で言えば、先代フィットのクロスオーバーだ。そのためインテリアは、日本のフィットそのもの。メインとなる南米仕様は、ガソリンとエタノールのバイフューエル仕様の1.5L車となる。
ホンダ「WR-V」
(主な販売エリア/南米)
●ホンダ「XR-V」…現行ヴェゼルとともに販売される中国専売の姉妹車。前後マスクがより力強いデザインとなり全長もやや短い。またダッシュボードデザインも専用とされ、差別化を図っている。
ホンダ「XR-V」
(主な販売エリア/中国)
●ホンダ「パスポート」…かつて、いすゞウィザードのホンダ仕様の名だったが、2019年にホンダ独自開発で復活。CR-V以上パイロット未満となるミッドサイズのSUVで、ブラックグリルなどタフな装飾が特徴。
ホンダ「パスポート」
(主な販売エリア/北米)
●ホンダ「BR-V」…全長4.4m、最大7人乗りのクロスオーバーワゴン。少し背が高く、FF車のみなので、なんちゃってSUV風だが、最低地上高を201mm確保し、未舗装路にも強い。
ホンダ「BR-V」
(主な販売エリア/タイ、インドネシアなど)
●ホンダ「パイロット」…3.5LのV6エンジンと最大8人乗りのキャビンを持つ、ホンダで最も大きなSUV。2021年モデルよりATが9速化された。家族持ちに最適だ。
ホンダ「パイロット」
(主な販売エリア/北米)
●アキュラ「MDX」…アキュラのフラッグシップSUV。クーペライクなスタイルが示すようにスポーティなキャラで、スポーツセダンと張り合える走りのよさも自慢。
アキュラ「MDX」
(主な販売エリア/北米)
■マツダ
●マツダ「CX-4」…マツダSUVのなかで最もスポーティなスタイルを持つクーペSUV。中国の若い世代がターゲット。ボディはCX-5より少し大きい。
マツダ「CX-4」
(主な販売エリア/中国)
●マツダ「CX-9」…世界で活躍するマツダのフラッグシップSUV。ミッドサイズボディながら3列シートを備え、エンジンはパワフルな2.5Lターボのみ。このモデルをリサイズしたのが、日本のCX-8だ。
マツダ「CX-9」
(主な販売エリア/北米、欧州、豪州など)
■三菱
●三菱「エクスパンダークロス」…ライトなデリカD:5というべき、小型クロスオーバーミニバン。FFの1.5L車である小型ミニバン「エクスパンダ―」の派生車で、SUV風の外観と225mmの最低地上高が与えられた。
三菱「エクスパンダークロス」
(主な販売エリア/タイ、インドネシア、フィリピンなど)
●三菱「パジェロスポーツ」…パジェロの名を受け継ぐにふさわしい本格ミッドSUV。ラダーフレームに、三菱伝統のスーパーセレクト4WD-IIの組み合わせで高い走破性を誇る。先日新型が登場した。
三菱「パジェロスポーツ」
(主な販売エリア/タイ、インドネシア、ロシアなど)
■スズキ
●スズキ「ヴィターラ ブレッツァ」…2016年に発売されたインド生産の小型SUV。2トーンが選べるなど若者を意識したスポーティなスタイルを持つ。2018年の改良では、エスクードの弟分的スタイルに進化した。
スズキ「ヴィターラ ブレッツァ」
(主な販売エリア/インド、一部アジア)
●スズキ「エスプレッソ」…イグニスとハスラーを合わせたようなミニSUV。軽自動車用プラットフォームに1Lエンジンを搭載し、機動性も高め。小さいが、5人乗れる。
スズキ「エスプレッソ」
(主な販売エリア/インド、中南米、アフリカ)
●スズキ「XL7」…新興国のファミリーを狙ったFFコンパクトクロスオーバー。頼りがいあるSUVルックにMPV的な使い勝手のよさを融合。3列7人乗り仕様で、1.5Lエンジンを搭載。現行は2020年投入の新型車。
スズキ「XL7」
(主な販売エリア/ASEAN地域および中南米)
■ダイハツ
●ダイハツ「テリオス」…FRレイアウトの小型SUV。1.5Lエンジンを搭載し、3列7人乗り仕様となる。トヨタに「ラッシュ」としてOEM供給されている。
ダイハツ「テリオス」
(主な販売エリア/インドネシア)
●ダイハツ「プロドゥア アルズ」…マレーシアの「プロドゥア」が現地生産している小型SUV。ベースは、ダイハツ テリオスだが、デザインや装備など一部仕様が異なる。
ダイハツ「プロドゥア アルズ」
(主な販売エリア/マレーシア)
【番外コラム】海外で続く往年の車名復活。じゃ、こんなのはどう?
かつて日本で販売していたモデルの車名が、海外で復活する例が最近多い。そこでトヨタにぜひ復活させてほしい車名を提案したい。写真のブリザードだ。
ダイハツ製SUVのOEM車の名だが、なかなか力強くていいのではなかろうか。トロピカルなイメージは皆無だが、そこはそれ。気にしてはいけない。
トヨタ「ブリザード」
【番外コラム2】欧州で発表された、日産期待の新星新型キャシュカイ、カッコよし!
初代は「デュアリス」の名で日本でも販売されたSUVモデル、キャシュカイ。その3代目が2月18日に発表された。
シャープなフロントフェイスが特徴的な新型キャシュカイ。全長4425×全幅1838×全高1635mmのボディに収まるパワーユニットは、1.3L直噴ターボ+12Vマイルドハイブリッドシステム。出力は138馬力と156馬力の2種が設定される。
注目は少し遅れて設定される予定のe-POWER。欧州初設定となるが、ハイパワーが求められる欧州市場に対応するため、1.5Lの可変圧縮比エンジン「VCターボ」を発電用に搭載する。発生出力は187馬力&33.65kgmというから魅力的だ。
プラットフォームも欧州市場初となる「CMF-C」。車体に最新のプレス技術と溶接技術を用いて、強度を高めると同時に軽量素材を採用。2代目比41%の車体剛性向上と60kgの軽量化を果たしている。
もちろん高速道路における同一車線内での加減速をサポートする、日産自慢の「プロパイロット」も搭載。ぜひ日本でも販売してほしい。ヒットする要素は充分だ。
日産「キャシュカイ」
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それを見て誰かが付けたタイトルが、国産SUV。
タイトルのライターさんは、日本メーカー製と国産の違いがわかっていないよね。