2022年のダカールラリーと、同年にスタートしたW2RC世界ラリーレイド世界選手権を制したTOYOTA GAZOO Racingによる2連覇を目指す挑戦がいよいよスタートする。
“世界でもっとも過酷なラリーレイド”として知られる、ダカールラリーの開幕を直前に控えたTOYOTA GAZOO Racing(TGR)。前回大会に続く2大会連続優勝を目標に、計3台のGRダカールハイラックスT1+で砂漠のレースに挑むチームは、ラリーのスタート地であるサウジアラビア西海岸の都市ヤンブ北部のシーキャンプで車両を組み上げた。5日後に開幕するダカールラリー2023に向け、チームはこの後シェイクダウンを行い本番に備えた最終チェックを実施する。
ダカールラリー2連覇を狙うトヨタ、2023年大会の参戦体制を発表。TLCと日野も出場
既報のとおり、2023年のダカールラリーは12月31日のプロローグを経て新年1月1日に前述のシーキャンプでイベントのスタートを迎え、前年からステージがふたつ増え全14ステージとなったラリーを連日戦っていく。
2022年大会から大きくルートが変更されている今大会はまず、ループステージが設定されているハイルやアル=ダワディミに立ち寄りながら首都リヤドへと向かう。8日目の休息日が用意されるリヤドを後にすると、ルートは東へと向きを変えてハラドを目指すことに。この区間では“エンプティ・クォーター”と呼ばれる世界最大級の砂漠地帯でのマラソンステージが設定されており、すべての競技者にとって試練となることが予想される。
また、フィニッシュ地点となるペルシャ湾岸の都市ダンマームへと向かう最終盤の数ステージは、いずれも距離が短いながらも今大会中もっともタフなステージとなる可能性があり、ラリー主催者は「軽視すべきでない」と警告している。
そんなダカールラリー2023で大会2連覇を目指すTGRは、王者ナッサー・アル-アティヤを筆頭にジニエル・ド・ヴィリエール、ヘンク・ラテガンという3名のドライバーを起用。ともにトヨタ・ハイラックスで経験を積んできたラインアップによって3度目のダカールラリー総合優勝を狙う。
彼らがドライブするGRダカールハイラックスT1+は前回のダカールラリー勝利のあとも着実に改良が重ねられてきた。アル-アティヤが初代王者となったW2RCや、ド・ヴィリエールがチャンピオンを獲得した南アフリカラリーレイド選手権は、そのための重要なテストの機会となっており、チームは2022年にダカールラリーを制した車両よりも「もっといいクルマ」を作り上げたと確信している。
「我々はこの1年、1月のダカールラリー2022で勝利を挙げてから、このダカールラリー2023への準備を進めてきた」と語るのは、TGRダカールチームのグリン・ホール代表。
「W2RCのタイトルも獲得するだけでなく、南アフリカラリーレイド選手権を制し、最高の気分で、来るイベントへ向けた準備が完璧に整ったと感じている。あとはスタートフラッグが振り下ろされ、最新のGRダカールハイラックスT1+が活躍してくれるのを見届けるだけだ」
ディフェンディングチャンピオンとして2023年大会に臨むアル・アティヤは「ダカールラリーは本当に大きな1戦だ。2022年は、初代W2RCチャンピオンを獲得することができ、我々にとっては素晴らしい1年だった。しかし、今年も勝ちたいと思っているし、改良されたGRダカールハイラックスT1+は間違いなくそれを叶えてくれる車両だと確信している」と自信を覗かせた。
4年連続でサウジアラビア開催となる2023年のダカールラリーは1月1日に紅海に面する西部のシーキャンプをスタートし、同15日に東海岸のダンマームでフィニッシュを迎える予定だ。
■TOYOTA GAZOO Racing ダカールラリー2023参戦体制
No.CarCrew#200GRダカールハイラックスT1+ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル#205GRダカールハイラックスT1+ジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ#217GRダカールハイラックスT1+ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス
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日本の恥だわ