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ルクレールが4年連続のPP。フェルスタッペン6番手、ノリスQ1敗退の波乱【予選レポート/F1第17戦】

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ルクレールが4年連続のPP。フェルスタッペン6番手、ノリスQ1敗退の波乱【予選レポート/F1第17戦】

 9月14日、2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPの予選がバクー市街地サーキットで行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が今季3度目、自身通算26回目、そしてアゼルバイジャンでの4年連続となるポールポジションを獲得した。

 2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(RB)は12番手となった。

【順位結果】2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP予選

■Q1:ノリスがQ1敗退の波乱

 気温27度、路面温度37度というコンディションで18分間のQ1は開始された。ストリートコースでセッション中の赤旗のリスクが高いこともあり、セッション開始とほぼ同時に半数近い車両がコースインした。

 なお、メルセデス勢の2台はミディアムタイヤ(イエロー/C4)でコースイン。チェックランや皮剥きということではなく、2台のシルバーアローは2周のウォームアップののち、ミディアムタイヤで最初のアタックに臨んだ。

 各車最初のタイム出しを終えた時点で、ストリートコースを得意とするセルジオ・ペレス(レッドブル)が、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.208秒差をつけてトップにつける。一方、ミディアムタイヤを履くメルセデス勢は上位には食い込むことができず、1アタック後に早々にソフトタイヤ(レッド/C5)に履き替える。

 Q1残り6分というところでルクレールが2アタック目に1分42秒775をマークしトップに浮上する。さらに、ソフトタイヤに履き替えたメルセデス勢もQ2進出圏内にタイムアップを果たす。

 一方、角田は2セット目のソフトでの最初のアタックで1分43秒337をマークし、11番手でQ2進出を決めた。

 各車がQ1最後のアタックを行い、着々と自己ベストを更新するなか、ランド・ノリス(マクラーレン)がターン16立ち上がりで痛恨のコースオフを喫してしまう。これでアタックを止めることになり、ドライバーズランキング2位のノリスがまさかのQ1敗退という波乱の展開となった。

 Q1最速はルクレール、2番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、3番手ピアストリというトップ3オーダーとなる一方、16番手ダニエル・リカルド(RB)、17番手ノリス、18番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、19番手周冠宇(キック・ザウバー)、20番手エステバン・オコン(アルピーヌ)の5台がQ1敗退となった。

■Q2:角田は12番手。代役ベアマンはチームメイトを上回る

 続く15分間のQ2。セッション開始序盤は多くの車両がユーズドタイヤでアタックに入るなか、レッドブル勢とピアストリはQ2のファーストアタックからニュータイヤを投入。フェルスタッペンが1分42秒042をマークして暫定首位におどり出る。

 現地時間16時30分を過ぎ、西陽が眩しく照りつけるなか、ニュータイヤに履き替えたルクレールが1分42秒056をマークするが、0.014秒フェルスタッペンには届かない。結局フェルスタッペンがトップ、ルクレールが2番手、ペレスが3番手という図式は変わらずQ2は終えることに。

 終盤、角田は1分43秒035までタイムを上げる。しかし、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が5番手、フランコ・コラピント(ウイリアムズ)が6番手、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が10番手に入り、角田は12番手でQ2敗退となった。

 11番手オリバー・ベアマン(ハース)、12番手角田、13番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、14番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、15番手ランス・ストロール(アストンマーティン)の5台がQ2敗退となった。

 なお、0.128秒差でQ3を逃したベアマンは自身のブレーキロックを悔しがる無線を飛ばしていたが、ハースでの初の予選でチームメイトを上回る仕事ぶりを見せた。

■Q3:アルボンをまさかの事態が襲う

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。レッドブル、フェラーリ、メルセデス、ウイリアムズは2台揃ってQ3進出を果たしたこともあり、トウ(スリップストリーム)を使うのかという点にも注目が集まった。

 序盤のファーストアタックでは新品タイヤのルクレールが1分41秒610で暫定首位につける。一方、フェルスタッペンはターン16で大きくスライドし、ファーストアタックは1分42秒268、暫定6番手に留まる。

 残り3分、最後のアタックに臨むべくコース入りしたアルボンだったが、頭上に位置するエアボックスにブロアー(冷却用送風機)をつけたままという状態のままだった。アルボンはピットロード出口でマシンを止め、コックピットに座りながら、自らブロアーを取り外すというまさかのシーンも見られた。

 アルボンはその後最後のアタックに臨むべく走り出したが、間に合わずチェッカーを受けてしまう。さらに、ブロアーを装着したままコース入りした行為がアンセーフリリースとして記録されており、予選後に審議が行われる予定だ。

 一方、ルクレールは自己ベストを1分41秒365にタイムを上げ、今季3度目、自身通算26回目のポールポジションを獲得した。なお、アゼルバイジャンGPにおいては4年連続のポールポジションとなる。

 0.321秒差の2番手にピアストリ、ルクレールから0.440秒差の3番手にサインツが続いた。

 以下、4番手ペレス、5番手ラッセル、6番手フェルスタッペン、7番手ハミルトン、8番手アロンソ、9番手コラピント、10番手アルボンとなった。

 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP、51周の決勝は15日の日本時間20時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。

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