タイカンのラインナップを拡大
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
【画像】ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ 従来のタイカンと比較 全85枚
ポルシェはバーチャル・ワールドプレミアを介して、タイカン・クロスツーリスモを発表した。オフロード仕様の追加で、ポルシェ初の純EVとなったタイカンのラインナップを拡大し、サスティナブルなモビリティを計画的に追求していくという。
スポーツサルーンのタイカンと同様に、クロスツーリスモが搭載するのは先進的な電圧800Vによる電動ドライブトレイン。四輪駆動とアダプティブ・エアサスペンションを標準装備し、オフロードでの妥協のない動的性能を担保したという。
リアシート側では頭上空間を36mm拡大し、車内空間に余裕を持たせた。リアハッチを備える荷室容量は1200L以上あり、オールラウンダーとして実用性も高めている。
ポルシェの最高経営責任者であるオリバー・ブルーメは、クロスツーリスモの発表にあたりこう述べている。
「2019年に純EVのスポーツカー(タイカン)を発表することで、鍵となるシグナルを世界へ発信しました」
「私たちは、ポルシェをサスティナブル・モビリティ(持続可能な自動車社会)のパイオニアと位置づけています。2025年までに、ポルシェが提供する新車の半数を純EVかプラグイン・ハイブリッド(PHEV)にする計画です」
「2020年にポルシェが欧州で販売したモデルのうち、3分の1には電動化技術が搭載されています。電動化の未来へ向けて、タイカン・クロスツーリスモでさらに大きな一歩を踏み出します」
ターボSでは761ps、0-100km/h加速2.9秒
タイカン・クロスツーリスモは、発売当初から4グレードが展開される。総容量93.4kWhのパフォーマンスバッテリー・プラスは標準装備となる。
エントリーグレードのタイカン4 クロスツーリスモは最高出力380psで、ローンチコントロール機能を用いたオーバーブースト時は476psへ高まる。0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は220km/h、航続距離はWLTP値で389-456kmとなる。
タイカン4Sクロスツーリスモは最高出力490ps、同じくオーバーブースト時は571psを獲得。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は240km/h、航続距離は388-452kmを得る。
パワフルなタイカン・ターボ・クロスツーリスモの最高出力は625ps、オーバーブースト時は680ps。0-100km/h加速3.3秒、最高速度250km/h、航続距離はWLTP値で395-452kmだ。
トップグレードのタイカン・ターボSクロスツーリスモになると、最高出力は625psとターボと同じながら、オーバーブーストを機能させると761psへ上昇。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は250km/h、航続距離は388-419kmがうたわれる。
クロスツーリスモとして新しいオプションが、オフロードデザイン・パッケージ。最低地上高を30mm持ち上げ、凹凸の激しい悪路での走破性を高めるという。また前後バンパーやサイドシルの後端にフラップが追加され、飛び石などからボディをガードする。
ドライブモードにはグラベル・モードを実装。悪路走行に適した車両特性へ切り替えることもできる。
新しいポルシェ・タイカン・クロスツーリスモの発売は、欧州などでは2021年夏からを予定。北米と英国、ノルウェー、オランダ、ドイツなどが主要マーケットになると見込まれる。
エアサスペンションで車高調整も自在
タイカン・クロスツーリスモのスタイリングは、2018年のジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプトモデル、ミッションEクロスツーリスモとの関連性が強い。ポルシェのデザイナーがフライラインと呼ぶ、ルーフラインが特長だろう。
オフロードモデルであることを主張するように、ホイールアーチのトリムやバンパー下のエプロン、サイドシルなどを装備。ボディは空力特性にも優れており、Cd値は0.26に抑えられ、エネルギー効率や航続距離にも良い影響を与えている。
インテリアでは通常のタイカンと同様に、ダッシュボードからドアにつながるデザインが特徴的。弧を描くメーターパネルはモニター式で、中央には10.9インチ・インフォテイメント用モニターが収まる。
オプションとして助手席側正面のダッシュボードにもモニターを装備可能。ワイドなガラスの帯のようなビジュアルに仕立てられる。オフロードデザイン・パッケージを選択すると、ダッシュボード上部にコンパスが配される。
シャシー技術として特筆されるのが、ポルシェ4Dシャシー・コントロール。統合制御システムを採用し、シャシーコンポーネントをネットワーク化させ、知的に制御する。
3チャンバー式のアダプティブ・エアサスペンションには、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)を搭載。スマートリフト機能も備え、ドライバーが特定の場所で車高を調整することが可能だという。
高速走行時には車高を2ステージで落とせ、空気抵抗を減らすこともできる。ちなみに、リアのルーフスポイラーは固定式だ。
日本での発売日や価格などは、まだ明らかになっていない。
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みんなのコメント
10台も同じ車要らんけど。
インフラの関係からまだ今の日本では早いかもね。国内の準備が整って、かつSUVなら欲しいかも。
質感も唯一、残念なアウディベースを感じさせない良い出来だった。