上級の「55クワトロ」とスタンダード版「50クワトロ」の2グレードを設定
4月2日、アウディは昨年11月に発表した新型ピュアEV「アウディe-tron(イートロン)スポーツバック」を、この春から欧州市場に導入する予定であることを明らかにした。欧州市場における予定販売価格は7万1350ユーロ(約8,340,000円)からだ。
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「e-tronスポーツバック」は「e-tron」に続くアウディの新世代ピュアEVシリーズの第2弾。SUVであることは「e-tron」と変わらないが、こちらはクーペスタイルのボディが採用されている点が特徴だ。
ボディサイズは全長4901×全幅1935×全高1616mmで、ホイールベースは2928mm。筋肉質フォルムのボディに、八角形のシングルフレームグリルやなだらか傾斜したルーフライン、後部に向かって高くなるリヤクオーターウインドーのデザインが組み合わされ、アウディの新世代モデルであると同時に、アウディのスポーツバックモデルが主張されている。
外観ではさらに、カメラによるバーチャルアウターミラーの採用がニュース。このミラーを装着した場合の空気抵抗係数(Cd値)は、「e-tron」より優れた0.25を実現。最高で446kmをマークする航続距離に貢献する。
ヘッドライトには「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を採用。これはビデオプロジェクターにも用いられる「DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)」の技術に基づいており、100万個のマイクロミラーを含むチップを内蔵。静電界を利用して、エッジの長さがわずか数百万分の1mmのマイクロミラーを毎秒最大5000回調節することで、高い精度で照射できるため、対向車や周囲の道路利用者の幻惑を防ぐことができる。さらに、きめ細かい照射により、路面や壁にライトで文字や図形を表示することも可能だ。
パワーユニットは2種類設定。上級の「55クワトロ」には、前後合わせて265kW(約355ps)と561Nmを発揮する2基のモーターと、95kWhのバッテリーを搭載。6.6秒の0-100km/h加速と、200km/hの最高速を実現し、最大航続距離は446kmをマークする。
この「55クワトロ」にはさらに「ブーストモード」が備わる。シフトセレクターの位置を「D」から「S」に変更し、アクセルを全開にすると起動するこのモードでは、モーターの出力が300kW(約402ps)、トルクが664Nmに、最長8秒間引き上げられる。このときの0-100km/h加速タイムは5.7秒をマークする。
そして「50クワトロ」に搭載されるモーターは前後2基合わせて230kW(約308ps)と540Nmを発揮。バッテリーの容量は71kWhで、55クワトロ用より車重が約120kg軽くなる。0-100km/h加速は6.8秒、最高速は190km/h。最大航続距離は347kmを実現している。
バッテリーは急速充電に対応しており、その場合30分足らずで約80%の充電が可能だ。
通常の走行では後輪モーターのみによる後輪駆動となるが、ドライバーのアクセル操作が後輪の許容範囲を超えるような場面では即座に前輪も駆動。このほか、氷雪上などの滑りやすい路面でも四輪駆動となり、走行安定性を高める。また、高速コーナリング時などではアンダーステアやオーバーステアを防ぐために、場合によっては予測的に前輪が駆動する。
サスペンションはアダプティブエアサスペンションを採用。走行状況に応じて車高が最大76mm変化できるもので、たとえば高速走行時は車高が下がり、空力性能を高めて航続距離の延長を図る。ドライバーが任意に走行モードを設定できる「アウディドライブセレクト」が標準装備され、ドライバーはサスペンションやステアリングなど、各コンポーネントの設定を7種類のプロファイルから選ぶことが可能だ。
インテリアでは12.3インチデジタルメーターの「アウディバーチャルコックピット」や、12.1インチと8.6インチのふたつのタッチディスプレイをセンターパネルに設置。これらのディスプレイはMMIオペレーティングシステムと統合され、Amazonの音声認識サービス「Alexa」を内蔵している。
大柄なボディサイズや長めのホイールベースを生かして5人乗車のキャビンには高い居住性が備わる。また、クーペスタイルながら615Lのラゲッジスペースを確保。分割可倒式の後席シートバックのアレンジにより、ラゲッジルームの容量は1655Lに拡大できる。
市場導入時は、発売を記念した限定モデル「エディション1」を設定。Sラインエクステリアやバーチャルエクステリアミラー、専用デザインの21インチホイール、オレンジブレーキキャリパー、パノラマガラスサンルーフといったアイテムが盛り込まれるほか、ヴァルコナレザーを採用したSラインインテリアやバング&オルフセン製のプレミアムサウンドシステムが採用され、特別感の高い1台に仕立てられる。
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みんなのコメント
EVはどれもそうだけど、あとはバッテリーの高性能化待ちかな