■148年の歴史を持つコンチネンタル社
コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、2019年2月21日、新開発の高性能エコタイヤ「EcoContact 6」(エコ・コンタクト6)を発表、同年3月に発売開始します。日本ではユーザーの認知度が高いとは言い難い“コンチネンタルタイヤ“というブランド、そして、エコだけど高性能という一見矛盾する新タイヤとはどのようなものなのでしょうか。
タイヤの交換時期、溝の深さだけで判断して大丈夫? 意外に知らない製造時からの経過年数
コンチネンタルタイヤの母体であるコンチネンタル社は、1871年にドイツで創業した老舗メーカーです。タイヤを含むゴム製品の製造からスタートし、現在では自動車メーカーに様々な部品を供給するサプライヤーへと成長を遂げています。
その規模は、2017年の売上高でみるとボッシュに次ぐ2位にランクインするほどですが、同社のタイヤ部門であるコンチネンタルタイヤは、業界のポジションでは現在4位となります。 欧州に限ればコンチネンタルタイヤは新車の3台中1台に純正採用されているほどの大きなシェアを獲得し、さらに2025年を目標に、ランキングトップ3入りを目指し精力的な世界展開を推進。日本での販売にも力を入れており、日産「リーフNISMO」やスズキ「スイフトスポーツ」、ホンダ「NSX」など、スポーツ車用純正タイヤにも採用されています。
タイヤや自動車部品以外にも、コンチネンタル社はスポーツ用品メーカー「アディダス」とのコラボレーションを行うなど、その活躍の場を広げています。ちなみに、アディダスとの取り組みではランニングシューズやトレッキングシューズ向けにラバーソールを提供することで、あらゆる路面でのグリップ性能向上に貢献。
実際、数多くのプロ・マラソンランナーたちが同シューズを使用し、自己新記録を更新するなど、その実力も評価されていますが、現在では30種類以上の市販シューズに同社のラバーが採用されているようです。
■持続可能な資源「タンポポゴム」とは?
環境面の取り組みとしては、持続可能な資源の確保として昨今、注目を集めているタンポポゴムの実用化にも熱心に取り組んでおり、昨年12月には、タンポポゴムの研究所「タラクサガム・ラボ・アンクラム」を開設。 現在のタイヤの主原料である天然ゴムは、常緑高木であるパラゴムノキから得られる樹液が元ですが、ゴムノキは、赤道付近の熱帯地域でしか栽培が出来ない上、疫病が発生すると供給に不安が生ずるなどの問題を抱えています。 その解決策として、より幅広い地域で栽培可能な「ロシアタンポポ」を原材料とする研究が、研究機関やゴムメーカーなどで進められてきました。 コンチネンタル社も熱心に取り組む企業のひとつで、今後10年以内にロシアタンポポを原材料とした天然ゴムの量産化実現を目指しています。既に試験用タイヤの製作にも成功し、試験にも取り掛かるなど、実用化は決して夢ではないようです。
■エコタイヤでも高性能な「EcoContact6」に隠された技術
そんなコンチネンタルタイヤが新たなに送り出したのが、新タイヤ「EcoContact 6(エコ・コンタクト6)」です。いわゆる燃費性能やロングライフを重視したエコタイヤですが、コンチネンタルタイヤでは、そのカテゴリを「ハイパフォーマンス・エコ」と銘打っています。 その理由は、エコタイヤとしての性能を重視しながらも、相反するクルマの走りの良さを引き出すグリップやハンドリング性能も高めているからです。
具体的なテスト数値では、従来品となる「ContiEcoContact 5(コンチ・エコ・コンタクト5)」を100%とした場合、転がり抵抗115%、ウェットブレーキ106%、ドライブレーキ性能102%、ハンドリング性能117%、耐摩耗性能120%、静粛性能100%という性能を発揮。静粛性能以外の面では全面的な進化を果たしています。 特に燃費と寿命に貢献する転がり抵抗と耐摩耗性を飛躍的に高めながら、グリップ性能が求められるハンドリング性能も二桁の伸びを見せている点は、特に興味深いところです。 同社の技術サービス&トレーニングマネージャーである小川直人氏も「相反する性能を両立しただけでなく、これだけの性能を備えたタイヤは、かなり珍しいです」と新タイヤの性能に自信を伺わせています。 また、この相反する性能を可能とした要素には、次世代コンパウンド「グリーンチリ2.0」、タイヤのトレッド面に刻まれたサイプやリブ、グループなどのタイヤパターンの最適化及び改良など、新技術の積極的な採用が挙げられるでしょう。 環境性能においては、幅広いサイズで欧州タイヤラベリング制度「ウェットブレーキ性能、転がりタイヤ抵抗」共に最高グレードの「A/A」を獲得。これは日本のタイヤラベリング制度の転がり抵抗の最高ランク「AAA」にも準ずるとしています。 こうした結果を踏まえても分かるとおり、「EcoContact 6(エコ・コンタクト6)」はエコタイヤとして一級品であるということになります。
■幅広いジャンルのクルマで純正採用される「EcoContact 6」
この新タイヤの守備範囲の広さを感じるのが、純正装着される新型車のバリエーションです。フィアット「パンダ」やボルボ「V40クロスカントリー」などのコンパクトカー、メルセデス・ベンツ「Cクラス」やアウディ「A8」などの高級セダン、さらにアウディ「Q2」「Q6」などのSUVまでが含まれます。 このようなサイズやキャラクターも異なる幅広い車種が純正品として採用することも、優れた基本性能の裏付けといえるでしょう。
コンチネンタルタイヤ・ジャパンによると、日本での展開は、13インチ~18インチまでの31サイズからスタートし、今後も順次サイズを追加していく方針といいます。また、価格については「オープンプライスとなりますが、従来品と比べるとやや高めとなる予定です」とのことです。 コンチネンタルタイヤとしては、ドイツ生まれならではの技術の高さ、自動車開発で培ったノウハウを活かした開発体制など、長年の経験と実績から生まれた高品質タイヤである点を評価して選んでほしいといいます。 環境性能には優れるが運動性能はイマイチという認識のエコタイヤ。そのイメージを一新すべく生まれたのが、ハイパフォーマンス・エコタイヤの「EcoContact6」といえるでしょう。高性能タイヤほどのスペックは必要としないが、運転を楽しめ、お財布に優しいエコタイヤという点からも、クルマ好きから高い注目を集めそうです。
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