クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第132回は「テスラ ロードスター(2代目)」だ。
テスラ ロードスター(2代目:2021年?)
テスラ モーターズは、アメリカ合衆国の電気自動車専門メーカーだ。会社の名は、物理学者のニコラ・テスラにちなんで名づけられた。テスラが最初に販売したモデルは、2008年に発表した「ロードスター」だった。だが、このモデルはオリジナルではなく、ロータス エリーゼをベースとして、独自のEV用パワートレーンを搭載したものだった。
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それでも、このロードスターで成功を収めたテスラ モーターズは、モデルS(ミドルセダン)、モデルX(ミドルSUV)、モデル3(コンパクトセダン)、そして間もなく日本でも発売されるモデルY(コンパクトSUV)と、続々と新たなEVを発表してきた。
そんなテスラが、2021年の生産開始を目指して開発中のブランニュー モデルが、新しい「ロードスター」だ。初代とは異なり、2代目はフルオリジナルとなる。プロトタイプは2018年9月にスイスで開催されたグランドバーゼル モーターショーで公開された。
プロトタイプゆえ、外寸やパワートレーンなどの詳細なスペックは公表されていないが、スタイリングはほぼ変わらないものと思われる。ロードスターという車名ではあるが、脱着式のタルガトップを備え、クローズド状態ではファストバック クーペとなる。またクーペスタイルながらリアシートも備えた4名乗車が可能となっている。
駆動方式はAWD(全輪駆動)となっているので、他のテスラ車同様に前後にモーターを搭載するようだ。現在発表されているパフォーマンスは、最高速度が400km/h以上、0→100km/h加速が2.1秒、1/4マイル(0→約400m)加速が8.8秒という、超俊足ぶり。しかも1回の充電での航続距離は1000kmになるという。バッテリー容量は200kWhになるようだ。
さらに、リアシートを廃して小型のロケット推進システム(テスラの創業者、イーロン・マスクは宇宙ベンチャービジネスであるスペースXのCEOも兼任している)を10基装着してパフォーマンスを劇的にアップさせる、スペースXパッケージというオプションも計画しているらしい。
インテリアは、プロトタイプには航空機風の四角いステアリングを装着していたが、市販車にも採用されるかどうか。ディスプレイには、デザインと性能をリファインした、より大きなサイズのものが採用されるようだ。
日本においても既に予約注文は開始されており、ベースモデルの予定価格は、約2270万円。1000台限定のファウンダーシリーズは、約2840万円。購入希望者は、頭金としてクレジットカードで57万円、銀行振込で511万4000円(ファウンダーシリーズは、56万8000円と278万3200円)を10日以内に支払えば予約が確定する。
億単位の価格を誇るハイパー スポーツカーに比べれば、テスラ ロードスターの価格はそのハイパフォーマンスから考えればバーゲンプライスといえるだろう。実車の登場を、1日でも早く見たいものだ。
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みんなのコメント
初代はエリーゼベースだから。エアコンはフルマニュアルでシートはリクライニングなし。サイドミーラーは窓開けて手で調整で、極め付けはパワステすら付いてない、スパルタンなモデルだったけど。
室内はタイヤの接地音とFRPボディのきしみ音で充満して、煩い電気自動車は今となっては珍しい。