■トヨタ会長がスバルのジャケットを着用する意味とは…
2023年10月25日のプレスデーから始まった第1回「ジャパンモビリティショー2023」は11月5日に閉幕しました。
様々なモビリティが集ったモビリティショーはどのような形で行われたのでしょうか。そして最終日にはどのようなサプライズがあったのでしょうか。
【画像】「えっ…!」あの新型センチュリーがサプライズ登場! トヨタ会長と現れたその画像を見る!(11枚)
前回2019年から4年ぶりの開催となった上に「東京モーターショー」から「ジャパンモビリティショー」へと変わった本イベント。
出展各社からサプライズも含む様々なモビリティがお披露目されました。
とくに注目度が高かったのはやはり自動車メーカー。
トヨタやホンダではBEVや多様なライフスタイルに寄り添うモビリティを中心に発表し、どんな人でも「移動の喜び」を味わえる提案が行われました。
マツダや日産ではクルマ好きが思わず唸るようなスポーツモデルの発表を行い、昔ながらのモーターショーらしさを思い起こさせます。
さらに、中島飛行機をルーツにもつスバルでは空飛ぶモビリティを発表するなど、こちらはモビリティショーらしさを感じさせられた発表でした。
また今回のモビリティショーではモータースポーツにも触れられる「モータースポーツエリア」が用意され、屋内会場では国内外で活躍する四輪・二輪のレース車両展示やe-Motorsports大会、トークショーなどのプログラムを実施。
屋外会場では迫力あるレース車両のデモランなど魅力あるプログラムが行われました。
そうした中で会期の終盤となる11月4日と5日に屋外会場で行われたデモランには主催となる日本自動車工業会の豊田章男会長(モリゾウ選手)もサプライズで登場。
4日に行われた「ラリーデモラン」では、全日本ラリー選手権に参加する勝田範彦選手と新井敏弘選手、そしてモリゾウ選手が会場を大いに盛り上げました。
そこでモリゾウ選手は「ラリーは知らない道で究極の安全運転をするモータースポーツです。会場のみなさんには、ラリージャパンのワールドクラスの走りを見て楽しんでほしいです。なおWRCはトヨタ、ヒョンデ、フォードが参加していますが、スバルにも入って欲しくてこの青いジャケット着てアピールしてます(笑)」と語り、スバルのジャケットを着用すると言うサプライズもありました。
翌5日には「ラリージャパン出陣式」を実施。
このラリージャパンとは2023年11月16日から19日に愛知県・岐阜県で開催されるWRC世界ラリー選手権の最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」のこと。
その開催直前とも言えるPRイベントに前出のモリゾウ選手、勝田範彦選手、新井敏弘選手が参加。
さらには、ラリージャパンの主催する豊田市の太田稔彦市長をはじめ、現在WRCにTOYOTA GAZOO Racing WRTから参戦する勝田貴元選手とMスポーツ・フォードから参戦するアドリアン・フルモー選手も加わってトークショーを盛り上げました。
そこでモリゾウ選手はWRCを日本で開催する意義について、次のように語っています。
「ラリージャパンは世界選手権。世界のトップドライバーが走る姿を見れる。
どんなスポーツでも世界一の競技を間のあたりに出来ることは、エキサイティングなこと。一人でも多くの方にアメージングな経験をしていただきたい。
ラリー選手たちがファイターとして、アスリートとしてスポーツをしている姿が多くの人に感動につながると思う。
日本で世界に通じる競技があることが日本で開催いただける意義です。
皆さんお一人お一人から応援いただきたい。選手の背中を推して、そこに感動が生まれ、何か共感する未来が出てくると思います。2週間後に迫りました、お楽しみいただきたい」
そしてトークショーの後にはデモランが行われましたが、そこではまたしてもサプライズ。
トヨタの会長でもあるモリゾウ選手がコ・ドライバーに新井敏弘選手を乗せてスバル「WRX」でデモラン。初めて乗るクルマながらキレイなドリフトを披露していました。
そんなWRXでデモランを行ったモリゾウ選手は「最初はスバルに乗せてもらいました。どなたも私が運転してるとわからない中で乗るのが、少し気持ち良かったですね(笑)」とコメント。
それに対して新井選手は「実は一度も乗ってない状態で初めて乗って、シートもわからない『サイドブレーキどこ?』というところから、全然普通に乗ってます。最初のコーナーでもう大丈夫という感じでした(笑)」と話していました。
そして最後にデモランの後のコメントとしてモリゾウ選手は「今日がモビリティショー最終日となりましたけど、クルマ大好き、運転大好き、モータースポーツ大好き、応援したいという人が集まっていただいています。初めてこうしてエキサイティングな姿に接した方もいたと思います。楽しいですから仲間になりましょう!」と締めくくっています。
また別の機会では自工会の豊田章男会長として「ジャパンモビリティショーには、多くのお客様に足を運んで頂きました。クルマ大好き、運転大好き、モータースポーツ大好きな人が個性を出しているのが、このジャパンモビリティショーです。未来に向けて自動車業界以外の人も集まられています。皆さんも限られた時間を楽しんで下さい。そして、ぜひ、私以上にモータースポーツファンになって下さい」とコメントしていました。
※ ※ ※
このようにジャパンモビリティショーの最終日に行われたデモランにより、2週間後のラリージャパンへの注目度が高まったと思われます。
また前述のトヨタとスバルという点では、ジャパンモビリティショーとラリージャパンの間となる11月11日-12日に「スーパー耐久最終戦 in 富士」が開催されます。
そこでは、2022年から「GR86」と「SUBARU BRZ」のガチンコ勝負が繰り広げられており、最終戦でのアツい戦いも見逃せません。
そんなジャパンモビリティショー、スーパー耐久、ラリージャパンと続く流れにより、「クルマって楽しい!」と思う人が増えることに期待が寄せられます。
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みんなのコメント
WRCで勝ってもヨーロッパ人は買わないし高い関税をかけてくるが、ラリーアメリカで勝てばアメリカ人は買ってくれる。
WRCで勝つのは難しいんだよな