V12のプラグインハイブリッド
ランボルギーニは、アヴェンタドールの後継となるハイブリッド・スーパーカーを開発している。今年後半に発表される見込みだが、今回、欧州の公道でテスト中の開発車両が目撃された。
【画像】スーパーもハイブリッドが当たり前に…【ランボルギーニのV12 PHEVをライバルと写真で比較】 全120枚
このモデルは、ランボルギーニの電動化戦略に沿って、同社初のプラグインハイブリッド(PHEV)となる。ウラカンやウルスの後継モデルもハイブリッド化され、2020年代後半には完全EVの2+2が導入される見込みだ。
ランボルギーニのフラッグシップモデルであるアヴェンタドールは、昨年10月、最終記念モデルのウルティマエ・エディションとともに生産に幕を閉じた。その後継モデルとして、今回の新型車が計画されているようだ。
重要なのは、電動パワートレインを導入する一方で、大排気量のV12エンジンも継承するということ。これは、スーパーカーのエモーショナルな価値を重視するステファン・ヴィンケルマンCEOの姿勢に沿ったものである。
ヴィンケルマンCEOは昨年、AUTOCARの取材に対し、12気筒エンジンには「多くのエモーションが込められている」と語った。2011年にランボルギーニ社長就任の際にアヴェンタドールの発売に携わった彼は、そのことを特に意識しているようだ。
また、電動化がフラッグシップモデルのキャラクターや性能に悪影響を与えることはないと断言している。
「CO2排出量という点では重要な変化ですが、うまくいくと確信しています。アヴェンタドールの後継となるPHEVはV12エンジンを搭載するため、サウンドと伝統は生き続けるのです」
課題は排ガス規制と重量増
ヴィンケルマンCEOはまた、パワートレインの電動化によって避けられない重量増加を緩和するために、ステアリング、サスペンション、ブレーキ、エアロダイナミクスの再構成に取り組むと約束した。
新型スーパーカーはV12を使用するが、アヴェンタドールのユニットとは関係のない、まったく新しいエンジンになるという。V12エンジンは最新の排ガス規制に適合させる予定であるとヴィンケルマンCEOは語っているが、これは間違いなくコストのかかる作業である。しかし、そのコストをかける価値は十分にあると考えているようだ。
ちなみに、非電動のアヴェンタドール・ウルティマエの乾燥重量は1550kgで、構造的に近いハイブリッドのシアン(1645kg)と比べると、その差は歴然だ。しかし、シアンでは低出力のスーパーキャパシターを採用しているため、新型のPHEVではさらに重くなることは間違いないだろう。
現段階では、この開発車両には厳重なカモフラージュが施されており、スタイリングの特徴やアヴェンタドールとの相違点は見えづらいが、4本出しマフラー、ライト、エアインテークが新しいデザインとなっていることは確認できる。
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みんなのコメント
見た目がシアンにも似てますね〜。楽しみ。