より美しいスタイルへとフルモデルチェンジしたCLA
メルセデス・ベンツ日本は2019年8月27日、新型CLA/CLA シューティングブレークとメルセデスAMGのニューモデル、AMG A 35 4MATICを発表した。
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初代CLAは2013年に登場した4ドアクーペで、ステーションワゴンであるCLA シューティングブレークは2015年に発表。デザインを最優先させたモデルで、実際オーナーの声をきくと、ルックスが気に入って購入したという人が非常に多いという。今回が初のフルモデルチェンジだ。
メディア向けに行われた発表会でメルセデス・ベンツ日本の代表取締役兼CEOの上野金太郎さんはCLAについて「他に類を見ない、クラスレスな車種。新型ではとにかくスタイリングにこだわり、CLAの特徴に磨きをかけた」と語った。
まずは新型CLAのポイントを見ていこう。
メルセデス・ベンツ新型CLAのデザイン
「CLAのハイライトはなんといってもデザイン」だとメルセデス・ベンツ日本 商品企画2課の中山怜さんは語る。ボディはキャラクターラインやエッジをできるだけ廃し、曲面で表現することによってシンプルさと陰影による豊かな表情を両立している。フロントエンドは前傾させることで実際よりも長く見える効果があるといい、シャープなルックスを実現している。
サイドビューは長く低いボンネット、高いウエストライン、流線型のルーフライン、そして細いサイドウインドウを採用。これによりエレガントでスポーティなクーペスタイルに仕上げている。さらにメルセデス・ベンツのクーペモデルに共通するサッシュレスウインドウを採用。ヘッドライトは上下方向に細いデザインを採用し、ワイドな印象とするとともに、先代から引き継いだ外側が膨らむ独特なデザインが独自性を表現している。大きく張り出すリヤのショルダー部もまたワイド&ローなデザインに寄与している。
これらのデザインは見た目だけでなく空力性能にも貢献し、Cd値はクラストップレベルの0.23を実現。
またこのデザインの採用によって室内空間も改善。先代モデルと比べて前席の室内幅は35mmプラスの1457mm、後席の室内幅は44mmプラスの1454mm。前席のヘッドルームも17mm拡大され1023mmとなっている。クーペスタイルでありながら快適な室内を実現した。
またクーペの流麗さとステーションワゴンの積載性を兼ね備えたのがCLA シューティングブレークだ。
メルセデス・ベンツ新型CLAの走り
トレッドは先代と比較してフロントが63mm、リヤが53mm拡大し、これはメルセデス・ベンツの前輪駆動プラットフォーム、MFA2を採用する全モデルのなかでもっとも広い数値となっている。またスタビライザーはロールを抑制するため、直径が拡大された。これらにより俊敏でスポーティなドライビング特性を獲得したという。
パワートレインは2種類を用意。CLA200dには2リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力150馬力、最大トルク320N・mを発生し、力強い加速と静粛性を両立が図られた。
CLA 250 4MATICには最高出力224馬力、最大トルク350N・mを発生する、2リッター直列4気筒ターボエンジンを採用。
またこのエンジンに組み合わされる可変トルク配分型の四輪駆動システム4MATICは、あらゆる路面状況においてつねに最適なトラクションを発揮。通常は100%前輪駆動で走行し、状況に応じて後輪にトルクを配分する仕組みとなっており、オフロードや雪道、コーナリング時などには積極的に後輪にトルクを配分。すべての状況で俊敏なハンドリング性と高い安定性を確保するとのことだ。
メルセデス・ベンツ新型CLAの先進・安全性能
「ハイ、メルセデス」で知られる対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載。声でタッチスクリーンや空調の操作などが可能だ。
また安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」については、メルセデスのフラッグシップモデル、Sクラスと同等のものが選択可能。内容は以下。 ・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付き) ・ アクティブステアリングアシスト ・ 渋滞時緊急ブレーキ機能 ・ アクティブレーンチェンジングアシスト ・アクティブエマージェンシーストップアシスト ・ アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付き) ・ 緊急回避補助システム ・ トラフィックサインアシスト ・ アクティブレーンキーピングアシスト ・ アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付き) ・ PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム) ・ PRE-SAFEサウンド
メルセデス・ベンツ新型CLAのスペック・価格
スペックと価格は以下。
続いてAMG A 35 4MATICだ。
A 35 4MATICは公道での運転が気持ち良いホットハッチ!
メルセデス・ベンツ日本 製品広報課の木下潤一さんによると「このシリーズはAクラスなどの前輪駆動アーキテクチャーモデルに高出力なエンジン、十分なトラクションを確保する四輪駆動システム、高い剛性とアジリティのためのシャシーの補強やサスペンションのセッティングなどによりドライビングパフォーマンスを実現しながら、快適性も損なうことがないように開発されたモデル」とのことだ。
また従来のAMG A 45シリーズよりも手頃な価格となっているのもポイント。では詳細を見ていこう。
AMG A 35 4MATICの走り
アルミニウムのプレートをエンジン下部に、またアンダーボディ前部にブレースを2本追加することによってねじれ剛性を強化している。
エンジンはAMGがチューニングを行なった最高出力306馬力、最大トルク400N・mを発生する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。低回転域での力強いトルクと中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるためツインスクロールチャージャーや可変バルブリフトシステム「カムトロニック」を採用している。
AMG A35 4MATICのドライブモードにはコンフォート/スポーツ/スポーツプラス/スリッパリー/インディビジュアルの5つが用意され、最適な制御の選択ができる。
エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備し、選択したドライブモードに応じてバランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのサウンドにまで切り替えることが可能だ。
AMG 4MATICは、状況に応じてトルクの前後配分を連続可変制御。トルク配分比は前後100:0から50:50までの範囲で変化する。
またオプション装備として「AMGライド・コントロール・サスペンション」を用意。快適志向からスポーティなものまでサスペンションを制御する3つのモード用意し、ドライバーが随時選べるようになっている。
AMG A 35 4MATICのデザイン
フロントにはAMG特有のツインブレードを備えたグリルを採用。リヤにはルーフスポイラーが装着され、専用デザインのリヤディフューザーと、クローム仕上げで円形のデュアルエグソーストエンドによってダイナミックな印象を与える。
インテリアにもこだわり、コックピットディスプレイは3つのモードから選択が可能。
標準のフロントシートはヘッドレストとバックレスト一体化したスポーティなセミバケットタイプ、さらにAMGパフォーマンスパッケージを選択することで、サイドサポートが高く、メルセデスAMGのトップモデルに採用される「AMGパフォーマンスシート」が装備される。
AMG A 35 4MATICの発表記念特別仕様車
AMG A 35 4MATICの発表記念特別仕様車として「AMG A 35 4MATIC Edition 1」を用意。ハイパフォーマンスのイメージをさらに強化したモデルだ。エクステリアにはデニムブルーを採用。サイドにはマットテックゴールドの専用デカールを組み合わせた。
足もとにもマットテックゴールドのペイントを一部にあしらった19インチAMGマルチスポークアルミホイールを採用。
また大型のリヤウイングをはじめとするボディの各部をハイグロスブラック仕上げとし、精悍な印象を与える。
インテリアにはマグマグレー/ブラックのツートーンレザーのAMGパフォーマンスシートなど専用装備を多数備えるほか、リラクゼーション機能を標準装備する。
AMG A 35 4MATICのスペック・価格
スペックと価格は以下。
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