2022年シーズン、D1ライツからD1グランプリ(D1GP)へとステップアップを果たしたほか、D1グランプリが展開する新たな取り組み『D1 NEXT 10 YEARS』プロジェクトの広報部長にも起用された下田紗弥加。トップカテゴリーであるD1GPフル参戦初年度を下田、そしてマーキュリー車楽人ヴァリノの佐藤謙監督がその戦いを振り返ります。
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無念のリタイアも下田紗弥加の戦いは終わらない。大ダメージのマシンを修復してくれたチームに感謝
D1ドライバーの下田紗弥加です。今年はD1グランプリ(D1GP)参戦1年目。名だたるトップ選手たちを相手にどこまで戦うことができるのか、女性ドライバーは前例がないフル参戦。私たちがこれまで重ねてきた下積みや訓練はどこまで通用するのか、不安な気持ちもありながら、自分自身とチームを信じて挑んだ1年でした。
この舞台でも充分戦えると手答えを感じ、『やっとここまできた』という気持ちと、『本番はこれからだ』という気持ち。そしてトップドライバーたちにいつか勝ちたい、トップにいきたい、そんな気持ちがよりいっそう強くなりました。
きっとここから上への壁がさらに高く、乗り越えるのに厳しい道のりになるのだろうと覚悟した今、自分の限界を越え、殻を破り、さらなる成長と進化をしていく下田紗弥加と、来季も一緒に戦いに挑んでいただけたらうれしいです。
2022年、支え、ともに戦ってくれた『仲間』たちへ。本当に感謝しています。ありがとうございました。
下田紗弥加 2022 D1GPリザルト
参戦数:7戦(全9戦)※チーム内コロナ感染により2戦欠場
ベスト16:1回
ベスト8:2回(D1史上女性選手初ベスト8)
最高順位:7位(D1史上女性選手最高位)
シリーズランキング:17位
下田紗弥加:https://drifting-sayaka.jp
マーキュリー車楽人ヴァリノ監督、サトケンこと佐藤謙のコメント
今年は、昨年のD1ライツシリーズでD1GPのライセンスを取得し、初のD1シリーズ挑戦となりました。チーム体制と致しましては、D1ライツシリーズ時より、つねにD1GPに参戦することを念頭に置いていたため、すぐにD1GPに溶け込むことができました。
2022年のD1GP参戦にあたり、初年度・最高峰シリーズということを踏まえ当初目標にしていた結果は、追走決勝進出率(単走予選16位以内)50%、追走決勝トーナメントベスト8進出1~2回、という目標をチームで掲げておりました。
参戦するからには結果を求めなければなりませんが、ドライバー、チームとして長期的に結果を出し続けることが最終目標であることから、初年度は初のマシン、初のD1GPシリーズにまずはしっかりと慣れ、今まで培ってきたマシンセットアップ能力、ドライビングスキル、チーム力の現状把握を行い、2023年からのD1GPに生かして行くことを重要視いたしました。
結果だけをみますと、当初掲げた目標は達成でき、非常に成長ができた1年にはなりました。ですが、足りない部分も身に染みた1年となりました。
マシンのポテンシャル、チーム力、ドライバー力も含め、今年の反省を生かし、来年、再来年とさらに上を目指し戦っていきます。
2022年の1年間、多大なるご協力と応援をしていただき、感謝の言葉しか見つかりません。みなさまから受けたご恩をお返しできた自信は正直ございませんが、これからもより一層の努力を惜しみませんので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
マーキュリー車楽人ヴァリノ 佐藤謙
マシン:TAKUMI MERCURY サヤカSPL(ニッサンS15シルビア)
エンジン:2JZ 3リッター改3.1リッター
タービン:GCG GTX4088(約700PS)
ミッション:OS技研6速シーケンシャル
デフ:R200GT-R用
車重:1260kg
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