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モーガン 新型ハイパフォーマンス・スポーツカー投入 20年代中盤

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モーガン 新型ハイパフォーマンス・スポーツカー投入 20年代中盤

もくじ

ー 2020年代中盤に登場へ
ー 新シャシーを開発
ー 伝統と将来の融合
ー モーガンの今後は

モーガン・プラス8に試乗 デビューから50年「完ぺきでない」という魅力

2020年代中盤に登場へ

モーガンは新たなフラッグシップとなるハイパフォーマンス・スポーツカーを開発中だ。ジャガーEタイプ世代のクラシカルなデザインを現代によみがえらせるつもりのようだ。

この新モデルはクーペとロードスターの2タイプが用意されるとのことだ。社内の30人程度で構成されるデザインとエンジニアリングチームが開発にあたっている。

この2ドア2シーターのクーペはハンドメイドされ、アストン マーティンV8ヴァンテージと同等の価格で2020年中盤に登場予定だ。新たなアーキテクチャを使用しながら、以前のモーガンと同様のフロントエンジン・リアドライブのレイアウトを引き継ぐとのことだ。

モーガンの幹部らはこの新型車のパフォーマンスなどについて口を噤んでいる。これは電動化を含めた複数のパワートレインが用意されることだけが理由ではない。初期のバージョンでは350ps超の過給器付き6気筒ガソリンエンジンを搭載し、6速MTまたはパドル付きATが組み合わされる。

そのパフォーマンスはプラス8と同等になり、最高速度は240km/h超、0-97km/h加速は4.5秒以下となるようだ。

新シャシーを開発

モーガンのワークショップ内で開発中のこの新型シャシーは現在クラシックなアーキテクチャを使用しているモデルに適用され、110周年記念モデルとして発売される。

以前のモーガン車は専用のアルミニウム製シャシーを使用していたが、これは2000年に開発されてから現在の規制に適合すべく小変更を重ねてきた。モーガンはこの新設計シャシーが今後10年以上にわたって使用可能だと考えている。

モーガンのスティーブ・モリス専務理事は、この新フラッグシップはエアロやプラス8の代替ではないと語る。これらのモデルはBMW製4.8ℓV8NAの供給終了に伴い生産を終えた。

新モデルはモーガンの今後の可能性についての研究成果であり、新シャシーの開発こそがその証明だと彼は語る。エアロのシャシーとほぼ同じ重量と寸法ながら、その剛性は2倍に達するという。さらに、より体の大きいひとにも小さいひとにとっても快適に運転できるとのことだ。

それに加え、今後求められる電動化への準備も進められている。電動化の際にはキャビン後方に大型のバッテリーを搭載する必要が生じるだろう。

伝統と将来の融合

デザインを統括するジョン・ウェルズによれば、この新モデルはモーガンの伝統と将来性の融合だとのことだ。

モーガンの歴史において、今回と同様の挑戦を行なったモデルとしては、1962年のプラス4プラスが挙げられる。これはモーガンの近代化の象徴であるとともに、現代においてもその美しさが評価されている。しかし、ジャガーEタイプなどと比べて非現実的すぎる価格であったことから26台のみが販売された。

プラス4プラスは「モダンでもクラシックでもありません」とウェルズは語る。しかし、モーガン変革のきっかけであったことは確かだ。ウェルズはモーガンのデザインはひとびとが考える以上に幅広いという。

前が短く後が長いオーバーハング、低いリアデッキ、丸型ヘッドライト、後ろよりのシート、丸い「口」などがモーガンの特徴だと彼は語る。さらに、コーチビルトらしい美しい仕上がりが大切だ。

モーガンの今後は

「われわれの仕事はクラシックの要素を適切な形で取り入れることです。それにより、モダンなデザインの一部として受け入れられることができます」とウェルズはいう。

モーガンは109年間の歴史の中で最も売れた1年間を経験した直後であり、今回の決定は非常にタイミングが良いといえる。

今日の不確実な状況において、直接のライバルが存在しないモデルを持つことは非常に重要だ。もしクラシック車のみを生産した場合、今後も安定した経営を続けることは困難だろう。

生産を終えたエアロは今後の新時代に向けたギャップを埋めることができるモデルであり、新フラッグシップ投入には良い時期だ。ウェルズは彼のブランドおよびその顧客を熟知しており、またモーガンのファンたちもこのユニークなブランドがどう変化するかに興味を持っている。今後数年間、それを確認して行きたい。

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